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【ライブレポート】King Gnu Live Tour 2021 AW/マリンメッセ福岡

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※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。

King Gnuの全国ツアーが先月2021年10月末より開幕。
2021年11月6日、2つ目の会場であるマリンメッセ福岡公演の初日に参戦した。
ずっと行きたいと思っていたKing Gnuのライブ。奇跡的にチケットが取れて、ようやく参戦が叶いました。
マリンメッセは事あるごとに通っているものの…2階席は初めてなんですけどね(笑)でも、もうあの空間に居れるだけで幸せだった。

ここからはセトリネタバレになります。

実際私はKing Gnuの曲についてはニワカだけど、そんな私でも殆ど知っている曲で、

曲順も含めて"King Gnuの教科書"の様な、絶妙な王道なセトリだった。
初参戦の方も全力で楽しめる構成だと思う。

 

その神セトリの中でも個人的MVPだったのが、1曲目の『飛行艇』への入り方。
重たくも爆発的に豪華なイントロからの"どんな夢を見に行こうか"の歌い出し、最高にシビれる幕開けだった。
初参戦の自分が偉そうで申し訳ないが、飛行艇始まりしか受け付けなくなるほど、これを1曲目に持ってきたのはもはや優勝案件。

・・・しかし、その後の"正しさばかり〜"の歌が飛び、まさかの演奏ストップ。
(原因、歌飛びなのか機材トラブルなのかは不明。)

井口「バンド初の出来事です。(笑)」
いや、あの最高のオープニングを2回観れるなんて嬉しすぎました。

 

昨年発売の両A面シングルより『千両役者』で会場は最高潮に盛り上がり、
1stアルバム収録曲の『Vinyl』では、イントロのドラムソロがロングバージョンで展開された。まさにライブの醍醐味。
そして『Sorrows』と、King Gnuの得意技(?)であるオシャレなサウンドで序盤から攻める。

 

私がKing Gnuを好きになったきっかけは『白日』だった。(ありがちなパターンですが…)
2019年前半、世間は新しい年号や時代に対しキラキラしていたし、お祭りモードだったように思える。
しかし私は正反対だった。心はいつも孤独だった。今だから言えるけど、新しい時代と共にどこか誰も知らない世界に吹っ飛んでしまいたかった。
(どうしてそこまで悲観的になってたのかと、今となっては思うが、これが当時の自分の紛れもない事実だった。)
そして平成が終わる1週間前、ミュージックステーションで初めて白日を聴いた。
切なさ、痛々しさ、孤独、生と死に翻弄される主人公の心情が、美しいボーカルとメロディで鮮明に表現されていた。
テレビを見ていた私はただ泣くことしかできなかったが、同時に、世間の様にキラキラしてなくていい、こういう世界もちゃんと存在している、存在してもいいんだ…と、不思議と希望の光が見えた気がした。

余談だが、近い時期に"平成の好きな曲ベスト100」"的なものを別ブログで書いてて、1位に決めたのは、THE YELLOW MONKEYの『JAM』だった。
そのJAMを最初に聴いた時以来の衝撃が、白日にはあった。

だからこそ、いつかライブで白日を聴きたいと思った。ようやく叶った。
井口があえて(?)、"うんざりするよ"を歌わなかった事や、
アウトローの美しいピアノや照明が、暗闇に刺す一筋の光の様に見えたのも、
あの頃より少しだけ心が明るくなれた今の自分だからこそ、感じ取れたものなんだろうな。やっぱり泣いちゃったけど。

 

白日だけで胸がいっぱいになったが、『破裂』『Prayer X』『The hole』の流れの重さが凄い。
King Gnuの楽曲はほんと、人のかメンタルをボコボコにするのが得意な様です(褒めてる)。
特に白日→破裂と、破裂→Prayer Xの繋ぎ方が絶妙すぎて。
The holeの井口の美声に圧倒されすぎて。

Prayer Xといえば「BANANA FISH」アニメ版の主題歌。
偶然にも、友人から漫画本を借りて読んでいたところだった。
基本コメディの方が好きな私にとって、なかなか重い展開に挫折しそうになっていたが、どうせなら最後まで読んだ上でライブに参戦した…と思い、前日に結末まで読みました。
ここでは詳しく言いませんが…色々とショッキングで、それを引きずったまま参戦しましたので、Prayer Xの1つ1つのフレーズに潰されそうでした。アッシュ…(号泣)。
スクリーンにはMVの映像が流れたのも胸熱。

 

楽曲はシリアスみが強すぎるが、MCはフリーダムで和んだ。
格付け味噌汁の話はとにかく笑いました。詳細はツイートにて↓

"ほっともっと以外全員傷ついた"にツボりすぎて、帰り際に建っていたほっともっとの店舗見て大爆笑してしまった。

そんなほんわかしたMCから唐突に『Slumberland』のイントロ。一気にシリアスモードに切り替わる瞬間が、忙しくもカッコ良すぎる。
常田のメガホン姿をやっと生で見れて嬉しすぎる初参戦者は私だけじゃない、絶対。

 

本編後半は『傘』『どろん』『Flash!!!』…とド定番曲が続き、楽しさ前回だった。
白日は特別として、それ以外で自分の中でのド真ん中な推し曲である『傘』。
King Gnuのオシャレソングが大好きで、こんなにカッコいい曲調なのに歌詞は"大人の寂しさ"の様なものが爆発してる。生で聴いてますますグサグサきた…その痛みすら気持ちが良い。

TVの番宣もあってKing Gnu史上一番耳にしている気がするFlash!!!。
正直今までそこまで好きではなかったが、生演奏に痺れて、一気に好きになった。
今回のライブで一番盛り上がっただろうし、声は出せずとも、ずっとジャンプして楽しかった。豪華なサウンドが耳に心地良い。
Vinyl同様、この曲もイントロのドラムソロが熱くすぎた。遊のドラム演奏大好きです。

 

本編ラストの曲は『Teenager Forever』。MVの井口のRUNが印象的な応援歌。
この曲が発売された当時の私は前述参照で、白日の様な暗い曲ばかり聴いていた為、最初はこの曲を受け入れられなかった。
恐らく"前向き曲"としか見てなかったが、実際は複雑な経験をした大人だから刺さる曲になっている。
それに気づいて、最近急激に推している曲だったりもする。
やっぱり経験と共にメンタルが良い方向に変わったのはあるは大きいかもしれないけど。
こういう明るいけど泣ける曲に弱くなった。

他の誰かになんて
なれやしないよ
そんなの分かってるんだ

明日を信じてみたいの
微かな自分を
愛せなかったとしても

ここでの井口の泣きそうなボーカルに刺さりまくるし、
ラスト、井口と常田が向き合う場面にほっこりさせられて涙が出た。

 

アンコール1曲目は最新シングル曲『BOY』。
オシャレソング且つ、切なさもありつつ、希望に触れられる歌詞が、"今"のKing Gnuらしいなと思った。
1会場目の仙台ではこの後『サマーレイン・ダイバー』で終わったのだが、
福岡では間に『McDonald Romance』が追加された。
1stアルバム収録曲。独特な雰囲気の曲で、心に隙間が空いたような歌詞が刺さり、優しく素敵なステージだった。
常田の歌詞の世界観の原点のように感じた。

 

初のKing Gnuにして、最高のセトリを体感してしまったように思えるし、
テレビで見る彼らも凄いなと思ったが、生演奏には圧巻だった。
それぞれの演奏が良い意味で重く、常田の圧倒的な存在感も、井口の声量にも鳥肌が止まらなかった。
改めて…いや、今まで思いっていた以上に、King Gnuは最強のバンドだと思わされた。

次はいつ観れるんだろうか。
今後のフェスには期待しつつ、やはり今回みたいな大きい会場のワンマン公演で、また会いたいなぁ。