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【ライブレポート】THE ORAL CIGARETTES Hall Tour 2022「SUCK MY WORLD」/福岡サンパレス

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※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。

 

THE ORAL CIGARETTESの全国ホールツアーが始まった。
私は2022年2月6日、2箇所目である福岡サンパレス公演に参戦した。

思えば、さいたまスーパーアリーナを含めた2020年のツアーは中止となった。
その後は神奈川でワンマンライブ「ORALIUM」の開催、
徐々にフェスや対バンも行うようになった。
去年後半からはFCツアーで各地を回ってはいたが、
一般的な全国ワンマンライブは、コロナ禍以降で初となった。
(※昨年行われた「TALK & MUSEUM TOUR」はトークイベントのみ、歌の披露は無し。)

私にとっても約3年ぶり?のオーラルのワンマンライブ。
(しかもコロナ禍前のラストはホルモンとの対バンで、ホルモンが出れなくなったことにより、事実上のワンマンになったというエピソード。)

 

ちなみにオーラルは直近まで、メンバー4人中3人がコロナウイルスに感染してしまっていた。
ある意味、病み上がりの状態で、2日連続のワンマンライブを行うことになった。
体力的に辛かったかもしれないが、それでもやまたく(Vo.)をはじめ他のメンバーは元気に登場。
最初のMCでやまたくは「本当にご心配をおかけしました。」と話し、
「仕事終わって家に帰ったら、なんか頭痛いし…寒気するし…咳も出てきたし…オミクロンやん!(笑)」
と、自身のコロナ体験を、少しユーモア交えて赤裸々に話していた。

そして、福岡サンパレスはオーラルワンマン初の会場となった。
客席が埋まっている様子を見て嬉しがるやまたく。こっちまで嬉しくなりますな。

 

1曲目は最新曲『MACHINEGUN』。
MVを見ると、つい"垢抜けたなぁ…"なんて思っちゃうんだけど(笑)、ロックで盛り上がるオーラルらしい1曲。
やっぱりオーラルのライブのゴリゴリロックバンド!な空気感は安心する。

www.youtube.com

 

 その熱気を証明するかのように、途中のMCでも、
「ホールでもライブハウスだと思って演るからな! 」と叫ぶやまたく。

そして、
「もし盛り上がりが足りなかったら、それはあなたたちのせいであって俺達のせいじゃありません(笑)」
と、客席を笑わせる場面も。
オーラルのライブに行くようになって約7年。
最初の方はどこか尖っていた印象もあったが、こういう冗談を言えるようになったんだなぁ…って思うと不思議と嬉しくなる。(←謎の親目線)

 

ゴリゴリのロックバンドと称した矢先であれですが、
オーラルは他のバンドとは違う華やかさ・派手さ・キラキラ感を持っていて、
今作のアルバム『SUCK MY WORLD』はそれが全面に出ていると思う。
今回3曲目に披露された『Fantasy』は、なんかもう2000年初期のエイ○ックス感があるというか(笑)。
ギターを持たないやまたくのパフォーマンスもまたカリスマ感があるし。
ここまでガッツリ新しいオーラルを魅せてくれる、その潔さが私は大好きです。そもそもエイ○ベックス(←○の意味)に定評あるタイプの音楽好きですので。

 

ライブ定番曲『BLACK MEMORY』『カンタンナコト』を立て続けに披露した後、初期曲やコア曲が来る展開も熱かった。
特にエイミーのc/wである『GET BACK』が来たのはビックリだったし(あっそろそろ久々にエイミーも聴きたいです)
はじまりのはじまりである『mist...』はやっぱりいつ聴いても楽しめる。

 

ステージセットやスクリーンもホールツアーならでは。
少年(もしくは少女)が雨に打たれていたり、ひたすら階段を降りていたりしていた、孤独感あふれる映像はなかなか印象的だった。
『PSYCHOPATH』ではスクリーンに巨大な目玉が現れ、色々な場所をキョロキョロしている不気味な演出で、
『Naked』のAメロではLINEのやりとりが映し出されていた(歌詞が文面になっていた)。
それぞれの曲の個性が全面に出ていて楽しめた。

 

アルバムのダークサイド枠である『From Dusk Till Dawn』では、
やまたくが1人、ステージ前にある椅子に座り俯き加減で歌うといった、なかなか怖い(?)雰囲気の演出だった。
この演出「ORALIUM」の時と同じですね。劇場スクリーンで見て衝撃を受けたので、生で見れて嬉しかった!鳥肌ものでした…。

そのダークな流れからの『LOVE』は不意打ちすぎて泣けてしまう。
冒頭は女性の歌声、その後やまたくの歌に入った。(気のせいか原曲キーより高くない?うろ覚えだけど。)

LOVEの間奏でやまたくが「生きるとは○○」…と、色々な事を叫んでいた。
それは決して、"カッコいい"内容ばかりでは無かった。
"人にわかってほしいと思う事"や、"間違いを犯す事"…等もあったと記憶している。
そういった、人間味ある事を堂々と言えるのがやまたくらしいなぁと思うし、
人間誰しも最初から完璧じゃない、それで悲しんだり絶望を感じることもない。

「それでも生きていて欲しい」

そんな想いが全力で伝わってきた。

 

その後のMCでも、生きることについて話し出した。

「悪い事が起きた後は、その代償で良い事が起こるはずだと信じて、
生きるのを諦めないで欲しい。」

「もしこの先絶望を感じることがあったら、代わりに歌ってあげるから。」

その言葉が後の『The Given』の歌詞とマッチして、ますまう胸が熱くなった。

絶望と不安で
あなたに寄り添って
生きていけるなら

やまたく、そしてオーラルの"優しさ"が全面に出ているステージだった。

 

本編後半は『5150』『狂乱 Hey Kids!!』、そしてメジャーデビュー1stシングル『起死回生STORY』…と、まさに"キラーチューン祭り"だった。
声は出せずとも、お決まりの手の振り・ジャンプ・手拍子…と、会場の一体感は最高潮だった。
とにかく熱かった。久々に真冬にガッツリ汗かいた気がする(笑)。

 

アンコールはまず、まさやん(Dr.)の物販紹介、"まさやんショッピング"のターン。
今ツアーでは、グッズの一覧ポスターを準備し、
各会場で(アンコール時点での)SOLD OUT状況をお知らせしていく流れがあった。
福岡は3つだった。残念ながら、初日の熊本の7つよりだいぶ売れてない…。(順位数諸々あるかもだが。)

そういうこともあり(?)、必死に営業トークを行うまさやん。
「サイズ迷ったらとりあえず大きい方を買えばいい。」
「FCに入れば買える。でも入らなかったら一生買えない。」
という迷言も残し、今回も絶好調でした。

 

まさやんショッピング終了後のこと。
シゲ(Gt.)が唐突にまさやんショッピングの声モノマネをし出したり、
老後住みたい街No.1が熊本らしく、「熊本から福岡に何しにいくか」を必死に考えて、出た結論は「髪を切りに行きたい。金髪にしたい。」

…とフリーダムなMCを繰り広げ、あきら(Ba.)から「あいつは喋らなければ良いのに!」と鋭いツッコミを受ける。
シゲ、元々は見た目通りクールなイメージがあったけど、
近年は見た目に反してお茶目なトークを行う事がしばしばあり、
一気に近寄りやすく(?)なって嬉しい。

 

アンコールでは2021年発売のシングル曲『Red Criminal』でザ・ロックを炸裂させ、
『Slowly but surely I go on』で、優しさ溢れるラストとなった。

「九州は温かい人が多く、友達も沢山いる。
自分がコロナになった時も、九州の人達から一番多く心配の声を貰った。
今年もまた、九州に来ることになると思います。また帰ってきます。」 

そうやまたくが言い、オーラルは九州の地をあとにした。

フェス等のイベントで見れるのも勿論嬉しいけど、
やっぱりワンマンライブで、久々にガッツリ音楽を浴びる事ができたのが何より嬉しかった。
本当にオーラルって新旧曲どちらも素敵だし、ライブがカッコよくて楽しい。
最強で最高の時間をありがとうございました!
恐らくまずは夏フェスあたりになるかな?今年も沢山会えますように!