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【ライブレポート】東京スカパラダイスオーケストラ - TOUR 2022「BEST OF LUCK」/福岡市民会館

※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。

 

今年4月より開催中の、東京スカパラダイスオーケストラの全国ツアー。
2022年5月26日の福岡公演に参戦してきました。
初めてスカパラのライブを見たのは2017年のNICO Touches the Walls主催フェスだった。
そこからフェスや対バン等で何度か目にしてきたが、
ワンマンライブの参戦は今回が初となった。

今までを考えても絶対に楽しい公演であると予想出来ていたものの、
ほんと、何でもっと早くワンマン参戦しなかったんだろう…ってなる程度には最高に素敵な夜でした。

 

※ここからネタバレ含みます。
まだまだニワカなのもあり、楽器知識ないのもあり、
何言ってるのか分からなかったりそれ違うんじゃね?…なところがありそうな事を先に謝っておきます…;;;

 

開演。
スクリーンにオープニングムービーが流れる。
各メンバーのショットや映像、演出がとにかくカッコよすぎました。
(各推しの方々にとっては最高の映像でしたね…)
映像の後半で、全員お揃いの黄色のスーツを着たメンバーがステージに登場。
『SKA! BON-DANCE~We Welcome The Spirits』で華やかな幕開を飾った。

『TONGUES OF FIRE』『Glorious』と、お馴染みの曲が続き、
タオルを振り回したりジャンプしたりと客席も最高にノリノリだった。
これだ!こういうスカパラのライブが大好きなんだよ〜!
と序盤からテンション上がってました。
Gloriousといえば、谷中さんの美声ボーカルがまた最高なんですよね。
恒例の後ろ向いてタオル掲げるシーンも無事にガン見できました!
今回も無事に谷中さんのお尻をガン見できました!

 

『会いたいね。゜(゜´ω`゜)゜。』では再びスクリーン映像が流れる。
Macっぽいウィンドウに色々なメッセージが展開させられた。
MVを少し彷彿させられるような映像だったかな。
後半、゜(゜´ω`゜)゜。の顔文字がたくさん流れてたのが可愛かった(笑)。
曲が終わって茂木さんが「会えたね!!」って叫んでたのはウルっと来てしまう。

 

メドレーのターンは、とにかく全員の演奏に魅了されまくりでした。
特に北原さん(60歳)がピンクのスケボーに乗りながらトロンボーンを弾いてたり、
途中で大きな管楽器(スーザフォン?)弾きながら登場したのは激アツだった。元気すぎる。
スーザフォン抱えてる姿も絵になりすぎてた(可愛かった)。

 

茂木さんが「2004年の大ヒット曲やります!」と言って、
『世界地図』が披露されたのは嬉しすぎた。
ありがとうございます私の青春の曲です…ど世代です…この曲スカパラだったんだ!ってこの時初めて知りましたごめんなさい!!!(土下座)
子供の頃の私いかに演奏を聴いていないかだよね…サファイアの星がスカパラだって事も去年ぐらいに知りました…。
何はともあれ、この曲での茂木さんの優しい歌声が特に好きです。
癒されたし気持ちが温かくなった。

 

途中、換気も兼ねたトークイベント、
"茂木欣一のPARADISE RADIO"
が開催された。

まずは福岡にまつわる話や、各種宣伝等があった。
福岡市民会館は2017年ぶりの会場との事。
ちなみに加藤さんが最初に福岡に来たのは98年頃で、当時はサポートメンバーだったらしい。

去年参戦した対バンツアーでも話していたと記憶しているが、
茂木さんはとにかく福岡大好きで、とにかくショッパーズが大好きらしい。

※九州以外の方からしたら何のこっちゃ?となる恐れがありますので、
公式サイト貼っておきます。
わたくし暫く行っておりません。

shoppers-fukuoka.aeonkyushu.com

茂木さん「もし東京に住めなくなったら福岡に住みたいです。
もし僕が困った顔をしていたら…物件教えて下さい。」
に笑った。

そういえば会場時に渡された冊子の袋の中には、
幸せの黄色いステッカーが入っていたんですが、
どうやら数名に金色のステッカーを忍ばせてるとのことでした。
残念ながら私は外れましたが…本当に数名いらっしゃったみたいです。

茂木さん「当たった人は終演後に入り口で出したら1500円のキャッシュバックが…」
他メンバー「どうして嘘つくの?!」
茂木さん「テンション上がるとつい嘘つきたくなって。」
他メンバー「前回の公演では1000円って言ってた気がする。500円増えてるし。」
茂木さん、とにかく喋りが面白くて今回かなり好感度上がりました。

 

宣伝といえば、谷中さんが主演を務める、
"渋谷先生がだいたい教えてくれる"の話も出ました。
しかもスクリーンにドーン!とドラマの画像付きで。

あれ、そういえばこのコーナー中、谷中さんがいない…?と思ったところでなんと、
渋谷先生がステージに登場しました。

渋谷先生「これがスカパラか〜!」
加藤さん「あれ…ズボンの色、僕達とお揃いですね。」
(しっかりとドラマの時の格好をしていたつもりが、ズボンだけ思いっきりスカパラ)
渋谷先生「あれ?おかしいな…朝まで茶色だったはずなのに。」

 

そんな茶番(笑)が繰り広げられているところで、
ドラマの設定にちなんで、渋谷先生のお悩み相談コーナーが始まりました。
事前にFCで募集したお悩みのうち、各会場で1つだけ公開で答えてくれるというコーナー。

今回のお悩み主は"エージェントシロー"さん。
渋谷先生が「いますか?」と聞いたところ、前方の中央辺りにいらっしゃる男性が挙手し立ち上がる。

お悩みの内容はスクリーンに表示された。

50代になり、白髪が増えてきましたが、
染めるべきかそのままにすべきか悩んでいます。

的な質問でした。
こういうイベントで名乗り出る人、偽物もいるのではないか…って思ってましたが、
後ろからその男性の頭を見たところ、間違いなく本人であることが確認できました。

渋谷先生「スカパラメンバーは髪色変えてくるからそれ参考にしたら」と、
いきなりスカパラに詳しいスタンスで喋り出す渋谷先生。

加藤さんのほんのり緑髪はヘアマニキュアということが判明しました。
茂木さんに関しては「毛量多いねぇ」と渋谷先生につっこまれて終わりました。

そんなこんなでお悩み渋谷先生の回答。
「スカパラメンバーを見て悩んでみて下さい。」
回答になってなくて草wwwww

 

コーナーの後半では、渋谷先生の自撮りでスカパラメンバー&客席の記念撮影があった。
できる限り全員が移り込めるように、渋谷先生が足をかなり広げて位置を調整していたのが面白かった(スタイルが良すぎる)。

 

トークコーナーも終わり、ライブも後半戦に突入。
1stアルバムラスト曲の『君と僕』では、
沖さんがステージ中央に立ち、口笛&アコーディオンを披露。
演奏もさながら、口笛の音色が美しすぎてえもえもだった。
そのクオリティで同時進行で出来るとかどういう事。
沖さんキーボードも凄いし、多彩すぎません…?

 

スカパラのライブは有名曲のカバーのターンがあるところも面白い。
加藤さんが「君の瞳に、恋してる!」と叫び、
『Can't Take My Eyes Off You』の演奏が始まる。

余談。
私、スカパラメンバーに関しては元々「谷中さんかっこいいなぁ」ぐらいだったのですが、
今回のライブ中で徐々に加藤さん素敵なぁ…になってまして(しかも都合よく座席が下手側)。
君の瞳に恋してるの叫びで遂に悩殺されかかったのですが…
これ以上の案件(謎)が後に来るなんて思ってもみなかった。

話を戻して、元々明るい曲調のCan't Take My Eyes Off You、
スカパラが演奏することで、ハッピーさが増していた。
中盤から客席が手を横に振るシーンもあり、まさにお祭りモードだった。
特にラストサビはますますハイテンション。
各演奏の音色に胸キュンしたり、心から幸せになれるターンでした。

 

スクリーンにテロップが流れた。
 - ネットの書き込みに救われることもある
 - 世界の悲しみが伝わるようになった
 - ここにいる全員が幸せになって欲しい
かなりうろ覚えですが、このあたりのワードはなんとなく覚えている。

そして始まったのは、スカパラがMAN WITH A MISSIONに提供した、
『S.O.S. [Share One Sorrow]』。

そもそもマンウィズのトーキョータナカ・ジャンケンジョニーがボーカルを務めた曲だった。
↓原曲はこちら

www.youtube.com

今回はワンマンなのでもちろんのことマンウィズは不在。
その代わり、まさかまさかの加藤さん・大森さんがボーカルを担当。

まだまだニワカで詳しくないんですが、
今までそういう事ってあったんですか…?(そもそも新しめの曲ですよね)
もしや今ツアーだけの試み?だとしたら奇跡のツアーじゃないですか。
そもそも2人とも歌上手すぎです。英語詞こんなにカッコよく歌えるなんて。
ラップ?も良すぎた。

とにかく加藤さんの決死のボーカルに心打たれまくりで…胸の鼓動と涙が忙しかった。
ラストの大森さんの叫びがまた刺さった瞬間だった。

ふと切なさも感じさせられるサビのメロディがめちゃくちゃ好み。
でも何より歌詞が泣ける…。スクリーンに和訳が表示されたのも良かった。

(※和訳※)
哀しみを共有しよう
皆で同じ曲を聴くように
実際、皆が辛い時代を送っている
哀しみを共有しよう
哀しみを共有することは
我々を繋げ、絆を創る
信じてるよ
信じてるよ

生きよう。そう心から思った。
渾身の一撃を観た。胸が震えた。
人が心から刺さる音楽ってこういうのなんだなぁ。
そしてここで見事に加藤さんに沼堕ちしました。
あのバチバチにかっこいい英語詩を聴かされたらそりゃあガチ勢になりますわな・・・・・・・・・。

 

シリアスな流れで沖さんのキーボードソロから始まる『The Last』がまた胸熱。
後半の茂木さんの激しいドラム演奏にも虜になりそうでした。

本編ラストは最新シングルより『君にサチアレ』。
タイアップ的に結婚ソングなのかな?って思うけど、
歌詞がどうしてもアーティストとファンの関係に思えてしまうというか(笑)、
ライブの後半に聴くと明日から頑張ろう!と元気をもらえるようなメッセージが炸裂してますね…。
タイトル通り、幸せを沢山貰いました。

 

アンコール。メンバー再び登場し、
『SKA ME CRAZY』『Paradise Has No Border』と、最後はお祭りモードで終演。
Paradise Has No Borderは恒例の、GAMOさんの「どこが一番盛り上がってるか〜!?」の煽りに、全客席のテンションは最高潮。
しかも今回のツアーグッズで"GAMOさんこっちこっち"のタオル発売されるのは笑った。
当然ながら何人かタオルをステージに向けて掲げていました。
私も欲しかったけどライブ三昧生活により金なくて自重した。君サチタオルは買った。
相変わらずメンバーの一体感半端ないなぁと感心しつつ、
加藤さんのギター銃のポーズカッコ良すぎて幸せに撃たれてました(?)。


終演後、スクリーンにはエンディングムービーが流れる。
最初はよくあるメンバーのショット等が展開されていたが、
後半に山笠の飾り山の写真(?な方はgg って下さい)
福岡市民会館でいるメンバーの姿の映像が出てきて客席が静かにざわついてた。
会場によって映像が違うんだ!
そして最後の最後、
今回ライブ中に渋谷先生が撮った、
メンバー&客席の集合写真が流れる。

仕事が早すぎる。
この光景が何だか青春の1 ページの様に感じて、
かけがえのない幸せな夜を過ごしたよなぁ…と、最後に涙腺が緩んでしまった。

 

私は子供の頃はバンドよりJ-POPばかり聴いていたのもあり、
音楽は歌(ボーカル)があってこそ!って思っていた。
バンドを好きになってからは色々な楽器の音も聴く様になった。
そんな私がスカパラのワンマンライブに参戦するなんて、
子供の頃の自分は想像もつかなかっただろう。
もちろん歌ものもあるとはいえど、歌なし曲でもこんなに盛り上がれて、心から楽しめるライブに出会えるなんて。
新しい楽しみ方をスカパラに教わりました!

絶対にまたワンマン参戦します。
その前にまずは7月のNUMBER SHOT。
去年は偶然にもスカパラで前方エリアをゲットしたのですが、
今年はむしろスカパラ1本勝負で申し込もうかな…と思うぐらいには虜になっています(笑)。