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【ライブレポート】AAA DOME TOUR 15th ANNIVERSARY -thanx AAA lot-/福岡PayPayドーム

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※ツアー中につき、ネタバレにご注意下さい。

 

2020年をもってグループでの活動を休止したAAAだが、当初予定されていたドームツアーが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、
その振替公演が先月2021年11月より開催されている。

私はワンマン参戦経験は無いが(エイベックスの夏フェス「a-nation」では見た事有り)、
何だかんだデビューして10年近くは結構ガチ勢だったし、直近でも所々では聴いてたりしたので…思い切ってチケットを取り、
福岡初日の2021年12月17日、初のワンマンライブに参戦してきました。

 

※ここからネタバレ含みます

前半(開演〜換気まで)

スクリーン映像では、メンバーが映画館?の椅子に座り、何らかの作品を鑑賞するようなシーンが映し出される。
(その作品が今回のライブなのか、後に出てくるスクリーンドラマなのかは私にはわかりませんでした;;)

メインステージ床の一部が上がり、そこから西島・宇野・日高・與・末吉の5人が横に並んで登場。『One Night Animal』が披露される。
次の『MAGIC』ではステージ床が前にスクロールし、そのまま花道中央へ移動。
現時点での最新シングル 『BAD LOVE』と続く。
序盤はオシャレなナンバーが展開されていた。

ちなみに本ツアーでは、各所で"定番曲メドレー"のターンがあった。
自分のようなワンマン初参戦者にには嬉しすぎた。
ここでは『Heart and Soul→ 『No cry No more』→『Break Down』→『ハレルヤ』→ 『Friday Party』→『BLOOD on FIRE』…と、初期の曲も多めな選曲だった。
(この中で一番新しいNo cry No moreも実は2011年の曲。)
Break Downは当時よく聴いてたので、めちゃくちゃテンションが上がった。
BLOOD on FIRE、Friday Party…とデビュー当時の曲が連続で聴けたのも熱かった。

メドレー中にメンバーは花道後方へ移動。
ラストは西島・宇野と、日高・與・末吉の二手に分かれて乗り物に乗り、アリーナのサイドを半周、ステージ前方まで移動。
スタンド組としてはメンバーが手振ってくれたりしてほんと嬉しかった。

メドレー後の『LIFE』では、お花や空…と鮮やかなスクリーン映像が印象的。
サビではメンバーも客席も、お決まりの手の振り付けが。明るいターンだった。

 

ここで一度暗転、メンバーがステージをはけ、スクリーンドラマ映し出される。
(詳細は最後に)

 

スクリーンドラマの続きが気になって仕方ない…と思ってたところで、
唐突に『逢いたい理由』の西島の出だしのボーカルが来てビックリ&鳥肌ものだった。
この曲といえば、小室哲哉さんの復帰第1作として印象が強く、TKの曲とAAAメンバーのボーカルが合わさるとドラマチックでかっこいい!…と、
当時から大好きな曲だったので、ドームの会場で聴けたのが嬉しかった。

ちなみにここもメドレーで、『逢いたい理由』→『HORIZON』→『NEW』と、中期ぐらいの選曲。
前半のメドレーと同じく、花道後方から乗り物に乗りメインステージに戻ってくる。

メインステージでは『Flavor of kiss』『唇からロマンチカ』が披露される。
唇からロマンチカ(ちなみに当時ほんとに大好きだった曲、嬉しすぎる)ではステージ上で炎が上がる。

ここ再度メンバーがステージをはける。
この状況下もあってか、会場換気が行われた。

 

後半〜本編終了

水色と白のウエディングドレスのあまりにも美しすぎる姿で宇野が登場。
鼻血が出そうでした。
宇野・日高・與の3人で『風に薫る夏の記憶』が披露される。

今度は花道中央に移動した宇野と、西島・末吉の3人で『ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女』と、優しく且つシリアスな展開が続く。
ここでのラストのにっしーのボーカルが熱く、痺れました。

 

ここで再びスクリーンドラマの続き。
(続きは以下略)

 

再び5人で登場し、『Miss you』『旅ダチノウタ』『恋音と雨空』と続く。
どの曲も切なく、ステージでのメンバーの表情もどこか切なく寂しそうだったのが印象的で、胸が締め付けられた。

 

スクリーンドラマ、ここで完結。
(続きはry) 

 

後半はAAAらしくダンスナンバーが目立つ。『Eighth Wonder』『Next Stage』と続く。 Next Stageのラストでは花道中央ステージに周りに炎が上がる。
その中に入り、ダンス&歌を披露するメンバー。
めちゃくちゃ暑いのでは…?大丈夫…?と心配になるレベル。
※因みにこの日、福岡は強風&雪だったのもあり、会場はどちらかというと寒いなぁって思ってて、メンバーも後に「今日は涼しかった」と話していた。

そのまま花道中央ステージで披露された『CALL』。
この曲はラブソングだが、今この状況でライブで聴くと"AAAとファンの関係"にも思えてしまいつい泣きそうになった。

顔が見たかった
話したいことも沢山あった
書ききれないくらいさ
けれど日々に追われて 言い訳して

君の中にいる僕に伝えたい
素直な気持ちは今もここにある
あなたの中の私に届けたい
何より今は真っ直ぐに会いに行こう

 

『GAME OVER?』は出だしで日高のキレッキレのラップが炸裂、他メンバーは花道中央からそれぞれ前方後方へ散らばった。
そこから『DEJAVU』と続き、
西島が「最後の曲です」と言い、『さよならの前に』のイントロが流れた時はやはり切なくなった。

 

アンコール〜終演

アンコール暗転中。
なんと、途中でスタンド席全体でウェーブが起こる。
私の方にも波が来て、ペンライトを持って思わずバンザイ。
しかもカメラさんがウェーブを追っていて、スクリーンにその様子が映し出されていた。
後にメンバーが「ウェーブ綺麗だった、ありがとう」って言ってくれたのも嬉しかったなぁ。

 

アンコール開け1曲目はメインステージにて『No Way Back』。
そして5人が一緒の乗り物に乗り、アリーナサイドを一周しながら、今回最後のメドレーのターン。
『Wake up!』→ 『"Q"』→『Perfect』→『ミカンセイ』→『777 ~We can sing a song!~』
Wake up!といえばONE PIECEの主題歌。
海賊船を連想させられるスクリーン映像も、メンバー5人乗りで移動する姿も、何だかONE PIECE感があった。

個人的に、今回"Q"が聴けたのは一番嬉しかった。
実は自分の中でAAAで5本指に入る曲。
ちょっとコミカルで明るい応援歌。学生時代、私を沢山励ましてくれた曲。
"Q"のイントロが流れてテンションが上がっていたところ…、

西島「懐かしい曲やります!」
日高「この曲知ってる?」

えっっっ!?そんなコア枠なの?????
MVもあるしタイアップあるし定番曲と思ってたのに!
とはいえサビの「Hey!」のところで皆さんジャンプしていたので安心しました。

MVも可愛いし元気になるので是非聴いて下さい。

www.youtube.com

 

777が披露された時にはメインステージに戻っており、この曲はメインステージでの披露となった。
777は社会人の時に初めて聴いた。
学生までは明るい曲も沢山聴けていたのに、20代は精神的にダメになってたことが多く、
こういう曲が段々と聴けなくなっていった。

でも30超えた今久々に聴くと、この明るさが良いなぁと思えたし、良い意味で泣けてくる。

君がいるから
そこにいるから
大切にしたい今があるから

こんなシンプルな言葉もしっかり信じられるようになって良かった…と思って、やっぱり泣いちゃった。

 

そして、さっきまで泣いていたのが嘘みたいに爆笑してしまった、
メンバーのフリーダムロングMC。(30分ぐらい喋ってたような気がする。)

話せば長くなるので、Twitterに書き殴ったメモをご覧頂ければと思います。

↑リプ欄も続いています。
そしてにっしーは本当に似てなかった。なんかちょっと似てなかった。

 

おまけ。
何を隠そう、たかうの推しなので、
このさり気ないシーンを私は見逃さなかった。
(しかも荒ぶりすぎて盛大に誤字っているという)

 

MC後半、末吉が唐突に「新曲やります!」と言う。
今ツアー初参戦の私は一瞬驚いたが…周りやメンバーの反応、
そして無理矢理な曲紹介もあって、途中で「あ、デマねww」と気づいた。

勿論新曲なんてことは無く、次に披露されたのは『PARTY IT UP』。

再び花道中央や後方に移動し、超定番曲『ハリケーン・リリ,ボストン・マリ』では、
客席それぞれが、恐らく推しメンカラーのタオルを振りまわし、会場が一体となった。(因みに私は宇野ちゃん推しなので紫。)

その明るい流れは『Winter lander!!』でも引き継がれる。
私はこの時に外が強風だった事を思い出し、
「あ、終わってほしくない…外に出たくない…ってなってました(笑)。

最後の曲は2017年リリースアルバム表題曲、『WAY OF GLORY』。
冒頭の日高のMCが印象的だった。

「未来が見えなくなった時は、過去を振り返って下さい。
そこにはいつも僕達がいます。」

歌いながら花道後方→メインステージへ移動。
その途中末吉で末吉が言う。

「15年と1年、本当にありがとうございました!」

こちらこそ、本当にお疲れ様でした。
そして私の高校・大学時代の青春で居てくれて、
今の今まで私たちに素敵な夢を届けてくれてありがとう。

メインステージに戻ってきた5人が並んで礼をし、ステージをはける。
スクリーンでは、映画を見終わったメンバーが順番に映画館を出るシーンが流れ、物語が終わり、終演。
会場からは盛大な拍手が湧いた。

AAAはデビュー当時、一部から「エイベックスのゴリ押し」「TRFの二番煎じ」等と嫌味を言われることもあった。
だが彼らは地道に努力を続け、音楽番組に一切出ずにドームツアーを開催できるところまで行った。
それこそが、美しくかっこいいアーティストの姿だなぁと、心から感じている。

 

番外編:スクリーンドラマ

※記憶の限りですが、結構細かく書いています。
特にこれから参戦される方・映像作品出るまで知りたくない方はここで画面を閉じて下さい。そもそも今までもガッツリネタバレしてますが…

 

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【設定】

宇野 職業:カフェオーナー。
 長所:バリスタ資格を持っている/短所:不器用 
 (要は、コーヒーは得意だが料理が大の苦手。)

日高 職業:警備員
 長所:正義感が強い/短所:怖がり
 (しかもかなりのおっちょこちょい。)

末吉 職業:バーテン
 長所:オリジナルカクテルが得意/短所:お酒が弱い
 (常連の女性と乾杯するが、一口で倒れてしまう。)

與 職業:保育士
 長所:子供に大人気/短所:子供と接するのが苦手
 (因みに親御さんも同じ。)

西島 職業:小説家
 長所:アイデアがあふれている/短所:溢れすぎてまとめられない 
 (情熱を持って書き出すものの、結局迷走し、最後は投げ出してしまう。)

 

【それぞれの葛藤】

宇野:料理メニューがうまくいかないが、それでも美味しく食べてくれる常連さんに思わず「看板メニューを作りたい!」と言う。
常連さんのアドバイスを真剣に聞き、看板メニューに挑戦する。

日高:深夜の警備中に緊急事態発生。怖がりながらも立ち向かう。
誤報だと知り、思わず安堵する。

與:子供が泣き出すが、どうあやしても泣き止まない。
抱っこしてあやすが、他の子供たちまで着いてきて困り果てる。 
だがその時、泣いてた子供は泣き止み、すやすや眠る。
その姿を見て、"これが可愛いんだよな。この気持ちのままで出来たらいいんだけどな。"と考える。

西島:過去に受賞した自分のデビュー作の本を手に取り、切ない表情になる。 
編集者の女性が原稿を取りにくるが、全くできていない為、色々ごまかして追い返してしまう。
本人も"このままじゃやばい"と思う。
その時、目に入った象?の置き物を見て、ついにアイデアが閃く。
机に座り、夢中でストーリーを書いていく。
頭の中がまとまらないところは、複数の原稿用紙を使い整理していく。

末吉:例の常連の女性が来店。
女性はお酒が弱い末吉に、野菜ジュースを差し出す。
カクテルと野菜ジュースで乾杯。
オリジナルカクテルが気になった他のお客さんも寄ってくる。
末吉は、"こんなバーテン、1人ぐらいいてもいいよな"
と自信を持てるようになる。

 

【結末】
※ここからは全員ごちゃ混ぜで

末吉が店?を出て、ポストに入ったチラシを目にする。
宇野のカフェの看板メニューのお知らせだった。

実は、看板メニュー(インスタ映えしそうなタワーハンバーガー)がバズった。
お店は大繁盛。相変わらずおっちょこちょいではあるが、常連さんのサポートもあり、お店をまわす。
そして西島の担当編集者も来店する。

編集者は宇野のお店のハンバーガーをテイクアウトし、西島の家へ。
チャイムを鳴らすが、執筆に熱中しすぎている西島は気づかず。やがて完成。
諦めて帰ろうとした編集者へ、西島が着信を入れる。

編集者が原稿をチェックする間、西島は差し入れのハンバーガーを食べながら待つ。
西島の反応から、ハンバーガーの味が美味しいことを伺える。

編集者は原稿を出版社に持っていく。
実はその入り口で警備をしてるのが日高。
その時、編集者が人とぶつかり、原稿をばら撒いてしまう。
日高が駆け寄り、原稿を披露のを優しく手伝ってあげる。

與は子供達と集まって、笑顔でダンスをしている。
(因みに振り付けから、AAAの『CALL』であることが伺える。)

忙しい日を終えた宇野は、常連さんとハイタッチ。

末吉はなんと、オリジナルカクテルコンテスト?で受賞。

西島の元に編集者からメールが。
「傑作です。今まで担当した作品の中で一番良かったです。絶対に賞を狙えます。」
西島、笑顔になる。

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・・・そんな感じのストーリーでした。
それぞれ皆、自分の仕事が大好きなのに、欠点があることで壁にぶつかってしまうが、
やがて自分らしい方法で解決をしていく。
何気に凄くいい話だなぁと思ったし、自分も明日から頑張ろうって思わされた。
因みに5人それぞれ接点はないけど、物語は繋がってる感じがよかった。
と言いつつ、與さんだけ共通部分が見つからなかったような…?私何か見逃してるかもしれませんね;

 

ライブ本編もスクリーンドラマも観ごたえあって楽しめた、最高の夜でした!
改めてAAAの皆様、16年間お疲れ様でした!!!