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【ライブレポート】ayumi hamasaki ASIA TOUR 2021-2022 A ~23rd Monster~/神戸ワールド記念ホール

※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。
ツアーは一旦は完走した気もしますが、アジアツアー自体はまだまだ続きますので…。

 

これまでは当たり前のように参戦していた浜崎あゆみのライブだったが、
2020年、新型コロナウイルスにてツアーが中止(久留米2Daysと熊本のチケット持ってた)。更にはクリスマスも年末も中止。
2021年、コロナ禍以降初の舞浜のライブはチケットが全く取れず。TAサマーパーティーは都内月曜日という事で泣く泣く諦め。
秋から今回のアジアツアー前半戦の発表。(雑多なのですみませんが…)神戸初日の日程であれば行ける!…ということでチケットを取る。

しかし、2021年1月に開催予定だった当公演は、
コロナウイルスが再び感染拡大をした為に、延期となった。

遠征民だし日程NG等で行けなかったらどうしよう…と不安になっていたが、
早い段階で振替の日程が発表され、
やったー!行ける!!行きます!!!となり、
2022年4月23日、神戸公演初日に参戦してきました。

まさかの3年ぶりのあゆのライブ。
ライブに行き始めて10数年、こんなに空いたことは1度もなかった。

 

本当に本当に、
諦めないでよかった。
これに尽きます。

 

※ここからネタバレレポです。

実はアリーナ4列目のほぼ中央という神席でした。
この規模の会場でこの位置はあゆ史上初だし、そもそも他のアーティストでもなかなか無い。
座席判明したのが会場開始時間の2時間前だったのもあり、
見た瞬間、うろたえながら神戸の街中を行ったり来たりしていました。

そして会場入り。花道の下をくぐり抜け、花道の中の区画に入るという選ばれし者の儀式を行えました。
本当にありがとうございます。震えました。

 

開演。
今回のツアーコンセプトである"地球"に乗って登場。
ゴールドラメのゴージャスな衣装で『Rule』を力強く熱唱。
ステージでは炎があがる。
神席により「あの炎って本当に熱いんだな…」と始めて認識できた。

地球から降り、2020年に発売された、あゆ×小室哲哉さんという最強タッグ曲『Dreamed a Dream』へと続く。
大大大好きな曲で、早く生ライブで聴きたい!って思ってたから本当に嬉しいし、
同時に、2020年にコロナ禍に突入してから今までの事が鮮明に浮かんできてしまって、
ノリノリな曲をよそに大号泣してしまう。
後にわかったけど、あゆも泣きながら歌っていたとの事(本人インスタより)。
それが初日か2日目かは不明。(私が泣きまくってた事であゆがどうだったか分からない…笑)。

未来がどんなんだったって
腐ったもんだって
僕の真っ直ぐと
君の真っ直ぐが
どこかで合わさって
交わって光になれ

まさに"今のこの状況"だなぁ…と、光り輝く女神を前にやっぱり泣いてしまう。

3曲目『Startin'』は大学受験とその後の就活の時ずっと聴いては励まされていた曲なので、
コロナ禍どころか青春時代がフラッシュバックした(笑)。
あゆの曲はほとんどリアルタイムを通ってる為、各所で想い出が蘇ったのもあり、感情が大変でした…。

 

『Real me』ではスクリーンに少しMVが流れていた。
英語詞の発音がとにかく美しい。
中央スクリーンに大きな時計登場しての『Like a doll』。
お得意(?)の、ちょっとダークでシリアスな世界観が全開。

あゆと一座が花道中央に移動したところで披露されたのは『NO FUTURE』。
意外に意外だった。割とキャッチーめな曲でありつつも、当時、真夜中のサーカスツアーで披露されなかった事もあり(小室先生の曲ってほんと難しいからそれもあるんだろうか…)、初めてライブで聴くことができた。
そもそも名盤『A ONE』の中でも、3本指に入るぐらい好きな曲なので、もうイントロの時点で震えた。
花道は見えづらいかなと思ったら、嬉しいことにステージ少し上がってた。
切なさの中に秘めた情熱みたいなものがまっすぐ伝わってきて、特にラストサビがえもえものえもです。ありがとうございました…!

 

インスト曲『WONDERLAND』をBGMに一座ターンとなった後、
スクリーンでアニメ映像が流れる。
毎日パーティを繰り広げる女の子の話。(途中連れ去られたりしたような?超うろ覚えです…)
Party…この時点で「もしや…?」と思ったら、
ステージには真っピンクの部屋?シャワールーム?に、
真っピンクのあゆ(+くまちゃんのぬいぐるみもいる)が登場。

あまりの可愛さに(コロナ禍なので声にならない)悲鳴。
我々大好きな酒クズ曲『Party Queen』で、キラキラのお祭りモードへ。
配信もリアタイ出来ず見れなかった4/6のセトリ見て、Party Queenやったんだ!いいなぁ…神戸でもやらないかな…って思っていたのでテンション上がった。
いくつになってもブリブリでキラキラをかましてくれるあゆが大好き。

その流れで『Depend on you』へと続く。
あゆが(超デコられた)スマホを客席に向け、歌いながら動画撮影。
「どこかに載せるね!」って言ってたけど、現時点では載ってないかな…? 

途中であゆに歩み寄る和真さんこと、きゃんず。
クマのぬいぐるみを抱えての、あゆとのツーショットがお似合いすぎてもはや俺得案件。
でも、どことなくヤンキーカップル。
ぶっちゃけると、今まで何とも思ってなかったのに…ここ数年できゃんずめっちゃ好きだなと沼堕ちしつつありましたが…今回で完全に堕ちたかもしれないです(笑)。

『Fly high』では、首輪を付けたくまちゃんを引きずりながら歌ってたあゆ。
その図がなんか絶妙にエグくて、シュールで笑ってしまった。

 

ここからはお待ちかねの白ドレスのターン。
今まで披露されたことがあるんだろうか?ってぐらいのレア曲『Pray』が来るというまさかの展開。
恐らくだけど、"去ってしまったファン"に向けた曲と思われる。
切ないなぁ…と思いつつも、私はやっぱり変わらず好きでいて良かったって思ったし、
ずっと変わらずに歌い続けてくれてありがとうって思った。

『Curtain call』では先ほどの切なさとはどこか変わって、"優しさ"が見えたステージだった。

ここでまたまたウルトラレア曲『petal』。
わたくし、アルバム『LOVE again』大好き芸人というものをやっておりまして(笑)、、まさかのまさかだった。
この曲の掴みどころのない不思議な空気感のある感じ(褒めてます)が刺さるんですよ。大好きです。
あゆは上手側に移動して歌っていおり、
ステージ中央では、ダンサーズが不気味はお面をかぶって立っていたという、中々の胸焼け演出。夢に出てきそう。
これだけでも不気味すぎたけど、あゆが歌う先での女性ダンサー2人の動き、あれが最高に不気味で(どう伝えればよいかわからないけど)、そっちの方がインパクト大だった。
怖いけどクセになるし、あゆライブの"良い意味で気持ち悪い不気味演出"、大好きです。

 

今度は赤ドレスに変わり、『Memorial address』→『Last minute』という、ザ・赤!な定番の流れへ。
(赤ドレス、petalからだっけ?うろ覚え…)
あゆの赤ドレス好きすぎるので、ここでまたテンション爆上がり。
Last minuteは一見失恋ソングに思える歌詞だが、
実際は、あゆが歌手をやめようかと悩んでいた時に作った曲で、"ファンとのお別れ"を表している様に思える。
彼女はこれまでのライブでも、力強く悲痛な演出をしていた。
だけど、今回はいつもよりも落ち着いて優しかった様にも思えた。
その姿に安心して、嬉しくもなった。

 

例により、今回セトリは驚きっぱなしだったけど、
もしかしたら一番驚いたの、は次の『My Way』(m-flo+あゆゲスト曲)だったかもしれない。まさかここで来るとは。
スクリーンは恐らくMVだった。
m-flo感満載のサウンドや、サビのあゆの歌声特に好きすぎて、生で聴けて嬉しかった!

そこから宇多田ヒカルさんのカバー『Movin' on without you』へと続く。
今やライブで定番になってる気がするけど、やっぱり楽しいなぁって思う。「Stop!」のところとか、テンション上がります。

 

ロングメドレーでは、あゆ&ダンサーズが花道を駆け回るお祭りターンとなった。
曲目は『Feel the love』→『Many Classic Moments』(globeのカバー)→『Connected』→『Naturally』→『Merry-go-round』→『rollin'』→『Sparkle』。
いつものキラキラ曲多めなメドレーとは、曲目の雰囲気が少し違っててこういうのもアリだね!好き!ってなった。
rollin'は以前もメドレー枠だった気がするけど、ノリノリだし何気にメドレー映えすると思ってる。
個人的にはglobeのメニクラがずっと聴きたくて(原曲は人生でTOP10に入るぐらい好きな曲)、
コロナで中止になったサイトラツアーのセトリを見てうわぁ〜!コロナ許すまじ〜!!ってなっちゃってたので、サビだけでも生で聴けてよかった。ノリノリになりながら泣いた。

Merry-go-roundから、あゆがキラキラにデコられたキックボード?を運転。
無邪気なあゆが可愛すぎて鼻血出そうでした。
しかもあの超えもえものラップの箇所でキックボードわ〜い!みたいな感じだったのが、何だかおかしくて楽しかった。

 

メドレーで全力でぶち上がった後に、本編お別れの時間。
今回のツアータイトルにもなった、昨年リリースの『23rd Monster』。
シリアスな出だしとゴリゴリにかっこいいパフォーマンスに魅了されながらも、
力強いメッセージで、近年のことを思い浮かべては目頭が熱くなる。

選択肢は減ったようで
ある意味無限になったのかもね
見知らぬ人よ
君のジャッジに興味はない
結末はボクシダイだ

愛しい人よ
誰のせいにもしないで
結末はキミシダイだ

不自由な世の中の状況の中で、自分はどうあるべきか、どう選択すべきか。
自分の中でしっかり考えて行動できている(と自分では思っている)のは、
わたしの大好きなミュージシャン達がお手本になってくれているから、でした。
もちろん大変な事は多いけど、同時に本当に素敵なものを沢山もらってきたな、と改めて思った。

この辺りだと思ったけど、あゆが「3年ぶりの神戸ありがとうー!」って叫んでて、
そっか、あゆにとっても3年ぶりなんだ…と何故か嬉しくなって、また泣いてしまう。


本編で2時間ガッツリやったので「これはもしやアンコール無いのでは…?」と一瞬心配になったが、
少しして、サイドスクリーンには恒例のあゆコールが出てきて一安心。
これすらも久々だったよな…。

 

再びあゆ&一座登場。
ピンク色強いセットで、発表されたばかりの新曲『Nonfiction』披露。
待ってました!!!
ほんと、世界一ピンクが似合うよね、あゆは。
しかも私の大大大好きな"ほんのり青み系ピンク"。
上着は黒だったと思うので、コントラスト的にも絶妙で、視覚的にも最高だった。

あゆらしいポップかつガーリーなデジデジサウンドが大好きで、発売してからもう既にずっと耳に残ってる曲。
どことなく2010年前半の彼女の雰囲気があって、個人的にも超ど真ん中。
そしてもう、あゆが可愛い(ついに失った語彙力)。
"Nonfiction"の手の振りのところ頭に入れてきたつもりだけど、しどろもどろになってしまった(笑)。

曲も好みだけどやっぱり歌詞に励まされます。

独りは確かに孤独だけど
自由も無限だった
制限されるにつれ分かったのは
なんにしろ孤独は消えない

ここすごく好き。
過去に彼女が歌っていた"孤独"とは少し違う印象を持っている。
孤独を受け入れる事で"人は強くも優しくもなれるかもしれないな"、と思わされるフレーズ(あくまで個人的な見解ですが)。

この2日間、来ることを諦めちゃった人もいる手前で、こういう話をするのは良くないかもですが…、
振替になった事で新曲を生で聴くことができた、と思ったら、すごく報われた。

 

その後は『SURREAL』→『evolution』→『AUDIENCE』→『Trauma』のお決まり曲のメドレー。
こっちは4曲ではあるけど、1曲の尺が長い為、ボリューム大でした。
Traumaの振り付けしながら「もうすぐライブ終わっちゃう…」とちょっとしんみりしちゃったりもしてた。

最後はやっぱり『MY ALL』で締め、間奏では恒例の一座紹介。
約3年前に参戦したトラブルツアーの浜松公演のセトリを見返してみたけど、実はMY ALLはやっていなかった。
いつぶりなんだろう?ってなってる。
ほんと、これ聴かなきゃ、愛を貰わなきゃ終われない。
今までは当たり前の様にライブで聴いていたこの曲が、
コロナ禍を経て、どれだけ大事な存在だったんだろう…と痛感してしまった。

楽しいこと嬉しいこと
ばかりだったとは正直言えないけど
いつでもひとりじゃなかったから

涙で視界がぼやけまくってたけど、しっかり最後の最後まで見届けました。

 

アンコールもガッツリやってくれて、約2時間30分、
初めて聴けたコア曲もいくつかあって、最高に濃い公演だった。
後に過去のセトリを見て判明したが、今までのアジアツアー+カウコン+24thアニバライブを合わせたセトリだったんだね。
そして本編もアンコールどちらもそこそこの尺でのメドレーをやったのは、
アジアツアーでは神戸が唯一だったと思われる。
あゆはMCはほぼしない為、延期の事もステージ上では語っていない。
だけどライブで、音楽で伝えてくれているのが本当にあゆらしいと思った。

2020年 10月頃から世の中ではライブが復活し、
わたしはこの3年間、大好きな色々なバンドのライブにたくさん参戦した。たくさん笑ってたくさん泣いた。
だけど心のどこかで寂しい気持ちはずっとあった。
これだったんだ。あゆに会えなかったからだ。本当の意味でやっと報われた。
…なんて言うと最後みたいに思われちゃうけど(笑)、もちろんそんなことありません。
これからも、これまで以上に沢山会いにいきます。
やっぱりあゆが世界で一番好きな人です。

そして最後に、
毎日がどうなるか分からない状況下で、「アジアツアー」とタイトルを掲げ、
第一線でエンタメを守ろうと、挑戦しようと、本気で頑張ってくれているあゆチームに心から感謝しています。
私たちは"これ"に救われて、毎日元気で生きていられるんです。

まだ発表をし辛い状況なのは当然の事だし、
どうか無理はしないでほしいなと思います。
今回の神戸公演で、"絶対にまた会える"と確信が出来たので、ゆっくりと気長に待っています!
どうかそれまで、笑顔を絶やさずいて欲しいなって思います。

本当に、本当に、最高のライブをありがとうございました!!!