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【ライブレポート】singing bar look/下北沢Shangri-La

2020年より開催されている、千葉LOOK主催の弾き語りイベント『singing bar look』。
その追加公演が今年2月に開催される予定だったが、
出演者の1人である村松拓さんがコロナの濃厚接触者となり出演断念。
その日は代替公演が行われた。

↓その際のレポはこちら。

ta7cr5prm.com

 

そして、その振替公演が無事に2022年5月17日に実施された。
大好きな3バンドの大好きなフロントマンの共演、
ずっと参戦するのが夢だったsinging bar look。ようやくその願いが叶いました!!

 

オープニングアクト

東北出身のミュージシャンが当公演のオープニングアクトを飾った。

まずは早坂寛敏さん (YsRay) 。
美声で熱く、だけどどこか切ない歌声と楽曲が魅力的でした。
2曲目が特に好きです。早坂さんの歌声で感情が伝わってきてえもえもだった…。

次はLIBOOさん。美声だしとにかく歌が上手でした。
『いつか「あの頃な」って』の歌詞が印象的。
今度は何も気にせず笑い言い合える状況で、このイベントを見てみたいなぁ…と思いながら聴いてた。

最後はspring of barcelonaのヨシキさんとシンタローさん。
長男欠席の際はお客さんとして来てたものの、何故かステージに上げられる事になった為、
ライブを見るのは今回で2回目。
相変わらずのオシャレな音楽が耳に心地良い。
「今日は拓さんがいるので興奮しています!」
と客席を笑わせたシンタローさん…今回でかなりお気に入りにの人になりました(笑)。

 

メインアクト

宍戸翼
・セットリスト
Youth
また逢える日には
ファンファーレ
コーヒー

月と太陽の日々

メインアクトのソロのターン、やはり年齢順に宍戸さん(三男)から。
飲み物:恐らくスプリングバレー(350ml缶)

薄々気づいてたけどこのイベント、とにかくアーティスト毎の転換が一瞬で終わる。
宍戸さんもつっこんでた。
それもそのはず、主催の千葉LOOKのサイトウ店長が、
「ロックはスピードだよ!」
という名言を以前発していたらしい。(宍戸さん談)

この日は朝の7時まで曲を作っていたらしい。寝たかもしれないけど寝てください…(笑)。
そんな生活(?)を思わされないぐらい、素敵な歌声&演奏だった。
特に『また逢える日には』のサビの叫びの熱さがえもえもでした。

長男欠席ではラストで歌った『Youth』が、今回は1曲目にきたのも胸熱だった。
今回のラスト曲は『月と太陽の日々』。
何気にソロで聴けたのは珍しいような?弾き語りでも相変わらずカッコ良い曲です。

MCでは、今回のセッションのセットリスト何やるんだっけ?あんまり覚えていない。
…ぽいこと言ってたのが可愛かったし、
「まだ時間あるか調べてないけど、時間があればやると決めていた曲をやります。」
と『コーヒー』を披露した場面は笑った。
こういう自由すぎるところがこのイベントの素敵なところ。

毎日16時間ぐらい音楽と向き合ってるらしい宍戸さん(続・寝てください)、
だけど、今日は今までの中で、一番生き生きと笑顔で歌ってたように見えた。
自分の好きな事に対して色々な挑戦をして、
本当に日々充実してるんだろうなぁ…というのが伝わってきて、
何故だかこっちまで嬉しくなった。

活動休止中のThe Cheseraseraの話もしてました。
「またすぐにやれる気がしてる。」
この言葉が本当に嬉しかったし、救われる。
もちろん宍戸さんのソロは今後も全力で応援していくけど、
ケセラセラに出会ったお陰で、私はこのイベントに来たのかもしれない。
…って思ったら、本当に本当に自分にとって大事な存在のバンドなんです。

 

佐々木亮介

・セットリスト
ようこそBlues
ベストライド
友達の歌
白状
Honey Moon Song

華やかなステッカー?が沢山貼られた黒ジャンと金髪姿で登場した佐々木さん。
飲み物:恐らく緑茶ハイ系(500ml缶)

『ようこそBlues』では、佐々木さんらしいロックンロール節で私たち客席を出迎えてくれた。
「一緒に東北行こうぜ」って何度か言ってて、
つい「はい」って言いたくなりました(笑)。

途中のMCで、
「下北沢シャングリラって何かいいよね、サングリアみたいで。」
と酒クズの発想をかまし客席を笑わせてたのですが、
その流れで戦争や震災等、東北への想い…など、
シリアスな話に切り替えるところが、あー何だか佐々木さんだなってなった。
(新参者ながらも最近フラッドや佐々木さん好きすぎるゆえに謎の考察を展開させてる奴)

そして、
「誰かに何を言われようと、諦めたくはない。」
そんな話をした後の『白状』の披露が胸熱すぎた。
2番ではまさかのマイクを通さずに歌ってた。
圧倒的な声量と感情が会場全体に響き渡る光景を見て、
何が起こるか分からない世の中で、どれだけ絶望しても、
絶対に生きることを、楽しむことを諦めちゃいけないな…って強く思う瞬間だった。

ラスト曲のもれなく佐々木さんからプロポーズされる曲(違)
『Honey Moon Song』では、立ち上がって前方に出てきて歌ってくれた。
可愛い曲だけど…白状の流れで聴くと何故だか泣けてしまう。

君を縛る場所から
奪い去ってやる

こんなこと言われたら"明日から頑張ろう、また会えるまで生き延びよう"って思っちゃうじゃん・・・(涙)。

 

村松拓

・セットリスト
アスピリ
ただいま
Your My Friend
青の雫
ラブレター
新曲?

1曲目の『アスピリ』はそもそも、拓さんが(皆がお手洗いや諸々休憩できるように)"休憩ソング"と名づけて披露された。
もはや休憩なんてできないクオリティだったけど。

そんな優しいところも大好きな拓さん、ようやくこのステージで見れた。
これにて、下北沢シャングリラの"singing bar look"が完成された瞬間だった。
飲み物:恐らくトリスハイボール(500ml缶)。
恐らくですが最初から酔ってたみたいです(笑)。
いつもに増してニッコニコしてました。

『青の雫』等、ナッシングスの曲を交えつつ、ソロ曲を沢山歌ってくれたのが嬉しかった。
どの曲もそれぞれに魅力を持っていた。
ソロアルバムそろそろ来るんじゃないか?と期待しています。

お花見の季節に世田谷を歩いていて、
そこで恋人?家族?友人?…かは分からない男女を見かけて、
それでできたのが『ただいま』らしい。
ちょっと甘酸っぱく、でも優しくて幸せになれるような曲だった。

ラスト曲はタイトルは不明だが、最近出来た曲らしく、
悲しい事があった時に書いたとの事。
日々記憶が喪失しているためしっかりと伝えることはできないけど、
少し壮大で、だけどめちゃくちゃ胸にズシンとくるような曲だった。
上手く言えないけど"生きよう。"そう感じた瞬間だった。
これは本当に世に出してほしい…また聴きたい。

singing bar lookの成り行き等の話をしてくれたのも嬉しかった。
メンバーは「ツレ。しかもかなり濃いツレ。」
サイトウ店長は「ライブハウス店長ヤ○ザ」
いきなりワンボックスカーに押し込められて東北に連れて行かれて…の例えは爆笑ものでした。

 

セッション

・セットリスト
Stand by Me選手権
Stand by Me(ベン・E・キング)
歩いて帰ろう(斉藤和義)
すばらしい日々(ユニコーン)
家族の風景(ハナレグミ)
翼をください
Honey Moon Songという名の佐々木亮介選手権
Honey Moon Song(a flood of circle)
テイク・イット・イージー(イーグルス)

拓さんが歌い終わり転換無しでステージセットの準備が始まる。やはりロックはスピードだった。
LIBOOさんはここではキーボード担当。歌もギターも上手でキーボードが弾けるとは。
宍戸さんは5弦ベース。

ここからが当イベントのメインステージ。
O.A.含めた全員のセッションのターン。

長男欠席の時に、やばい面白すぎた…ってなってたので、
本家がいかに楽しいことは予想ついていましたが、
その予想を30倍ぐらい超えるほど楽しかった。
後に載せますが、もはやスナックとか二次会のカラオケのノリだし、
飲み会サークルっぽいし、
だけどそれを推しバンドマンが本気で楽しそうにやってるところを見ると、どれだけ幸せになることか…全てが尊かった。
腹筋が苦しかったので、早くコロナ禍が終えて何の気負いもなく笑狂いたいです。

 

諸々の曲のネタ集については、Twitterに(雑に)まとめているのでそちらをご参照下さい。
(リプ欄のソロ語りは、上で書いてることと重複してるので気にしないくて大丈夫です。)

もはや今後Stand by Meという神曲を巷で聴くと笑いそうですごめんなさい。
(そういえばビートルズが原曲と思ってTwitterにそう書いてましたが、それもカバーだったんですね、、失礼致しました。)

 

宍戸さんがベースを弾くという話は、記憶の限りで以前インスタで言ってた気がしますが、
(ケセラセラの西田さんよりベース借りる…といった話。)
『家族の風景』ではなんと佐々木さんと宍戸さんが楽器チェンジをしました。
そうです。佐々木亮介さんの5弦ベース演奏が見れたのです。

そもそもチェンジするというくだりの時点でドッキドキしてました(重症)。
宍戸さんはまだ予告されてたから良かったけど…、
予告されてないサプライズほんと心臓悪い。
佐々木さんのあのハート型サウンドホールのギターを宍戸さんが弾いてる場面も最高に可愛かったです。
2人とも本業ギタボなのにしっかりベース弾けて凄い。
弾いている姿も様になってました…。

 

"予告されていないサプライズ"といえば、
今回のMVPどころか、もはや私の中では今年一の出来事が起こってしまいました。
Twitterで散々語ってまだ語りますが…。

家族の風景の後に佐々木さんが、
「ここには千葉ボーイと東北ボーイがいますが、
茨城ボーイを呼んでもいいですか?
と話た後、上手側からゲストが登場する。

先に見えたであろう下手側の女の子達がかなり狼狽えている姿を見て、
え、まさか、まさかね・・・と思ってたら、

THE BACK HORNの山田将司さんが登場。

私がどれだけ将司さん推しているのかは、普段のTwitterのつぶやき等を見ればすぐに分かります…という話はさておき、
周りの方もそうだったと思いますが、もはや過呼吸になるレベルにビックリしていました…。
そもそもこの2日前にバクホンのライブで見たばかりだった。

将司さんをゲストボーカルに招いて披露されたのは『翼をください』。
"翼がほしい"のところで宍戸さんを見つめたり、最後肩組んでた2人を見て、
生きてて良かった…って本気で思いました。
The Cheseraseraがずっと好きで、その宍戸さんが拓さんや佐々木さんと共演した事で既に嬉しかったのですが、
まさかまさかの将司さんと世界線が繋がるなんて…。

歌い終わってステージをはけた将司さん、袖でニコニコしながら見ていて、それがまた尊かったです。
本当にありがとうございます(色々と)。

 

このイベントの醍醐味は何といっても佐々木亮介選手権。
前々からこの単語が浮上しては気になっていましたが、やっと詳細がわかりました。
選手権の詳細は上に載せたツイートをご参照願います(今回いつもに増して雑だな)が、
歌詞が歌詞なので、出演者全員からプロポーズされるという最高の選手権になりました解釈)。
そもそも皆さん面白すぎで相変わらず腹筋がやばかったです。

 

ラスト曲『テイク・イット・イージー』の途中、会場全体でハミングをするターンがあった。
コロナ禍で声は出せないがハミングであれば飛沫は飛ばないから、
とのサイトウ店長の名案により、
恐らくこのイベントでは必ず披露されている曲。(長男欠席でもラスト曲だった)
この計らいが嬉しい。
でも、次回はハミングじゃなくみんなで歌えたらいいなぁ。

 

そんなわけで、
まさかのサプライズでは未だに心が騒ついていたり、
それ無しにしても、こんなに楽しい(面白い)セッションは初めてだった。余韻が凄い。

拓さん、佐々木さん、宍戸さん、
O.A.の早坂さんもLIBOOさんもヨシキさんもシンタローさんも、
ゲストの将司さんも、皆さん大好きです。最高の空間すぎました。
何よりこんな素敵なイベントを創り上げて下さったサイトウ店長、本当にありがとうございました!
心から来て良かったって思えた。
何よりこの振替公演がフルメンバーで無事に開催されて安心しました。

そして、秋にまた東北で開催されるとの事だったので、今度こそ東北に絶対に見に行きます!
(他ライブと日程被りませんように!)