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【ライブレポート】長男欠席(singing bar look代替公演)/下北沢Shangri-La

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村松拓(Nothing's Carved In Stone)、佐々木亮介(a flood of circle)、宍戸翼(The Cheserasera)の3人による弾き語りイベント「singing bar look」。
2020年より関東や東北で開催されており、
2022年2月1日は3組のオープニングアクトを交え、下北沢Shangri-Laにて追加公演が行われることとなっていた。

しかしその前日、拓さんがコロナウイルスの濃厚接触者となり、出演出来なくなった。
(結果は陰性とのことで、一旦安心です。)

singing bar lookは振替公演を実施する事が約束されたうえで、
この日は亮介さん・宍戸さんの2名のみで公演決行となった。

その名も、
『長男欠席』

2020年からずっと憧れていたイベントで、本当に楽しみにしていたし、
大好きな3人揃ったところを見たかったので、寂しい気持ちは強かったが…まさかのタイトルに思わず爆笑。ほっこりさせられました。

 

どちらにしても行かない選択肢なんて無いので、ガッツリ楽しませて頂きました。
何気に3ヶ月連続の下北沢。2ヶ月連続のシャングリラ。
ここ3ヶ月で、弊社のオフィスより下北沢の方が多く通っている事に気づいてしまった(笑)。

 

spring of barcelona(O.A.)

拓さんの欠席とともに、オープニングアクトの皆さんも今回は見送りとなった。
…が、お客さんとして見に来ていたspring of barcelonaが急遽ステージに上がることに。
2曲披露することとなった。

クールめのROCKって感じだった(説明下手)。2人のボーカルの相性がとにかく絶妙。
メンバーのグラサンの方、どことなくKing Gnuの勢喜遊さんに似ている気がする。
勢喜遊さんを治安悪くした風貌だけど見かけによらず美しい高音でした。
もう1人のメインボーカルの方は可愛い見た目の割にしっかりした低音で上手だった。

昨年発売したらしいEP、亮介さんが絶賛していた(2021年で聴いた作品の中でダントツに良かったとの事)ので、少し興味が湧いてみた。聴いてみようかな…!

 

宍戸翼

ケセラセラ活動休止中の宍戸さん。
活休前ラストライブと同じ会場で見る事になるなんて、少し不思議な心境。

「今日は佐々木さんと2人だから…」と、
(亮介さんのトレードマークである)革ジャン姿で登場。
宍戸さんの革ジャン姿、意外にも似合っていました。

 

1.Hey! みんな元気かい?(KinKi Kids)
「今日来れなかった拓さんやお客さんにエールを」と披露されたキンキのカバー。
私、宍戸さんと歳が近いからこそ、この選曲にはなんだかしっくり来るなぁ。
でもケセラセラは切なめな曲のイメージが強い為か、出だしからポップで明るい感じで来たのは新鮮だった。
この新鮮さこそが"弾き語りライブ"なんだよなぁ…と嬉しく思う。

 

2.I Hate Love Song
本編最後のイメージ強すぎて、この曲が序盤に来たのはびっくり。この新鮮さこそが弾き語り(以下略)
弾き語りといえど決して大人しくならず、相変わらずキレッキレにやるところが好き。
「笑わせんなよ!」の叫び方、本当に笑わせんなよ感満載(?)でドキッとした。

 

3.最後の恋
「最後にしたかったのに最後にならなかった、そんな歌です。」と、ここでもお決まりの定番曲を披露。
バンドバージョンのイントロが本当に大好きなんだけど、
弾き語りになってもあの疾走感が健在なのは嬉しかった。

 

4.インスタントテレビマン
亮介さんが好きだと言ってくれた曲との事。
過去にもメンバー候補で急遽歌うことになったり、亮介さんがカバーしたり…等もあったらしく、もしかしたらこのイベントの中で大きな存在となっている曲かもしれない。
私もまた、ケセラセラの中で10本指に余裕で入るぐらい好きな曲なので嬉し過ぎた。

インスタントテレビマン

インスタントテレビマン

  • The Cheserasera
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

全人類聴いてください…。

歌詞の意味をここで初めて知る。"大学時代に引きこもってた時に作った曲"との事。
不思議な空気感があって、どことなく壮大さも感じていたけど、
…引きこもった部屋からの風景だったのか。なにそれ凄い表現力。
意味を知って聴くとますます胸が熱くなる。
家で1人、孤独や不安を強く感じる時もあるけど、
こうやって音楽が、ライブがある事でどれだけ救われているか…。
その心情とマッチして、本当に来て良かったって思った。
ラストサビの"君の無事を願っている"の叫び、ほんと号泣ものです。

 

5.コーヒー
「こんな状況が続いているから、身体には気をつけて。」
12月のバンドのライブの時、宍戸さんは私たちファンの事を、
"血の繋がり以上に大事"と言ってくれた。
優しい歌声と歌詞…私たちを"家族"だと思ってくれている様に感じて、また救われる。
きっと拓さんにも伝わっただろうな。

 

6.ひとりごと
原曲も十分オシャレだけど、弾き語り映えしまくってた。
弾き語りって、いつもより落ち着いて歌詞をじっくり聴けるのもいいところ。

恋が揺らいだら
すぐに愛が欲しくなるんだ
形が見たいわけじゃない
分かってよ

宍戸さん…女心わかりすぎて怖い(笑)。前世は乙女だったよ絶対…。

 

7.賛美歌
冒頭で「また会えますように!」と言って歌ってくれるのが毎回胸熱。
ラストサビの高音、前日に酒飲みながらやっていたインスタライブでも綺麗に出てて、今回も熱くて綺麗で胸熱だった。
宍戸さん酒が原動力になっているのかも(笑)。

 

8.Youth
音楽への感謝を語ってたところで、幻が来るかな?と思ったら…こっちだったの少しビックリ!
とはいえ、同イベントで以前もラストで歌ってたみたいなので、このイベントの定番曲かもしれない。

僕らの今に嘘はないだろう

この最高の夜を彩るような歌詞にジーンと来てしまう。

 

他色々
Twitter投稿の貼り付けばかりで申し訳ないです。。

・どこかで歌の途中に「下北にドンキいらない」的なセリフ挟んでたの笑ってしまった。
(私は会場前の良い暇つぶし場所だと思っている。)

 

・拓さんのお家で飲んだ時の話も最高に笑いました。

 

・The Cheseraseraの話もしていました。
西田さん来られてて、美代さんも(インスタ見てる限りでは)恐らく来られてたから、
2人が聞いてるって考えると胸が熱くなる。

 

佐々木亮介

直近でブログに書いた通り、最近お熱なフラッド。
バンドライブより先に、フロントマンの弾き語りを見る事になるとは。

亮介さん、とにかく声量が凄くてパワフルで、
とにかくロックで熱くて美声で、弾き語りの枠を超えた、彼にしか出来ない表現でたくさん楽しませてくれました。
弾き語りでこれだったら、バンドのライブ絶対やばいやつ…ますますツアー楽しみになりました。

 

1.スーパーハッピーデイ
宍戸さんと同様で、亮介さんも明るい曲始まり。
"君をスーパーハッピーにしたいんだ"の通りで、
まさに、私たちを最強で最高な夢の世界に連れていってくれる…そんなライブになったのは言うまでもない。


2.伝説の夜を君と
ツアー前に新譜が聴けたの嬉しかった。
冒頭で「singing bar lookでたくさんの伝説の夜を過ごして来た。」と話してて、
このイベントを本当に好きでいてくれるんだなぁ…と思わず笑顔になった。

 

2.I NEED YOU(Jon Batiste)
タイトル聴いて一瞬"NiziU"って聴こえてええ?!ってなってしかもめちゃくちゃロックな曲出て来たのでさらにびっくりして(笑)。
「拓さんに捧げる曲」との事で、後に原曲の和訳を調べてみたんだけど…、
ハッピーで前向きで、恋愛とは違う"人間愛"なラブソングと思われる。これは本当にマッチしていて嬉しくなる。やっぱり拓さんが必要です。
しかし亮介さん、こういう洋楽をサラッと歌えてカッコ良すぎる。

 

3.Everything(it's you)(Mr.Children)
学生時代にカバーしてた曲との事。
亮介さんの世代を考えると90年後半の選曲はしっくりくる。
どこか桜井さんぽい歌い方をしつつも、しっかり自分の曲にしてて凄い。

サビの"STAY"のフレーズ、いつも後ろにSTAYしてしまうらしい。
そして今日はちゃんと前にSTAYしてたという謎のエピソードが後に語られてました。
(宍戸さんが拓さんにLINEで報告。)
なにその前とか後ろとかwww

 

4.白状
「また新しいアルバムから一曲…」と言った後の最初のギターの音で「えっ白状?!」と分かってしまうぐらいには、私はこのアルバム聴き込み過ぎていました(笑) 。
CD音源でも泣けてしまうのに…生歌その何十倍も凄かった(語彙力)。
亮介さん、まるで会場の空気を全部1人で持っていった様な…そんな瞬間だった。

泣き声でもいい
枯れててもいい
勝ち目なくていい
格好つかなくていい

本当は諦めてないから
ここはまだ限界じゃないのさ
本当は死にきれないというなら
それじゃまだ生ききってないのさ

ラストサビの魂の叫びには鳥肌と涙が止まらなかった。
孤独で傷ついてもう駄目かもしれない、そう思った時に、もしあと少しだけ力が残っていたら、きっと今日のこの瞬間の事思い出すだろう。
大袈裟じゃなく心からそう思えるような、ある意味での"希望"のステージだった。

5.北極星のメロディー
新譜の中ではこの曲は来ると予想してたけど…、
何気に亮介さんセトリ、1曲目とカバー以外は全部新譜からだった。
何度も言うけど新譜好きすぎるから嬉しい。
ポップだけど何気に熱い曲でもあるなぁ…と弾き語りを聴いて感じた。
ラストサビでマイク持たず前方に来て、客席に語りかけるように歌ってたシーンがほんとエモすぎて、結局また泣いた。

 

他色々

・拓さんが来れなかった事に対し、
「俺はハプニングとか大好きだし。乗り越えた時凄く感動するじゃん。」
と前向きな発言をしてくれたところが良かった。

 

・そんなハプニング好き亮介さん、
拓さんにジェラシーを感じさせたい為に、
MC中に拓さんにLINEを送るというまさかの展開。
後にちゃんと返信が来る。
「いいなぁ」的な文面だったと思うけど、その返信について亮介さん「拓さん可愛いなぁ」と嬉しそう。
次男にもかわいいって言われている拓さん(かわいい)。


・これも何のくだりか忘れたけど、
末っ子とは対照的に下北のドンキ推奨ぽいこと言ってた。

 

セッション

今日は代替公演だし、全員ソロで終わるのかなぁと思っていたら、
まさかのセッションを拓さん…じゃなくて沢山やってくれました!

 

※セトリ探しても出てこないので、知っている曲だけ…涙。

まず、亮介さんと宍戸さんの2人で、
Nothing's Carved In Stone『Shimmer Song』をカバー。
私、ケセラセラが一番ファン歴長くて、その後にナッシングスを好きになって、
そして2020年にsinging bar lookが発表されて、
その時から、宍戸さんが歌うナッシングスを聴きたい!ってずっと思ってた…叶った…涙。
冒頭で「この曲難しい」って言ってたけど、それを感じさせないぐらいしっかりしていた。
サビの亮介さんの熱いボーカルも、宍戸さんの美しいボーカルも、それぞれ素敵すぎた。
しかもShimmer Song、ほんと歌詞が刺さるし、やっぱりまた泣いちゃった。

途中で宍戸さんが"拓だってそうだろう"と替え歌したの可愛かった。

 

そこからは、オープニングアクトのspring of barcelonaの2人が再登場、
4人でのセッションとなった。

そもそもお客さんとして来たspring of barcelona、
当然普通に手ぶらで来場してたんですが(冒頭は会場からギター借りたのかな?)、
亮介さんがドンキでミニ太鼓とハーモニカを買ってきて2人に託しました。

亮介さん「俺今日spring of barcelonaに投資しまくってない!?」

 

ここからはラストまで5曲ぐらいだったと思うけど、
ハナレグミ『家族の風景』斉藤和義『歩いて帰ろう』はわかりました。(ハナレグミ若干怪しい…間違ってたらごめんなさい)

ハナレグミ曲の時にspring of barcelonaのグラサンの人(名前がどう検索しても出てこないので許してください)がハーモニカを弾くシーンがあったが、
初めてステージで弾いた(しかも急遽)とは思えないぐらい上手だった。なんたる才能…。

 

そういえばそんな多才なグラサンの人も、以前拓さんのお家に呼ばれたことがある話していた。
その拓さんのイケメンエピソードはこちら。

 

ラストは知らない曲だったが、
当イベントの主催である、千葉LOOKのサイトウ店長の選曲との事。
コロナ禍でも飛沫にはならないハミングを、途中、少しだけ客席も一緒に歌う展開があった(これもサイトウ店長案)。
亮介さんがハミングを聴いて「この感じ久しぶり」と嬉しそうに話してて、こっちまで嬉しくなっちゃった。

 

確かに、今回は100%ではなかったかもしれない。
だけど本当に楽しいイベントで、演奏も歌声も最高で、お酒がますます美味しく感じて、
これだったら2020年から行っておけば良かった〜!って本気で思った。

そしてみんな拓さんの話しし過ぎて、拓さんもステージにいる様な不思議な感覚になった。

本当に愛されているなぁ。
このアットホームな空間が素敵すぎて、ずっとこの場所に居たかった。

 

でも次は必ず、長男が揃った100%のステージを見に行きます!振替…日程頼む…。

恐らくその前に、
次男のバンドのアルバムツアー熊本公演、
末っ子の福岡天神での音楽イベント、
長男の福岡の弾き語りライブ。

…と、思えば3月は何気に、皆さんのそれぞれの現場に行くことになりそうです。
今回を機に、佐々木さんも、宍戸さんも、そして拓さんも、ますます好きになったので、それぞれのライブもますます楽しみになっています。
本当に最高の夜をありがとうございました!