※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。
※アルバム『INNOCENCE』の楽曲以外は伏せています。(ファイナル後に再投稿予定)
ACIDMANのニューアルバム『INNOCENCE』の全国ツアーが、今月上旬より開催されている。
私は2022年3月21日、3ヶ所目である福岡公演に参戦してきた。
昨年夏には同アルバム発売前に試聴会を含めたプレリリースツアー、
11月には年周ライブ「This is ACIDMAN」の開催を経て、
待ちに待ったアルバムツアーとなった。
↓おまけ:プレリリースツアーの中野レポ
ここからネタバレ含みますが、冒頭でお話した通り、
アルバム曲以外のことは伏せます(下書きに保存しておきます。)
→2022.07.03 投下しました!
ご存知の方も多いと思いますが、3ヶ所目で既にセトリが異なっているみたいです。
他を見てないのでどこがどう…はわかりませんが。
また、MCでサトマさん(Ba.)が自分のことを"日々記憶喪失"と仰られていましたが、私もその部類の人間の為、
ニュアンス多め&かなり中身のないレポになります…ごめんなさい…。
開演。
メンバー登場と共に流れたのは、アルバム1曲目のインスト曲『introduction』。
最後の国ではないACIDMANがちょっと新鮮だけど、今からINNOSENCEの世界が始まるんだ!とワクワクさせられた。
そこから『Visitor』のオシャレなイントロを演奏。アルバム通りの繋ぎ方、かっこよすぎます。
私、座席が一悟さん(Dr.)側だったので、あの美しいコーラスを堪能しまくりでした。
緑×ピンクの光線がまた曲の雰囲気に合ってる。
UNITED LAB、初の会場だけど照明も音響も綺麗だった。いかにもACIDMANが好きそうな会場だなぁと思った。
汚れたままであなたを探しに行くよ
ラストのこのフレーズの大木さん(Vo.)の芯のあるボーカルを聴いて、
これから見るであろう景色に胸が高鳴った。
そこからは『歪んだ光』『Rebirth』と、アルバムと同じ流れで来るのがまた良い。
歪んだ光、強いボーカルやメロディラインも好みながら、間奏が好きすぎて…3人の音が絶妙にマッチしてて、耳が幸せだった。
それにしても、"I don't care"を叫べる世の中に戻って欲しいなぁ。
次は灰色の街来るかな…と待ち構えていたら『イコール』のイントロが流れてえっ!?となる。
普通のアーティストアルバムツアーといえば、アルバム曲+定番曲で構成されるところだが、
なんと今回のACIDMANのライブは、アルバム曲以外は1〜2曲除いて全て過去のコア曲を入れ込んでいた。
しかも立て続けに。『O(オー)』が披露された時、私しばらく「この曲なんだっけ…?!」って戸惑うレベルだったので初見さんは果たしてついていけたのか心配になった。
そして『Ride the wave』に続く。
アルバム「green chord」が大好きな為、嬉しかった。
大木さんの優しい英語詩のボーカルに癒される。
最近英語詩が少ないのもあって、こういうも曲またやって欲しいなぁって思っちゃう。
大木さんの口から、『灰色の街』のエピソードが語られる。
2019年の創再現ツアーで初めて披露したこと、
MVを撮り終えた翌日に緊急事態宣言になり、同シングルのリリースツアーはじめ、様々なライブが出来なくなった事…等。
真剣に話す大木さんの表情を見て、大木さん、そしてACIDMANのこの曲への強い想いが真っ直ぐに伝わった。
私は、創再現で初めて聴いた時の印象が強すぎた。
時々無性に悲しくなって、何だか自分だけが孤独なんじゃないかって思っててた時期で、
そんな時に見たライブだった。
あの日聴いた灰色の街のメッセージが自分に重く刺さって、涙が止まらなかった。
だけど、今日この日聴いた灰色の街は、あの頃以上に印象的に感じた。
ある意味、段々と落ち着いて聴けるようになった。
あの時は1人でライブに行って誰とも会わずに帰ったが、今回は嬉しいことに沢山の人と出会えて話しができた。
もちろん、"人と会えるから孤独ではない"というわけではない。
それが解ったからこそ、今は1人ぼっちの時があっても全然平気に思える。
上手く言えないけど、"自分が思ってたより世界は広くて優しい"って事を教えてくれた曲だったなぁ…と、ライブで聴きながら思い返して、胸が熱くなった。
明けて行く夜空を信じたなら
世界は密やかに
世界は色に染まり
世界は歌に成ってゆく
大木さんの力強い叫びが一層心に響いた瞬間だった。
また、ラストサビで笑顔でベースを弾いているサトマさんの姿を見て、何故か嬉しくて泣きそうになった。
その灰色の街のラストのメッセージを肯定するかのように、
サトマさん・一悟さんの指パッチンから始まったのが、『素晴らしき世界』。
オシャレな曲調の中に、心が晴れるような前向きなメッセージ。聴いていると元気が出る。
今年11月にACIDMAN主催フェス、「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」が開催されるにあたり、既に発表されている5組の出演アーティストの話もされていた。
その中でも私の最推しバンドである、THE BACK HORNは今回も相変わらずイジられておりました。
↓現場からは以上です。
MC
— ほっしー (@ta7cr5prm) 2022年3月21日
SAIの第一弾アーティスト発表について
大木さん「ASIAN KUNG-FU GENERATIONです」
一悟さん「知ってる!」
大木さん「10-FEETです」
一悟さん「知ってる!」
大木さん「THE BACK HORNです」
大木さん「知ってる?」
一悟さん「知らない」
Three for Threeの時といい、いつもイジられる側なんですよね彼らは。
ACIDMANの皆様も某ストレイテナーの皆様も、本当にばっくほーんが好きすぎるみたいで和みます。
これだけではなく、今回のACIDMANのMCはとにかくぶっ飛んでいました。
ど下ネタもあり日々記憶喪失が発動しているのもありで書ききれないので、
界隈の皆様のTwitterをご参考にして頂ければ幸いです(丸投げ)。
SAIのMCのくだりで『彩-SAI-(前半)』披露。
ACIDMANのインストって本当に美しいし、それだけじゃなく、ドラマチックなところもあって、とにかくライブ映えするんだよなぁ。そして私は後編も聴きたい。
アルバム曲からのインスト曲、『Link』。
大木さんが上手側に移動しオルガンを披露するという、上手側万歳の展開。
弾く前に、大木さんが優しい表情で客席を見回していたのが印象的だった。
目が合いました。(妄言)
噂では、初日・東京公演あたりで、結構緊張されていたとの話を聞いていたので、
落ち着いて演奏している姿を見て安心した。
Link後半で中央に戻る大木さん。
続きはもちろんこれです、『ALE』。
INNOCENCEを聴いたばかりの頃は、歪んだ光のような尖った曲、夜のためにのような疾走感ある曲が気に入ってたんですが、
今実はすごく推しているALE。もちろん全曲好きですよ!
優しくて可愛くて癒される。ライブでのキラキラした照明も合ってた。
それこそ、序盤ではキレッキレの演奏と表情を見せていた大木さん、
この曲のサビを歌うときはすごく柔らかい表情をしていて…それが本当に尊かった。何故か泣きそうになった。
そして事件は起きた。
嗚呼、これが心というものなんだな
大木さんの歌声を聴いて、一瞬にして心がゾワッとしたのを今でも覚えている。
私の"生きているうちに聴きたいACIDMANの曲"にガッツリ該当する1曲、『2145年』だった。
語彙なら全部失っているので上手く表現できないんだけど、
この曲の持つ独特の雰囲気や切なさに、一気に吸い込まれそうになった。
特に後半への流れがえもすぎる。控えめな曲調から一転するところ、一悟さんのキレッキレのドラムが凄すぎて涙が出てきた。鳥肌が止まらなかった。
そういえばこの曲のアウトロ?好きすぎる話はこちらにて。
本当にありがとう2145年。
あとはWho are you?とstar rainと風が吹く時あたりを生きているうちに聴かせてください。
終わってしばらく放心状態だったが、後の大木さんの楽曲解説も印象的だった。
未来でロボットだけの世界になって、
AIにより感情を持ってしまったロボットが主人公の曲。
これが感情なんだ…でも良いことだけではない、切ない気持ちにもなる。だからといって悪いことだけでもない。
複雑で、色々な感情がうごめいている。
そんなロボットのお話。
説明下手すぎるけど、こんな感じだったかな…?
人間の感情そのものかもしれないですよね。
そしてその後に大木さんが言った、
「今のこの状況やこの瞬間は、二度と味わえない。」
がすごく刺さった。
今こうやってライブに足を運べて、音楽を身体で浴びれる、
泣いたり笑ったり胸が熱くなったり…、
この感情を大事にしよう。改めてそう思った。
続けて、真剣な表情で客席を見て、メッセージを投げかける大木さん。
「今も色々なことがある世の中だけど、暗闇があるから光がある。輝ける。」
「誰かの為ではなく、自分の為に輝いてください。」
これは泣いてしまう。
誰かの役に立たなきゃいけないとか、何者かにならなきゃいけないとか…そんな世の中の空気感で、偶にすごく肩身が狭くなる。
だけど自分の為でいいんだ、自分は自分のままでいいんだ…そう思わせてくれて、心から救われた。
その言葉から『夜のために』に繋がるところが素敵すぎた。
もちろんまだまだ生きるんだけど、
"最期の夜は笑ってみせて"…ちゃんと自分のために頑張って、だけど人には優しくして、真剣に生きていけば、こうなれるかもしれないなぁと思いながら聴いていた。
終盤に差し掛かり、サトマさんが手を振り上げて客席を煽り出した。
ある証明くるか…と思ったところ、そのまま『Stay in my hand』のキレッキレのイントロが流れ出して、えっまさかのそっち!?と驚いた。
しかし、コア曲感が全く無いほど、客席がぶち上がっててノリノリすぎた(私含め)。
そしてその後はしっかり『ある証明』に続きました。
今回は結構見てたはずなんだけど…またサトマさんのキャップが外れる瞬間を見逃しました。
あれはイリュージョンか何かですかね?
最後もアルバムと同じ流れ、『innocence』『ファンファーレ』で本編終了となった。
innocenceのサビのちょっと切ないメロディラインと温かいメッセージが合わさって、心が癒されるし、幸せな気持ちにもなれる。
ファンファーレの後半といえば、ファンから集められたコーラスが入っているが、
本当に沢山の応募があったとの話をされていた。
そのコーラスを流しながらの大木さんのMC、メンバー退場の瞬間は、不覚にもウルウルしてしまった。コーラスに参加した身としても嬉しくなる。
なんせフリーダムMCのお陰で時間が結構押したので、
これはアンコールあるのだろうか…?と一瞬心配になったが、
再びメンバーが登場。安心安心。
これまでは色々なコア曲に心を揺さぶられていたが、
最後はやっぱり定番のこれが聴きたい!…って思っていたから良かった。
「あなたの明日からに…Your Song!」
と大木さんが叫び、『Your Song』のイントロが始まる。
かなりニュアンスですが、このメッセージも嬉しい。
明日からまた頑張ろう!と気持ちが高まりながら腕を振り上げていた。
大好きなアルバムの楽曲達の世界観をがっつり堪能できて嬉しかったし、
ビックリするほどのコア曲の披露はもはやサプライズだった。
良い意味でお腹いっぱいになった。
音楽の素晴らしさはもちろん、生きるとは、人生とは…そんなことも沢山考えさせられる、ACIDMANらしいライブだった。
次は来月、広島公演が待っている為、それまで東京といわきのセトリは見ません(笑)。
楽しみにしています!