*Minority Repor10*

ライブレポ * 音楽語り * たまに日常

【ライブレポート】MONOEYES - Between the Black and Gray Tour 2021/Zepp Fukuoka

f:id:ta7cr5prm:20211031184156p:plain

※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。

 

MONOEYESのツアー、今年も無事に福岡2Days開催隣、
私は2日目の2021年10月27日に参戦しました。
11月2日開催される日本武道館公演の直前のライブとなった本公演。
(武道館、残念ながらチケット取れませんでした…取れなかった為にその翌日のバクホン差し込んだわけではありません…嘘ですそれが理由です…)

ちなみに、前回参戦時に投下した鹿児島公演の記事、もはやただのコントMC書き殴りになってしまった為、今回はしっかり曲レポやります。

ta7cr5prm.com

 

今アルバム「Between the Black and Gray」の1曲目を飾る『Bygone』からのスタート。この時点で既に会場をワクワクさせてくれた。
…と思えば『Run Run』→『Free Throw』と、1st・2ndからそれぞれのキーパーソンの曲が展開される。
MONOEYESは過去3枚のアルバムで曲の雰囲気がまるで違う。
そういう意味でも、今回の3rdアルバムツアーは感情が忙しかった。

細美さん(Vo.)が「夏の終わりの曲です!」と言って披露されたのが、『Interstate 46』。
MONOEYESは夏の終わりの切なさを感じさせられる曲が目立つように思える。もうすぐ冬だけど、どことなく感じさせられる夏の空気に、胸が締め付けられそうになった。

 

そしてMONOEYESといえば、スコットさん(Ba.+Vo.)の楽曲。
スコットさんは曲調は明るめのものが多いが、歌詞は色々な感情が見えてくる。
『Castles in the Sand』は、これからのバンドの前向きな決意を歌っているようにも思える。

今アルバムで細美さんが一番推してる(私も一番です)『Iridescent Light』は、明るくもどこか優しく温かい。"暗闇からの虹色の光"を表すような、会場全体にキラキラ輝く照明も印象的だった。

スコットさんがボーカルを務めるバンド「ALLiSTER」の代表曲『Somewhere On Fullerton』をこの日、MONOEYESバージョンで披露された。
MONOEYESは何となくアリスターに通ずる楽曲の空気があると思うし、この曲大好きだし、本当に聴けて嬉しかった!

ちなみにMONOEYESでもアリスターでもないけど、私、スコットさんがカバーしたスピッツの『楓』が好きすぎるので、唐突なタイミングですが投下しますね。(いつか生で聴きたい…)
スコットさんの歌声、ほんと好き!

www.youtube.com

 

今回幸運なことに2列目で、細美さんとトディさん(Gt.)の間ぐらいの席だった。
今までトディさんの演奏を間近で見ることなかったが、今回かなり近くでギター捌きを堪能できて、初めて気づいたんですが…トディさんのギターの音が好みすぎる。
楽器のことは全然詳しくないしうまく説明はできないけど、なんだろう、トディさんというかMONOEYESのギターフレーズって決して派手すぎないが、唯一無二の存在感あるなぁと、『Fall Out』あたりで気づいた。

思えば1stアルバムの頃は王道のロックっぽい曲調で、だけど2ndぐらいから他のバンドにはない個性が出てきたように思えた。
ちなみに『Get Up』がMONOEYES史上一番好きなイントロで、このフレーズ最初に聴いた時めっちゃえもえものえも(トディさんのMC風に)になったのを覚えてる。
MONOEYESの曲調好きだ〜!って思ってたその理由の大部分は、もしかしたらトディさんにあったのかも。(気づくの遅すぎる)
今後はトディさんのギターも楽しみにライブに参戦したい。
参戦する都度、新たな発見と楽しみが増える、まさにライブの醍醐味だなぁと思った。

 

今ツアーから、イッセーさん(Dr.)はドラムライザーを導入したとの事。
本人はライザーはあまり好きではないらしいが、他メンバーが「あまり客席から姿が見えないじゃん!」…等と言われ、渋々(?)導入したところ、なかなかハマっているみたいで。

イッセーさん「これで俺がイケメンだって事に皆気付いたな。」

最初から気づいていましたとも(土下座)
(去年のアコースティックツアーでカバー曲披露した時、意外にも美声でついガチ恋になりかけた民はわたしです。)
イッセーさんのこの調子に乗り方ほんと好きだし、演奏中のあの笑顔がよく見えるのほんと嬉しい。
ライザー、どうやら武道館終わったら無くなる可能性が高いらしいですが。

 

後半は、『Outer Rim』『My Instant Song』…と、明るく優しく、光が刺すようなMONOEYESらしい流れで、
今の状況を飛び出す様な希望を歌った『リザードマン』で本編終了。

 

アンコール1曲目は今アルバムラストの曲、『彼は誰の夢』。
前回の鹿児島、あるいは今年5月のVIVA LA ROCKや去年のアコースティックツアーから何も変わっていない、相変わらずイントロを聴いただけで涙が出てくる曲。
世の中が変わっても変わらないものがあるんだって事を思い出させてくれる、自分にとって大事な曲。
例えば、今日のステージに立つ4人の無邪気な笑顔とか。

まぶたの裏には
笑った顔だけ
思い出すけど きっと
ここには静かな
雲が流れてるって
笑ってるのさ

ライブが終わった今でも、細美さん、スコットさん、トディさん、イッセーさんの笑顔がずっと脳裏に焼き付いて、胸が締め付けられる。
MONOEYESは私にとって太陽みたいな存在だ。遠くからでも自分の目の前をずっと照らして居てくれる様な気がする。

 

鹿児島の時はアンコール1曲でd終わりだったが、世の中の状況も少しずつ前向きになってきた為か、最後にもう1曲、『Two Little Fishes』が披露された。

「トシローは出てきません」と言い会場を笑わせた細美さんだが、
歌詞のこのフレーズについて…、

Tell me
(教えて)

when the wind starts blowing into the room
(部屋に風が吹き込んできたら)

細美さん「いきなりこんなこと言われてもわかんねーよな」と、このフレーズを作るきっかけになったエピソードを話し出す。

1人でエジプトで旅行をした時、言葉も分からず誰とも話せず、孤独で押し潰されそうだった。
そんな中でようやくホテルに辿り着く。
ふと、ホテルの窓を開けた時、一面に海が広がって、そこから風が吹いた時、
"生きてる"事を感じて、わけもわからず涙が出てきたとの事。

去年のアコースティックライブの時も同じ話を聞いたんだけど、それでも今回また泣いてしまった。
話している細美さんも気のせいか、目元に涙が浮かんでいるように感じた。余程大きな出来事だったんだろう。

細美さん「福岡は海が近いし、いつか皆にもそんな瞬間が訪れるかもしれない。
どうか、その瞬間を見過ごさずにいてくれたらいいなと思った。」

そして披露されたTwo Little Fishes、今までで一番優しさが溢れていた気がする。
"そのな瞬間"って、むしろ今この瞬間の事かもしれないなぁ…なんて思ったけど、きっとまだこの先の未来にあるんじゃないか。
その為に、できる限り前を向いて人生歩んでいきたいと思った。

 

冒頭でもお話しした通り、武道館公演のチケットは取れなかった。
私はどのアーティストも、人より遅れて好きになったりで、初武道館に間に合わない事が多い。
しかしMONOEYESは1stアルバムの頃から好きだった。
だからこそ絶対に行きたいと思っていたので、やはり心のどこかで悔しい思いはある。

しかし今回のライブの後半で、
細美さん「今日のライブが最高すぎたから、
今度の武道館で今日を超えられるかは正直わからない。
でも、やってみるよ。」

と話してくれて、心が一気に救われた。
福岡のライブを大事にしてくれていて嬉しかった。
そして、ようやく武道館に行けないことに吹っ切れたし、
今は、武道館が彼らにとって、今年ナンバーワンのステージになりますように!と心の底から願う事ができる。
本当に、今日この公演に参戦できて良かった。

 

ちなみに私はエルレ世代であるし、エルレの曲もバンドも大好きなんだけど、
きっとMONOEYESだからこそ、本気で遠征を決めてるし、
無邪気で楽しそうな"MONOEYESとしての細美さん"が一番好きで、
スコットさん、トディさん、イッセーさんの4人が奏でる楽曲だから、ここまで推せるんだよなぁっていつも思ってて。

だからこそ、MCで明かされたイッセーさんのこの一言を知った時は、嬉しくて泣いた。

今この時代にたくさんライブやってくれて、私たちに会いにきてくれて、本当にありがとう。
来月の武道館を経て、残りのツアーを駆け抜けて、
これからも太陽の様にキラキラした4人の背中を追いかけ続けます。

 

おこがましいくてごめんなさいですが…福岡のいちファンからのお願いです。
どうか今回の最高のライブを、
日本武道館公演で超えてください!!!

そして参戦される皆様も、全力で楽しんでください!