※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。
毎年9月9日、何が何でも会社を休んで何を犠牲にしても会いに行きたいバンドがいる。
それが我らの9mm Parabellum Bullet。
そんな今年の"9mmの日"である、2022年9月9日。
今回はニューアルバム『TIGHTROPE』ツアーの初日として、
Zepp Osaka Baysideでライブが開催された。
その初日の感想を綴らせていただきます。
相変わらず楽器知識も語彙も無く、たまに痛いポエムになってたりしますが…お付き合い頂ければ幸いです。
冒頭に書いたように、がっつりネタバレです。
セトリ順番通り書いてますのでご注意下さい!
※今の時点でツアー2箇所目の名古屋公演まで開催済みですが、
名古屋のネタバレは一歳してません。
開演。メンバー4人とサポートギタリスト武田さんがステージに登場。
いつもとは違う、どこかシリアスな雰囲気のオープニングだった事もあり、「あ、来るかな…」と思ったら、予感は的中。
アルバム1曲目より、みんな大好き『Hourglass』。
特に直近のフェスや対バンでは何も明るい始まりだったからこそ、新鮮で痺れました。
激しくダークみが強いアウトローにも釘付け。
そのシリアスな雰囲気とは打って変わって、爽やかな夏ソング『All We Need Is Summer Day』が始まる。
対照的な2曲だからこそあえて、とHourglassと同時配信された曲。
その2曲が連続で来るのは何故だか楽しい。
初披露だったROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022から今回でまだ2回目の披露にも関わらず、
客席のの乗り方やクラップの統一感が完璧だった。
新曲2曲の次は定番曲『新しい光』でますます会場を盛り上げた。
途中の武田さん含めてのギター&ベース組の必殺技(?)も相変わらずキマっておりました。
そういえば今回和彦さん(Ba.)のシャウトが無かったような記憶あるんですが…どうでしょうか。
見逃したのか。いや、私が見逃すはずは無いんだけど…(?)。
『Supernova』は自分が9mmにハマった時代のライブど定番曲なイメージあったけど、
最近はあまり聴けてなかったので嬉しい。
今回のセットリスト、新しい9mm・懐かしい9mmが合わさる構成になってる気がする。
続いて『Psychopolis』。この選曲は少し意外だった。
因みにちょうど5年前、同じ場所で開催されたTHE BACK HORN、Nothing's Carved In Stoneとのスリーマンライブ「Pyramid ACT」でも珍しく披露されて、嬉しくて飛び上がってたのですが、当時の私と5年後の私がシンクロした瞬間でした。
アウトロー、いきなり本家と違う音が入ってきて何事?!と思ったら、次曲『悪いクスリ』への繋ぎだった。
ここのタイトロープ(※繋ぎ方)がエモすぎて優勝。
曲の怪しい雰囲気に似合う怪しい照明での和彦さんのベースソロは痺れました…。
ここで再び、アルバム収録曲から『白夜の日々』が披露される。
コロナ禍でライブ自体が開催出来なかった2020年に制作・発売された曲だった。
ある意味この曲が、"アルバム自体の始まり"になったのかもしれない。
当時はどうなる事かと思ったけど、
こうしてアルバムが完成して発売されて、ツアーが無事に開催されて本当によかった。
出だしの"君に会えなくなって100年ぐらい経つけど"のフレーズ、
卓郎さん(Vo.)の優しいボーカルで、
この2年間の事が浮かんできて、胸が熱くなった。
そういえば、今年の夏フェスでは1回も披露されていなかったと記憶している。
もしかしたら、ツアーの為に大事に取っておいたのかも…と思うと嬉しくなる。
(アルカラの対バンではやっていたが。)
特徴的なイントロからの"命を燃やし尽くせ"のフレーズで一気にテンションが上がる『インフェルノ』。
相変わらず無意識に拳を突き上げちゃいますね。
ギターチェンジをした後に卓郎さんが、
「俺と滝(Gt)がこのギター持ったから、次に何の曲をやるか分かる人もいると思うけど…。」
と話す。
演奏や楽器知識無さすぎな私は、ご、ごめんなさい分かりません…となっていたが、出だしのイントロでハッと息を呑んだ。
披露されたのは『夏が続くから』。
私がこの曲をライブで最後に聴いたのは、2019年に開催された「FEEL THE DEEP BLUE TOUR」の福岡公演以来。
この日の事を忘れることは無かった。
ライブ中盤ぐらいから卓郎さんの喉の調子の雲行きが怪しくなり、
ついにはこの曲で、サビが殆ど歌えなくなっていた。
その後、卓郎さんは一旦ステージをはけた。
喉の調子が良いからとか悪いからとか、そんな事ではなく、ただただ卓郎さんが心配だった。
アンコール転換中、ライブ人生始まって初めて手拍子出来なくて、ずっと涙がボロボロ溢れてきて、
それでも最後まで諦めずにステージに立ち歌う卓郎さんを、ただ見てる事しか出来なくて。
辛いのは私なんかじゃないのに、ずっと辛くて。
その後の公演では持ち直した話も聴いたし、
私が次に9mmのライブを見たのはコロナ禍後で、そこで伸び伸びと歌ってた光景を見ては安心したものの、やっぱり心のどこかで引っかかってた。
そもそも大好きな曲で、もちろんずっと好んで聴いていた。
だけど当時の苦しくも一生懸命歌う卓郎さんの姿が脳裏をよぎって、どうしようもなくなる瞬間もあった。
そしてこの日、キラキラと楽しそうな表情で、伸び伸びとして、美しい歌声で、夏が続くからのサビを熱唱する卓郎さんの光景があまりにも嬉しくて、ウルウルしっぱなしだった。
良かった、本当によかった。
私達にとって、唯一無二のボーカリスト。
やっぱり卓郎さんの歌声が大好きだよ。
キラキラしたちょっと切ない真夏から雰囲気を変えての『Spirit Explosion』に突入。
ラスボス感強い。インストでもノリノリに盛り上がれるところが9mmらしいなぁ思う。
インストといえど、卓郎さんのボーカル(コーラス?)が入ってる曲で、ライブではその美しい歌声をガッツリ浴びれるのが嬉しい。
途中、かみじょうさん(Dr.)が叩くリズム合わせて腕を突き上げることに命を懸けています(謎)。
ツアーファイナルまでに絶対にマスターしよう。
Supernovaと同様で、こちらも過去の定番曲ながら、久々に聴いた気がする『Cold Edge』。
久々に聴いたのにも関わらず冒頭の三三七拍子でしっかり腕を振れた。
もはや身体が覚えていますよね。掛け声あげれないのは少し残念でしたが。
冬の終わりから春の訪れの瞬間を、まるで1枚のキャンパスに描いたような、美しく儚いバラード『淡雪』、
卓郎さんのボーカルの美しさを改めて思い知らされた曲でもある。
ここからアルバムの核になってる(と勝手に思ってる)、『Tear』『タイトロープ』。
この2曲は絶対に並べてほしいと思ってた。
Tearのイントロのかみじょうさんのキレッキレなドラムが痺れるぐらいかっこいいし、
そこから歌が入るところで雰囲気がガラッと変わるところに何故か心地よさすら感じる。
和彦さんのベースソロからのイントロの滝さんのギターの流れが絶妙すぎて、最初から優勝案件なタイトロープ。
初めてライブで聴いたのに、まるで昔からの定番曲の様に客席がノリノリだったのが印象的。
歌謡曲みが強いのにしっかりロックなところが今までの9mmらしく、今までにない新しさみたいなものも感じます。
タイトロープが終わった後、下手側のスタッフさんがアップライトベース持ってくる光景にテンションが上がるタイプの下手民です。
全国の和彦さん推しが毎回心待ちにしてる曲『キャンドルの灯を』。
去年の9/9も今年の3/17も、最近は大事な記念日に必ず披露してくれるのが嬉しい。
長髪カズさんも様になってたけど、久々の短髪カズさんが奏でるキャンドルも美しかったです。
実はコロナ禍以前は中央か上手にいる事が多かったので多分今までで一番近くで拝むことができた。
ベースの弦も指の綺麗さもくっきり見えて幸せでした。
アウトローでベース回転させたあとの、反対側の手でのベースの添え方とか…かっこよすぎてかっこよすぎて震える、ありがとうございました…(土下座)。
ここでもたくろうさんのボーカルが際立つ曲『カモメ』の披露。
ドラマチックで美しいメロディな音に酔える。
まだ酒飲んで無いのに酔える(いや嘘ついた実は少しだけ飲んできた)。
実は、若い頃はこの曲の良さがあまり分からなかったけど、最近はすごく好き。大人になったねえ。
「来年は声出したいよね。
『声出せなかったの、だった3年だったじゃん』って後から思い返したりしてさ。
だけど、今こうしてライブできるようになって、やっとみんなにも会えてよかったって思う。本当にありがとう。」
その言葉にウルウルしたところでの、卓郎さんの全力の「いけるかー!」で、会場が一気に盛り上がる。
そこからの『One More Time』のイントロの流れが最高すぎた。
確かに来年は声出したい。
だけど、声が出せなくて制限だらけの今だって、大好きなバンドかっこいい音楽があれば、
こうして"最高のライブ"を体感できるんだなと感じた。
One More Timeは今年私が間違いなく今年一番聴いた曲で、
音源発売された時からワンモーワンモー繰り返してた記憶しかない。
ライブで最後に聴いたのは6月末に開催されたフェス「DEAD POP FESTiVAL」。
直近のロッキンやアルカラとの対バンでは演らなかった為、本当に長らく待ち侘びておりました(長らくの概念)。
イントロもAメロもサビも全部を通して、休む暇ないぐらいぶち上がり倒してきた。
私、イントロのベースラインや和彦さんの弾き方大好きで、とにかくガン見しちゃった(この曲に限らずじゃん)。
One More Timeが終わってハイテンションの状態であの「ダダッダダッダッ!」が来たもんだから一瞬トチ狂いそうになった。
過去のブログでも何度か書いてきました、私にとって不動の1位、『Living Dying Message』。
しかもPsychopolisと同様、ちょうど5年前に同じ会場で聴いた曲でもあり、当時もイントロでトチ狂いかけてた記憶ならある。
コロナ禍前も何度も聴いてきた、
"あなたは2度と孤独にならない/いつか必ず分かる日が来るよ"
のフレーズがふと、
先程のOne More Timeの前での卓郎さんのMCとシンクロしていた。
大好きなライブが世の中から消えて、どうしようもなく孤独だった、空白の2020年前半。
でも、こうしてやっとまたライブを通して会えることができた。
信じて待ってて本当によかったし、
取り戻す為に、本当に頑張ってくれたミュージシャンや音楽業界の全ての方々に心から感謝したい。
これまで以上に歌詞のメッセージが刺さりつつ、この曲もまた疾走感あって盛り上がる曲なので、ライブとしてもすごく楽しい!
その流れでの『Termination』も熱かった。
One More Time→Living Dying Message→ Terminationのキラーチューン祭り(別バンドネタ)感半端ない。
ここの3曲が(物理的な意味でも情緒も)1番忙しくて最高だった。
そういえば、桜島駅から会場に向かう途中で観覧車見えたなぁ…と思い返してはフフッってなった。
余談ですが私、和彦さんの立ち位置より下手側の席だったんですが、
和彦さんの目線って端の方なんですね。と何度も目を合いながら思ってて。
まぁそれはいつもの勘違いだとは思いますけど、
この曲の間奏にて、ちょうど自分の目線真っ直ぐ先に出てきてベース弾着出した時、
まじで間違いなく私をガン見してきました…あれは間違いない…。(厳密には私では無いだろうが)
いつもは恥ずかしくて目を逸らしちゃうけどね、
今回はちゃんと見つめたよ…頑張ったよ…(瀕死)。
本編最終章突入。
『泡沫』の披露で、再びシリアスな空気感になる。
"どうして〜"の場面にて、凄く低い位置でしゃがんで演奏する和彦さんの芸術感が半端ない。
全体的に美しい曲調だけど、個人的に特にアウトローが鳥肌もので。イントロとちょっと展開変わるところエモすぎでしょ。
ここのフレーズの間だけでもハイボール1本開けれそうだよ(ヤメロ酒クズ)。
アルバムラスト曲にして本編ラスト曲『煙の街』。
この曲はどこで差し込んでくるんだ…?と、色んな意味で緊張してて(因みにアンコール1曲目と予想してた)、
メンバーが白い煙で覆われ曲始まったところで「ついに来たか…」と息を飲んだ。
ゴリゴリのロックバンドのライブがいきなり歌謡曲コンサートになって(しかもかなりダークめの)、これまでとのギャップありすぎて最高だった。
曲が終わるとそのまま無言でメンバーはステージを捌ける。
今までを考えるとかなり珍しい展開。
いや…確かにこの曲の空気感にして、
「ありがとう〜!!」とゆるーく退場したら逆に怖いってなりますね。
アンコールで再びメンバー登場。
今作のアルバム『TIGHTROPE』の宣伝をする卓郎さん。
「全部で35分しか無くてサクッと聴けるから、ジョギングにちょうどいい。」
と言ってた時、首がもげるほど頷いた。テレワーク中のお昼休みによくやってる奴です。
但し煙の街をBGMにジョギングはしない。
ここでなんと、来年3月17日のライブ告知。
9mm×HERE×folcaの超豪華な対バン!
スリーマンやるって言われた時、一瞬THE BACK HORNとナッシングスに期待したの私だけでは無いはずだけどね、はい。
何はともあれ、去年ぶりのfolca(また光の雨が降る夜にのカバー聴きたいです)と、お初のHEREが楽しみすぎます!
ライブ終わってホテル着いてソッコーで申し込みました。
9/9と同様、3/17も毎年喜んで予定空けさせていたで頂きますので。
問題は…あの会場のキャパでチケットが取れるかどうか不安…。
アンコール前の暗転時に、友達とアンコール何やるか、
別名「何の曲とPunishmentが来るか」予想を立てていて、
「ディスコミやBMBは序盤感あるから無さそう」…と話してただけに、
まさかのアンコールで『Discommunication』が来たのは意外かつ新鮮だった。
でも嬉しい。
ド定番曲だし、ライブで聴きたい曲投票で2票しか入らなかったエピソードがあるにしても、
私はこの曲に関しては、毎回ライブで聴きたいぐらい好きなんです。
One More Time同様、休みが無くてずっと飛んで腕振ってブチ上がってた!
9mmのライブの楽しさってこういうところだよね!を改めて感じさせてくれるような曲。
そういえば、9mmの今年初の夏フェスが「宗像フェス」で、その時の1曲目がこの曲だった。
「あの日から色んなフェスや対バンを経て、ようやくここまで辿り着いたんだなぁ…。」
と勝手にえもい心情にさせられてた。
ラストは『(Teenage) Disaster』。
Punishmentじゃなかった!と思いつつ(笑)、安定の締め方で安心しました。
短めの曲だし、これで最後か〜!…と少し寂しくなりつつも、
だからこそ心置きなく盛り上がり倒してきました。
あっという間の23曲。時間が経つのが早すぎました。
それぐらい9mmのライブって、日常も時間も忘れて楽しめるんですよね。
改めて、9mmの日のライブ開催&大成功、おめでとうございます!
今年も無事に現地で立ち会えて嬉しかったです!
そして、TIGHTROPEツアーもまだスタートしたばかり。
今後の公演も全部行くので(笑)、全力で楽しませて頂きます!