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【ライブレポート】AC 9mm - カオスの百年 vol.15/Billboard Live TOKYO

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9mm Parabellum Bulletのメンバー、菅原卓郎(Vo.)・中村和彦(Ba.)・かみじょうちひろ(Dr.)によるプロジェクト、アコースティックバンド「AC 9mm」。
お馴染みのサポートキーボード、村山☆潤を交え、
Billboard Live TOKYOでアコースティックライブが開催された。

この会場といえば、昨年初めて足を運んだ「ROCKIN' QUARTET」から約1年経った。
お財布緩んでも仕方ないボーナス時期に再びやってきました。
美味しいご飯、美味しいお酒を堪能しながら、着席スタイルでゆったりと音楽を堪能できる、もはや至福の空間。

ちなみに同日の第2部(夜公演)は、滝善充(Gt.)交えた9mmの4人でのいつも通りの"エレクトリック"なライブも開催された。
残念ながら私は…ど平日に関わらず無理して遠征してる身で…AC 9mm見たあと最終便の飛行機で帰らざる得ないリーマンですので…2部は断念しました(涙)。

とはいえ初のAC 9mmの生ライブ。いつものバンドライブとは少し違う雰囲気で、新鮮で楽しかった!

※ここから曲のネタバレ含みます。

 

主に楽曲レビュー

ステージ下手より村潤(後方)、和彦(前方)、ちひろ(後方)、卓郎(前方)が位置に着き、ライブがスタートする。

『名もなきヒーロー』、『ハートに火をつけて』…と、9mmのライブ定番の盛り上がる曲が、
AC 9mmではアコースティックに、お洒落にアレンジされていた。
ハートに火をつけてのイントロ、村潤のキーボードが美しい過ぎて、
ますますお酒が美味しかった。

 

ビルボードでアコースティック編成だからといって、一筋縄行かないのか9mmである。
決して大人しいだけではなかった。
時折魅せる、ゴリゴリなロックサウンドを融合してくれた。

そういった意味で個人的優勝案件だったのが、『Answer And Answer』。
冒頭でスポットライトが当たったちひろの激しいドラムソロ、
と思いきや和彦にチェンジし、キレッキレのベースソロ。
息を呑むほどの展開だった。震えた。
ますますお酒が美味しかった。


アコースティックの醍醐味(?)である、カバーソングのターンもあり。
まず披露されたのが、私も大好きウイスキー()のCMソング、
石川さゆりさんの『ウイスキーが、お好きでしょ』。
もはや"得意分野=歌謡曲"と言っても過言ではない卓郎さんの美しい歌声に魅了された。

そして次は、かつてシングル、命のゼンマイのc/wに収録された、
山本リンダさんの『どうにもとまらない』のカバー。
CD音源から大好きだった。まさかACのアレンジで聴けるとは思ってなくて、最高にお酒が美味しかった。

どうにもとまらない

どうにもとまらない

  • 9mm Parabellum Bullet
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

前半は9mmらしいアップテンポな曲が多めだったが、
後半戦、セトリとして一番意外だったのが、メロウなナンバーである、『星に願いを』。
美しいメロディラインがBillboardの空間とマッチして、とにかくお酒が美味しかった。

因みに私、かみじょうちひろがよく見える座席だったのだが、
『Black Market Blues』では、あの噂のスティック回しが間近で堪能できたのは胸熱だった。

『(teenage)Disaster』、『Revolutionary』と9mmらしい流れで幕が閉じた。
最初から最後まで、美しく熱く、胸を揺さぶられるような瞬間を沢山見ることができた。
改めて9mmの楽曲が好きだなと思ったし、今までに無いアレンジにて超展開をたくさん魅せられた。最高でした!

 

フリーダムMC集

9mmのライブは基本的に卓郎のみがMCをしているが、
AC 9mmでは珍しく和彦やちひろのトークがガッツリあるのも魅力的だ。

ライブが終わり、頭が沸いてる状態で羽田空港に向かってる途中の自分が投下したメモがこれなんだが、

せっかくなので(?)解説していきます。

 

①鼻を噛むちひろ

配信でもお馴染み。序盤から鼻水が止まらず、鼻を噛むちひろ。
(スタッフさんにティッシュを催促していました。)
あえて音をマイクに乗せてズズズ〜〜〜!ってやってたので、
AC 9mmツッコミ担当の和彦から思わず突っ込まれる。
ちひろ「せっかくだから…。」

 

②ビルボードの偉そうな人

ビルボードのスタッフさん、流石硬派な外見をしていらっしゃるのもあり、
恐らく卓郎はビルボードの偉い立場の人…的な意味で伝えたかったのでしょう。
しかし、
卓郎「ビルボードの偉そうな人が」
会場大爆笑。
いや…気持ちはわかる…悪気は一切無い…でも完全に事故www
MC個人的MVPでした。思い出しても爆笑。

 

③光るドラム

前回のAC 9mmの配信で告知がされていたが、
ちひろのドラムセット、(本人の手作りにて)Billboard映えする光るドラムになっていた。
巨大豆電球のようで、可愛らしい見た目。
スイッチON、OFFはステージの横からスタッフさんが地道にリモコン操作していたのがますます可愛かった。
曲に合わせて様々な色で光るドラムセット、華やかでカッコよかった!

そして、かみじょうちひろは普段陰キャを装いつつ、喋りが(色んな意味で)面白い且つ、大体事故っている、ムードメーカーかトラブルメーカーか怪しい人。
そんなちひろにメンバーは、
「かみじょうくん実際喋りたがりだもんね」とつっこむ。
それに反発するちひろ、
「そういう人ならボーカルかドラムやってる筈じゃん。俺は前に出るタイプじゃ無いからさ〜」
と言うと、卓郎と和彦が思わず、
「そのドラムの人が言うセリフじゃない!」
と意気投合してハモる。

 

④イジリ返したい

いつも自分がイジられる側だから…と、逆にイジってやろうと卓郎を標的にするちひろ。
そして「よし、次は和彦をイジってやろう」とドヤ顔のちひろ。
「和彦、ボーカルの卓郎より前にいるよね?」とドヤ顔のちひろ。
やめてあげて〜!和彦はあんな見た目してるけど、シャイで真面目なんだからやめてあげて〜!と心の中で叫ぶ、最近絶賛和彦推しな私。
(確かに卓郎より前にいた…お陰で超上手側の自分からしっかり見えた…ありがとうございます)

 

⑤不貞腐れる

他者をイジる流れだったと思うけど、
ちひろは和彦に「そうやって不貞腐れるから〜」と謎の因縁をつける。
和彦はすかさず「それかみじょうくんだからね!」とツッコミ。

ちひろ「まぁね、俺は生まれた時から不貞腐れてるから」
ドヤ顔で言うセリフじゃ無いwwでも…不思議と納得してしまう…。

 

⑥絡み辛い

そんなフリーダムなちひろについて、ついに難しい発言をしてしまう和彦。
ちひろも「20年以上の付き合いなのに?!」とつっこむが、
和彦「なんか…最近ますます絡み辛い。

 

⑦周りにいそう

そんなフリーダム以下略なちひろについて卓郎は客席に向けて、
「かみじょうくんみたいな人、友達とか、周りに1人はいるでしょ?・・・あ、首傾げられた。
「なんかほら、気になる存在の人っていうか。」
少なくとも自分の周りにはいない。でも段々と1家に一台いて欲しい様にも思えてきた(洗脳)。

 

⑧唯一の名言

何か喋るたびに面白い事を入れたいと思っているちひろ。
わざわざ毎回話を面白くする必要なく無い?!…とメンバーからつっこまれるが、
ちひろ「どうでもいい、意味のないやりとりって必要じゃん。
全部真面目に返さなきゃいけない会話なんて疲れるだけ。」

なるほど。
私、コミニュケーション取るのが苦手で、取り繕えば取り繕うほどダメになるタイプで、
そういうことだったんか。

今度からちひろを見習おう…って思ったとか思わなかったとか。

 

そんな、演奏は最強にかっこよく、
MCはツッコミが追いつかないほどフリーダムなAC 9mmのステージ。
完全に虜になってしまいました。
もちろん本来の9mm Parabellum Bulletが1番ではあるけど、AC 9mmも全力で追いかけていきたいと思った。
次回開催される時も必ず行きます!
むしろ定期的に開催して欲しいです!!!