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【ライブレポート】back number - SCENT OF HUMOR TOUR 2022/広島グリーンアリーナ

※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。

 

back numberの全国アリーナツアーが4月頭より開催されている。
コロナ禍以降に実施された有観客ワンマンライブといえば、FC限定の『one room party vol.6』のみだったので、
一般客を入れてのワンマンライブは実に3年ぶりとなった。

2022年4月30日、私は広島初日の公演に参戦してきた。
余談だが私のback number初ライブは広島だったり、partyについては3以降で中止になった5を除いては参戦しているが、全て広島(6のみキャンセル分を取って福岡でも参戦) 、全国ツアーでも広島に行くことが多いので、
自分にとってback numberと広島、勝手に運命を感じています(笑)。

 

オープニング。
スクリーン映像は、今回のツアーの日程・会場名が様々なデザインのロゴで表現されるというオシャレな演出だった。
福井の時の背景がメガネだったので、恐らくそれぞれの土地にまつわるデザインに思われた。

 

1曲目は昨年リリースされた『怪盗』。爽やかなイントロでスタートを切った。
去年はpartyの段階では無し、更に色々なフェスが中止になったことで、
有観客ライブでこの曲が披露されたのは、唯一、去年の福岡の夏フェス「NUMBER SHOT」のみだった。

奇跡と主催・アーティストの努力で成功した、自分にとっても忘れられないフェスだった事を急激に思い出した。
そしてもう既に何度も言ってるが、純粋なラブソングでありながら、
どうしても推しを推す事、推しのライブに行くことで世界が明るく見えるいち音楽ファンの曲に聴こえてしまって(笑)、
色々重なってこの時点で号泣だった。
和也さん(Ba.)がキラキラな笑顔でクラップを煽る場面すら泣けた。

↓余談:その勝手な歌詞の考察を含んでいる去年のNUMBER SHOTのレポ(後半の方)

ta7cr5prm.com

 

久々のアリーナツアーだし、今回は最新曲+シングル定番曲セトリかなと思っていたが、
次はc/w兼アルバム曲の『羊と泡』『アップルパイ』。
どちらも知名度はあり、ライブでもそこそこ披露されてはきたが、これは少し意外だった。

そしてガッツリシングル曲の『オールドファッション』。
依与吏さん(Vo.)の優しい歌声と美しいメロディに癒された。

『エメラルド』のイントロが流れた時は、周りの反応は今回でナンバーワンだったと思う。
私も去年のpartyで沢山聴けたにも関わらず、何度も聴きたい大好きな曲なのでテンション爆あがり。
去年、依与吏さんが"この曲はあまり好かれていない"的な自虐話をしていたが、間違いなく人気曲ですよ…。
個人的に直近のシングルA面でダントツに好き。
ようやくアリーナ会場で聴けた〜!ってなった。
コーラスが合わさる時の色気やばい。歌謡曲バンザイ。
サビ後のイントロ?がめちゃくちゃ好みなんですが、partyの時よりもゴージャスに聴こえた気がする。

ライブ定番アッパーチューン『MOTTO』で会場最高の盛り上がり。
この曲は和也さんのベースの音が好きすぎて、、久々に聴けて幸せでした。

 

back numberあるあるの、依与吏さんのオリジナル弾き語り(?)。
なんの曲が来るのか予想するのが楽しい。
失恋曲っぽい感じだったのでハッピーエンドかな?って思っていたら、
ここで来ました、公式では発表されていない新曲『赤い花火』。

昨年のparty6で"one roomのみんなに最初に聴かせたい"とのメンバーの意向で初披露された曲。
当時のレポでも語ったけど、まさに30代女性が好きそうな(割と偏見)
ちょっと冷めてて、だけど切ない大人のラブソング。
partyの時からこれはど真ん中だ…って思ってたので、また聴けて嬉しかった。

特に2番からのCメロエモいなぁ。
去年聴いたよりアレンジがしっかりしてたような気がする。
なんにせよあの昭和っぽさが心地よいです。

余談ですが、ライブ時以外ほぼ放置している当ブログ、
今回のback numberのツアーの日に何故かアクセス数が急激に上がるという現象が起きていました。
確認したところ、どうやら赤い花火で検索されてるぽいです(主に去年のpartyレポと、2021年楽曲総集編の記事)。
その時点で「あ、赤い花火やるんだな」と想像がついていました(笑)。
初聴きの人が虜になったんだろうなぁ…って思ったら嬉しくなりますね。

 

『HAPPY BIRTHDAY』は"片想い中"の主人公強い気持ちが伝わってくる。
やっぱりback numberって、良い意味で"重い"し、
"強すぎる好き"の感情がまっすぐ伝わってくる。良い意味で胸焼けした(笑)。

ライブで披露されたのはparty4で依頼、インディーズ時代の名曲『風の強い日』。
正直びっくりした。当時のpartyはライブハウス中心だったし、この規模では初武道館ぶりなのでは?
これが切なすぎて壊れそうな我らのback numberです(唐突)。
Not FC会員の皆様が沼堕ちされていることを楽しみながら聴いていました。
以前に比べて優しく歌ってるのを見ると安心しつつも、相変わらず切なさが爆発しそうになった。

オールドファッションのc/w『サマーワンダーランド』では、線香花火の映像が出たり、ザ・夏!なスクリーンが心地よかった。
それにしてもこの曲結構やるよね。メンバーこの曲大好きよねぇ。

真っ直ぐな片思いback numberの看板ソングだと個人的に思ってる『恋』、何気に久々に聴いた気がした。
キラキラして純粋で眩しくなります(笑)。こんな時代には戻れないもん…。

最新曲『黄色』、先ほどのHAPPY BIRTHDAYも然しだけど、人を好きになることの"重さ"がしっかり出てる名曲だなと改めて感じた。
聴いてると鬱になりそう(良い意味で)。

その黄色のc/wである『勝手にオリンピック』もここでしっかり披露された。
歌詞に元気もらえる素敵な曲なので、生ライブで浴びれて勇気出た。

 

ここで一旦換気の為なのか、スクリーンには"180秒"からカウントする休憩タイムに突入。
きっちり3分間経って再開されると思いきや・・・、

"003"で止まりメンバーが登場し、『003』披露。
何このかっこよすぎる演出。
定番曲ではあったけど、何気にコロナ禍以降聴けてなかったので、嬉しかった!やっぱりかっこいい・・・!

みんな大好きキレッキレの失恋曲『半透明人間』。
何このキラーチューン祭り。
私、"どうして君は嫌いだと〜"のフレーズが昔から好きなんですが、久々に聴いてついウルってきてしまった。
"忘れられるはずがない"の依与吏さんの悲痛な叫びが心地よかった・・・!

 

再び依与吏さんのオリジナル弾き語りのターン。特に歌詞はなく、ハミング調。
このタイミングだし水平線かなぁ?…と思ってた。
イントロのギターフレーズで固まった。
まさかのまさかの『sympathy』。

コロナで中止になったparty5に含まれていた曲。
本気の名盤「逃した魚」で2番目に好きな曲で(1位はParty6のレポをご参照ください)
party5の(唯一開催できた公演の)セトリを見てはショックを受け、
「これはもうしばらくやってくれないだろうなぁ…」と悲しんでた。
報われた、、、ありがとうございます。涙が止まらなかった。

令和のsympathy。"今のback number"らしい一定の明るさはあった。
だけど、この曲はハッピーエンドでもバッドエンドでもない、解釈が難しい曲だと勝手に思っていて、
依与吏さんや他メンバーのシリアスな表情が印象的で、それが曲にマッチしすぎてた。
その微妙な感情をしっかり表現してくれたのがやばすぎた。
これで逃した魚の収録曲でライブで聴けてないのは春を歌にしてだけになりました。
いつあるか分からないけど次のpartyで期待しています。

出だしから鳥肌前回の『瞬き』。
ラストサビの依与吏さんの叫びがいつになくパワーアップしている気がした。

 

ここでの依与吏さんのMCが何より印象に残っている。
(だいぶニュアンス)

「みんな、学校に行ったり、仕事したり、家事したり…家事といえば洗濯とか皿洗いとか、いやそんな細かくなくていいかな、でも、大きい括りで現したくないんだよな、みんなのこと。」

「そんな日常の中で、本当に思ってる事じゃないことを言わされたりとか、この状況下だから、本当はしたくない我慢をさせられているかもしれない。

だけど、あなたのその人生の隅々にまで感謝しているから。
だってあなたがあなたでなきゃ、僕らは出会ってもらえていない。」

その後披露された『水平線』。
この曲を披露するメンバーの"本気度"みたいなものが相変わらず半端ない。
全ての悲しみに手を差し伸べてくれる名曲だと改めて感じた。

自分のことをなかなか好きになれなくて、不甲斐なくて、
もっと上手に生きれればなぁっ…と、今まで数え切れないほど思ってたんだけど、
依与吏さんの言葉と美しい音楽で、「明日からはもっと自分を肯定したい」って思えた。
そんなこと本気で言ってくれる人なんて、生きてる中でなかなか出会わないからさ・・・、
彼らの音楽を愛して、ライブに足を運んで本当によかったって思えた。
聴き手の人生に寄り添ってくれるback numberが心から大好きです。

我らの大大大好きな定番曲『高嶺の花子さん』では、依与吏さんまさかのまさかで2番のAメロ歌詞がぶっとんじゃう。
焦ってる依与吏さんが可愛すぎました。

本編終了はやっぱりこの曲『スーパースターになったら』。
恒例の「1!2!3!4!」の後、やっぱりコロナ禍なので銀テは飛ばなかった。
その代わり、銀テを連想させるような銀色の光線が放たれた。この計らいは胸熱すぎた。
何より依与吏さんのお決まりのセリフ"愛してるぞ!"が久々に聞けて嬉しかった。

 

アンコール1曲目は『僕の名前を』。これは意外に意外だった。
綺麗なメロディからのサビのラスト"だからもう僕は君のものだ"の、
下から下から行く歌詞がback numberらしいな、と久々に感動してた。

そしてラブラブラブソングなのに"ファンとアーティストの関係"に思えてしまうライブマジックをガッツリ堪能できた(?)『日曜日』。

たとえアイドルと付き合えなくたって
外車に乗れなくたって
君がここにいるなら幸せな人生だろう

人が羨むような幸せとかではなく、こうやって自由にライブに行ける人生まじで幸せすぎん?と都合の良い解釈をすることで私は今日も元気に生きれます。

ラストは『そのドレスちょっと待った』で彼ららしい終わり方でした。
歌詞がどこか後味悪いところすら可愛く思えちゃうポップソングで、全力で飛びまくりました。

 

おまけその①
"転生したら和也だった件"というパワーワードが生まれた話。
和也さん絶好調すぎて現地の宝(=和也推しの呼称)はきっと息していなかったと思います。

 

おまけその②
リズム隊ターンでのメンバーの小ネタ。
依与吏さんがかますボケのクオリティも秀逸すぎて大好きです。

 

メンバーがわきゃきゃしてる姿も良いし、これまで以上に楽しんでいたように思えた。
依与吏さんが後半「今日は伸び伸びしてやれた」って言ってて、それが嬉しくなった。

back numberらしい、華やかでもしっかりロックバンドをガッツリ堪能できたアリーナツアーでした。
次は6月の大分2日目参戦予定。その時まで楽しみにしています!
ぶっちゃけsympathyもっと聴きたくて増やしかねない状況ではありますが…(笑)。