*Minority Repor10*

ライブレポ * 音楽語り * たまに日常

a flood of circleに出会ってこれまでの話

初めてライブを見て約2年の間で、自分の中でどんどん加速していって、
気づけば今年(現時点)の参戦数が圧倒的1位になっているバンド、a flood of circle。

唐突なんですけど、そんなフラッドに出会ってからの話をしたくて、
全国ツアーが始まるこのタイミングでやってみた。
この2年でSNS諸々に書いてた内容をまとめてるだけなのですが。。

5章編成で曲をタイトルにしてみた!こういうのやってみたかった!自己満足バンザイ!!!

 

-Episode.1『花』-

そもそもの話、失礼ながらa flood of circleはライブ参戦どころか今まで聴いたことすらなくて。
SHIKABANEが活動していた2018年あたりで、バンド名とボーカルの佐々木さんの名前と顔は知っていて、
その時に聴いてみようかなと、アルバム「THE BLUE」をレンタルするところまではしていたものの、結局聴くに至らず。
そこからはUNISON SQUARE GARDENや9mm Parabellum Bulletのカバー曲を聴いてたぐらいだった。

2021年秋。
大好きなバンド、The Cheseraseraが活動休止を発表した直後、
弾き語りイベント「singing bar look」の下北沢公演の告知が出た (翌年2月開催)。
当時の出演者は村松拓さん、佐々木亮介さん、宍戸翼さん+東北のバンド。
当イベント、数年前から定期的に開催されていたが、
「気にはなるけどソロの弾き語りで平日遠征はなぁ…」と、参戦するまでには至らなかった。
しかし、ケセラの活動休止で「宍戸さんの歌も聴けなくなるんだろうか」と当時思って(活動休止中にソロ活動沢山されていたので結果的にそんなことにはならなかったが)
意を決して参戦を決めた。

ナッシングスもケセラも曲は知っていたものの、当時フラッドの曲は知らなかったので、
Twitterで何聴けばいいか知りたいって書いたところ、
フォロワーさん数名からオススメを教えてもらった。

コロナ禍以降、会社に何言われようが意地でもテレワーク中心で仕事をしていた私、
業務中にフラッドの曲を流して予習をし出す。
『Blood Red Shoes』『シーガル』『ミッドナイト・クローラー』等から入り、「めちゃくちゃかっこいい!」ってなったと同時に、
佐々木さんに対して、ボーカルとしてだけではなく、人間的な"一定の強さ"のようなものを感じた。堂々としているというか。

そういうイメージを持った状態で次に出会った曲が『花』で。

youtu.be

明るい未来とか言うけどさ
結局全部闇の中さ
泥水にまみれもがいてても
呼吸をして生きていく

今思えばこれがフラッド(佐々木さんの歌詞)らしさと思ったけど、
この人が、こんなネガティブで切ない内面を書いているのが当時は結構衝撃で、
同時に自分に刺さりまくった。ボロボロ泣きながら仕事していた(一応仕事はしている)
でも、ただ"辛い" で終わるわけではなく、未来に光がある事を信じてる曲で、
自分にとって好きな音楽ってそういう要素あるものが結構多いのはあって。
間違いなくこの曲がきっかけで、このバンドの事を一気に気になり始めていた。

-Episode.2『R.A.D.I.O.』-

オススメ曲からの予習と同時に、当時の最新アルバム『伝説の夜を君と』も聴いてみることにした。
ビックリするぐらい全曲好き!ってなった。
どんな好きなバンドでもそういうのって中々ない。
このアルバムに関しては今でも脳内で全曲ミュージックビデオを妄想で作れるレベルに好きだし、曲順含めてドンピシャ。
2022年2月より、このアルバムの全国ツアーが開催されることも知った。
せっかくだからライブ行ってみよう!と、6月の福岡公演のチケットを購入。

しかし、聴けば聴くほどほんと好きなアルバムだな…どこか増やせないかな…とツアースケジュールを睨めっこして、
3月の熊本公演(対バン、w/ THE イナズマ戦隊)のチケットも買い、
ちょーっとだけ勝手にシフト申請して1時間早く終わらせてもらった仕事を定時ダッシュして新幹線に乗り込んで参戦。
これが私にとっての初めてのa flood of circleのライブになった。

音楽の好みとライブの好みって必ず一致するわけではない。切ないけど。
勿論それは自分の問題ではあるものの、どうしてもあり得る話で。
だけどフラッドのライブは私の中では完全一致で。
熊本も福岡も終わってからめちゃくちゃ幸せだなって思えるぐらいに好きになった。

私にとって初ワンマンの福岡公演の際に、
"1ヶ月後にLINE CUBE渋谷でファイナル公演があるからきてほしい。"
と佐々木さんが話していた。
帰りにふと物販に立ち寄った時、並んでる途中にふと目にしたのは、
そのラインキューブ公演の手売りチケットだった。
東京、平日。
仕事は?有休申請は?交通手段は?宿泊は・・・?

なんて考えてしまってる時点で、どうしたいかなんて決まってた。
紙チケットを手にし、飛行機の予約サイトを眺めがなら家に帰った。

2022年7月、LINE CUBE渋谷。
初めて曲聴いて半年ちょっとで遠征決めるなんて、流石の私でも初でした。
今までの十数年間のこのバンドの歴史だったりステージとか景色とかそういうのは知らないんだけど、
今自分の目に映るa flood of circleは全力でロックンロールで、特に華やかで、
だけど時に闇もあって、光あって。
バンドの持ってるものも、バンドが表現しようとしていることも、私はすごく好きだなって思わされたのがこの日の公演だった。

印象に残っているのが、『白状』の前に佐々木さんがピアノの前で話してたこと。
「死ぬまでに二千万必要だって?もし無理だったら皆で村でも作ろうか。
・・・あるんだよね、俺達にしか出来ない事が。今までそうやってやってきたから。」

佐々木さん、"自分とファンは同じ価値観ではないけど似てる部分はあって、その部分を聴いてもらえればいい"ぽい事をよく言ってるイメージあるけど、本当にその通りだなぁって。
それを踏まえて、あの時の話は自分の中で完全に解釈一致で。
世間や社会が何が普通だとか何が不自由とか誰が誰の何を決めようが、自分達の人生を選択するのは結局自分しかいないじゃん…みたいな事でずっとモヤモヤしていたから。
気持ちが少し軽くなった気がした。
(この時点で実際は解釈不一致の可能性はありますが…
聴き手ってわがままなので都合よく捉えてしまうことは多々あります。。)


ライブが終わって、絶対にこのバンドについて行こう。そう思った時に、
この曲のこのフレーズがずっと胸に響き渡っていた。

youtu.be

最高と最低を繰り返しながら
ちゃんと君に出会えた
最高と最低を繰り返しながら
君と歩き続ける

今でもこの曲を聴くと、フラッドに出会ったあの時を思い出す。

 

-Episode.3『BLUES MAN』-

LINE CUBE公演の終わりで発表されたのが、
アルバム『FUCK FOREVER』『I'M FREE』の再現ライブツアー。
日程を眺めて、初日の名古屋公演行ける!ともはや何の躊躇いもなく、2ヶ月後の遠征アンドFC加入を決める。
2枚ともまだ聴いたことのない曲が多かったので、大学受験並みのスピードで予習を行う事に。
(まともな受験生はもっと長い期間勉強します)

Spotifyで2枚のアルバムを聴いて挑んだが、1曲だけサブスクにはない曲があった。
『FUCK FOREVER』の当時リリースされたタワーレコード限定版に収録されていた『BLUES MAN』。
原曲はビリージョエルの『Piano man』で、そのカバーとしての位置付けだが、
歌詞は原曲のテーマは守りつつ、佐々木さんなりの解釈で自由に表現しているものとなっている…と思っている(恐らく)。
アンコールで佐々木さんのみステージに立ち、弾き語りで披露された。

話す言葉はいつでも言葉足らず
伝えても伝えても まだ何かが足りない
俺も君もいつまでも若くないぜ
愛を込めて歌う 2022年(※)のブルース
そして死ぬまで生きる

(※)元々の歌詞は"2012年"

フレーズ1つ1つがあまりにも重く胸の奥の奥に突き刺さる。
全くノータッチで初めて聴いた曲だったにも関わらず、涙がボロボロ溢れ出した。

ラスト。
儚くも堂々とした歌声で放たれた、

はっきり言うぜ 君を愛してる

ストレートに愛情とか感情をぶつけるみたいなのって、今の時代は流行らないのかもしれない。
だけど彼は、夢とか愛とかそういうのを、あえてガツンとかましてくれる。
このバンドのそういうところを好きになったんだろうなと思った瞬間だった。

-Episode.4『本気で生きているのなら』-

別バンド関連の遠征の流れでありつつも、新宿LOFTの大忘年会に足を運んだりして、ライブ充で終えた2022年。
めちゃくちゃいい1年だったなぁ…ってしみじみ考えていた矢先。
2023年始まった時に、仕事関係で自分の中では大きな問題にぶつかって。

(詳しくは言えない為、これまで以上に分かりづらい内容になると思いますが…)
今までみたいにガッツリライブ遠征とか出来なくなるかもしれない。
そんな状況に陥りそうになったのがこの時。

当時、この件で取り乱してしまった時に、友達やSNSで繋がってる人達が、本気で心配してくれたり励ましてくれたお陰で(あの時はありがとうございました)
気持ちは一旦落ち着いたものの、これからどうすべきなんだろう…と迷ってた。

そんな気持ちのまま参戦したのが、2023年2月、
『花降る空に不滅の歌を』ツアーの初日、千葉LOOK公演だった。

このアルバム、佐々木さんが迷って自問自答してるって事を、音楽で表現した作品だと勝手に思ってて、
それが当時の私にはあまりにも刺さりすぎた。

www.youtube.com

本気で生きているのなら
言わないはずの言葉を喋っていました
「これでいいんだ」

佐々木さんの悲痛な叫びが印象的だった。
まるで自分に言われているような気持ちになった。

やるべきことはたった一つ
踏み出せ

頭を強く殴られた感覚になって、ハッとさせられた。
自分の答えはもう決まってたので、方法はあるとちゃんと考えて。
とにかく突っ走った。

6月のツアーファイナル、Zepp新宿公演をを経て、対バン、フェス・・・、
その辺りから、本当に福岡に住んでるのかよって言われるレベルに色々な公演にすごい勢いで参戦してる気がしなくもない。
年の初めのあの状況が嘘みたいに思えるほど、本当に充実した2023年になった。

楽しめた理由はフラッドだけではなかったんだけど、
2023年の自分に勇気をくれた、花降る空に不滅の歌をツアーが、
自分の中で相当大きなものになっているのは間違いない。

 

-Episode.5『冬の終わり、マウンテンデュー、一瞬について』-

2024年の始まり。
対バンツアー等に足を運び、全力で楽しませて貰ってるところで、
E.P.『CANDLE SONGS』がリリースされた。
表題曲『キャンドルソング』は勿論、収録曲それぞれに好きなポイントがあるものの、
リリース直前の「KINZOKU Bat Night」の公演で初披露された、
『冬の終わり、マウンテンデュー、一瞬について』がとにかく好みドンピシャだった。

youtu.be

歌詞の表現に、少し恋愛要素があるようにも思えるけど、
恐らくこの曲は、フラッドのバンドとしての"叶えたい夢"を歌ってるのではないかな…と。
8月の野音、絶対に開催されてほしい2年後の武道館公演、
それらに関するMCやインタビューを見ていると、この曲がすごくマッチしてるように感じる(個人の感想ですが)。

穴あきながら繕いながら
何度だって告白するよ
夢が夢じゃないその日まで

この約2年間で、既にこのバンドに抱えきれないほどの沢山のものを貰ってきて、
そのa flood of circleが今、決して簡単ではない"夢"に手を伸ばそうとしている。
いちファンの勝手な想いではあるんだけど、夢が夢じゃないその日を見届けたいなぁって。
勿論、野音の後も武道館の後も、きっとずっと応援し続けるんだろうけど。

最低と最高を繰り返しながら出会えたフラッドを、
もはや知らない頃には戻れないところまで来てしまいました。

そんなファン歴2年選手による、a flood of circleに対するラブレターでした!
長くなりましたが、見てくださってありがとうございます。
2024年8月12日、日比谷野音大音楽堂でワンマンライブが開催されるので、
みなさん僕と握手!…じゃなくて、どうかa flood of circleのライブを観に来てください!!!

私も私で、数日後から始まる全国ツアー、
これでもしがないサラリーマンやってるので、全振りは難しいかもしれませんが…行けるところまで行くつもりです、楽しみ!