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【ライブレポート】a flood of circle×THE イナズマ戦隊 - "Tour 伝説の夜を君と"/熊本Django

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※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。

 

2022年3月11日、私にとって約1ヶ月ぶりのライブ。(長かった…)
a flood of circleのツアーの熊本公演に参戦してきました。

以前ブログでお話ししましたが、フラッドはずっと気になっていたものの、なかなか機会がなく…去年末からようやく聴き始めました。

↓その際の記事

ta7cr5prm.com

先に6月の福岡公演のチケットを取っていましたが、アルバム『伝説の夜を君と』が神盤すぎることに気づき、
急遽、今回の熊本公演を増やしたことで今に至ります。
初フラッドのライブでした!

そして対バン相手は、THE イナズマ戦隊。
福岡のフェス「ナンバーショット」皆勤賞バンドということで、名前の存在感はありましたが、
フェスに関してはポンコツな私なので、何気にしっかり参戦できた事がなく…こちらもほぼ初。
どんな景色が観れるのかワクワクしながら足を運びました。

 

※ここからネタバレ含みます。

 

1.THE イナズマ戦隊

完全ニワカ(そもそもライブの約1週間前から聴き出したニワカ以下)の為、セトリ全部は把握できずに申し訳ないのですが、
1曲目が『喜びの歌』、ラスト2曲が『応援歌』『33歳』なのは認識しました。

『喜びの歌』のすごく好きなところって、女性にも男性にも、それぞれの"らしさ"を肯定しているところだったりします。
SNSに居座っているとどうしても争いを見かけちゃうんです…みんな違ってみんな良いはずなんですけどね。

 

曲の途中で丈弥さん(Vo.)が、

「フラッドもイナズマ戦隊も武道館にたどり着いて一杯やりたい」

って言った場面もまた胸熱すぎた。

 

そんな丈弥さん、ギターを持つ曲と持たない曲があるのですね。
(↑割とギターを持たないフロントマン推してる民)
ギター持たず、ステージ前方に立って熱い歌声をかましてる姿がかっこいいなぁって思った。
なんとなく宮本○次さん感があって好きになれそう(?)。

そして歌ってる時はかっこいいのに、喋るとお茶目なおっch…お兄さん。マシンガントークで客席を和ませてくれました。

 

特にこの辺り楽しかった。

 

彼らの定番曲『応援歌』。
熱くて、でもどこか優しい曲にも思えた。

俺がそばで見ててやるから

ほぼ初参戦のイナ戦だが、どうしてだろう…昔からずっと側で、影ながら応援してくれている。そんな風に感じた。
ステージ前方に立って歌っている丈弥さんの、客席の1人1人を見る真剣な眼差しがまた印象的だった。
 "俺が見ているから"と言わんばかりな表情が伝わって、胸が熱くなる。

 

イナ戦の曲を予習していてこれが一番好きだな、って思ったのが『33歳』。

www.youtube.com

丈弥さんが亡くなった父に捧げた曲。
アップテンポで明るい曲だけど、その明るさが泣けてしまう。MVもろとも泣けます…。
だからこそ今回聴けて嬉しかった。
このタイミングだから嬉しかった。

誰も聞いてませんけど、私現在33歳です。
ますます、毎日大事に生きなきゃって思いました(謎のこじつけ)

曲の途中での丈弥さんのMCも刺さりまくりだった。

「自分が今バンドで頑張っていることを父に伝えたいけど、もう叶わないから。
みんなは自分の大切な人に、ちゃんと"愛してる"と伝えて下さい。」

 

「フラッドのお客さんも、ずっとイナズマ戦隊を好きでいてくれるみんなも、
本当にありがとう!」

客席に感謝を伝える丈弥さん。

めちゃくちゃ熱いバンドだった。
そして丈弥さん、ほんとよく喋るし芸人みたいだし久保さん(Dr.)はイジられまくりだし、
だけどメンバーみんな本当に仲良しだなぁって感じたし、
本気で楽しんで全力で音楽やっているのがまっすぐ伝わった。

今年のナンバーショットは絶対に観させていただきます(ジャンピング土下座)。

 

2.a flood of circle

フラッドも全部セトリ把握できているわけではないですが、新譜の曲は抑えてます。
ただ、終演後に書いたスマホのメモが何故か消えてしまったので(涙)、順番は迷子かもしれません…。

 

1曲目は『A』。
2曲目は旧曲(ごめんなさい把握できていない)で、
その後『クレイジー・ギャンブラーズ』と続く。

悪いことしようぜ

で始まり、

俺ら宇宙で1番綺麗なゴミクズだよ
俺ら宇宙で1番かわいいカイブツだよ

の流れで飛ばす序盤が熱い。これぞ"ザ・ロックバンドのライブ!"って感じがする。

HISAYOさん(Ba.)のゴリゴリのベースから始まる『Blood Red Shoes』。
前回のブログで書きましたが、特に大好きな曲で、生音浴びれて嬉しすぎた。
Bメロ叫べないのは残念だけど…それでもできる範囲、最大限のテンションでぶち上がりました。
この曲はほんと全員強い。引き算なし。だがそれが最高。

 

最近何気にお気に入りで、この日熊本を歩きながらリピートしていた『Welcome To Wonderland』。
ちょっと80年代感ある?踊れるロックで各パート楽しめた。
佐々木さん(Vo.)がくねくねしてたのが可愛すぎました。
そして「ドカン!」もしっかり見れた!(嬉)。

『バタフライソング』は爽やかで疾走感全開だけど、ポップで可愛さもある曲。
メンバーの見せる笑顔に嬉しくなった。そして相変わらず会場全体がノリノリだった。

 

今日は、東日本大震災から10年が経った日。
また、ここ熊本でも2016年に大きな地震が起こっていた。

佐々木さんはあの時の事や、この10年の事などを口にした。
そして、

「"生きていれば大丈夫"ってことを、
東北にも熊本にも教わった。」

そんな話をして『白状』を披露する。
この話からの白状は反則です…(涙)。

先月の「長男欠席」では佐々木さんの弾き語りVerを聴いたが、今回はがっつりバンド演奏。
2番から、ドラムが、ベースが、ギターが入るところで一気に胸が熱くなる。
そしてやっぱり佐々木さんのボーカルが圧巻だった。

本当は諦めてないなら
ここはまだ限界じゃないのさ
本当は死にきれないというなら
それじゃまだ生き切ってないのさ

"生き抜け"
それを全身全霊で伝えているようだった。

白状から『伝説の夜を君と』の流れは意外だった。
だけど何故だろう…不思議と癒されて、救われる。

ちなみに白状は、ファン投票でMVが作られた曲。
MVも素晴らしすぎるので皆さん是非聴いて下さい…!(唐突な宣伝)

www.youtube.com

 

対バンだし、新譜は全曲はやらないのは想像していた。
しかし、これは今回無いかなぁ…って思ってた『R.A.D.I.O』が聴けたのが、個人的に今回一番のMVPだった。
世界が変わる日や狂乱天国ではなくあえてR.A.D.I.Oか〜!!
もちろん全曲聴きたかったけど、凄く思い入れのある曲なので嬉しすぎた。

明るめのサウンドだが、サビのメロディはどこか切なさもあって印象的な曲だ。
ポップに、だけど真剣に"音楽"の事を歌っている。

歌詞がとにかく泣ける。

鳴らせ RADIO
輝きは君のせいだよ
途切れ途切れでも
見えない壁を突き抜けて
メロディーは続く

一時は世の中からライブが消えて、
もう今は当たり前ではなくなったけど、
だけど今こうして、こんな素敵な景色を見れている。
ちゃんと信じていいんだなぁって思わされる。

 

最低と最高を繰り返しながら
ちゃんと君に出会えた

コロナ禍前も後も本当に色々あった。しんどい時もあったし、暗闇が毎日続く事もあった。
それを経て、こうしてフラッドに出会えて、この場所に足を運べたのなら、
今までの自分も悪くない…そう考えたら、涙が溢れた。

改めて、初めましてa flood of circle。
今度とも末長くよろしくお願いします。

 

終盤。
新譜のリード曲『北極星のメロディー』。
この曲で色々なメディアにも登場していたのは、新しい記憶である。
こうしてライブハウスで改めて聴けて、凄く嬉しくなった。

 

「俺たちとあなたたちの明日に捧げます!」

佐々木さんがそう叫び、ラストに披露されたのは、定番曲の1つである『シーガル』。
イントロから最後までゴリゴリで最高に盛り上がった。熱気が冷めぬままの終幕。

絶対に楽しいとは思ってたけど、想像以上に熱くて、想像以上にカッコよかった。
もっと早く出会っていれば良かったなぁ…ってやっぱり思っちゃう(笑)。

 

おまけ:佐々木さんのMCこの辺り好き。

 

丈弥さんのマシンガントークっぷりをイジる、そんな佐々木さんだが、
「こんな状況ではあるけど、それでもイナズマ戦隊が一緒にツアー回ってくれると言ってくれて嬉しかった。」と感謝を口にしていた。

お互いがお互いをリスペクトし合う関係って素敵だなと思ったし、
何よりフラッドもイナ戦も、それぞれのやり方で、熱く魂のこもったライブを披露してくれて、本当に素敵な空間だった。

佐々木さんが言ってたように、
2022年3月11日は熊本Djangoが日本で一番熱い場所になった。
心からそう思った。

 

冒頭でも話した通り、フラッドのツアーは6月の福岡ワンマンにも参戦予定。テンペスト聴けたらいいなぁ。
佐々木さんに関しては、5月のsinging bar lookの振替公演で会えるはず。
これから沢山、フラッドの音楽を聴いてライブを見れること、本当に楽しみにしています。