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【ライブレポート】東京スカパラダイスオーケストラ×ACIDMAN - TOKYO SKA Treasure Hunt/Zepp Fukuoka

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2021年10月8日、東京スカパラダイスオーケストラ(Guest:ACIDMAN)のツアーの福岡公演に参戦しました。

思えば、初めてスカパラのライブを見たのは、2017年に開催されたNICO Touches the Walls主催のフェスだった。
常に「歌」を前提として生きていた身として、スカパラの様にインスト曲多めのバンドのライブは新鮮だった。
しかし、実際参戦してみると、予想の斜め上を行って楽しかった。
(それにしてもスカパラ演奏で「手をたたけ」を出演者全員で合唱した光景、いつ思い出しても泣ける…)

その後はフェス等で見ることはあったが、
今回、スカパラのツアーに参戦するきっかけとなったのが、今年7月に開催されたNUMBER SHOTだった。
前方スタンディングが当たった事もあるが、
この2日間で"一番テンションぶち上がったバンド"という意味では、個人的にはスカパラが優勝だったと思う。
声は出せずとも、こんなに盛り上がれるなんて。
NUMBER SHOTが終わり、スカパラのライブ予定を検索し、今回のツアーがヒットする。
福岡来るんだ、よし行こう!と思った。

そして、参戦の決定打になったのは、対バン発表だった。
福岡にACIDMAN!!!???
うっうわあああああああ行きます!!!!!

そんなテンションで仕事のお昼休みに無意味にお家を駆け回っていた、もはやただの痛い人でしかなかった自分を今唐突に思い出しました。

 

前置きが相変わらず長くて申し訳ありませんが、ここからが今回のレポです。
ご存知の通り(?)そもそもアシクラの人間なので…内容が偏ってしまったらごめんなさい。
そもそもどちらのバンドも楽しすぎてずっと変なテンションだったので記憶が曖昧でクオリティの低いレポになりますごめんなさい。

 

座席はH列の最上手側だったのだが…右を向くと、謎のサイドステージが。
今回のツアーのゲストバンド(アーティスト)の名前が書かれた大きなパネルの、前にマイクスタンドが4本。
小さいステージだったので、展示的な何かかな?と思いつつも、気になってた。

開演とともに登場したのはACIDMAN…ではなく、ACIDMANのTシャツ(新しいやつ)を来たスカパラメンバーだった。
メンバーのオープニングトーク、ACIDMANとの思い出話も少し有り。
「ACIDMANのステージを楽しんでください!」と明るいスタートを切り、ACIDMANにバトンタッチをする。
今回のツアー、他アーティストでも同じような感じだったのかな。
きっと対バン相手も嬉しいだろうし、トークから始まるライブって何だか素敵だな。この時点で推せる。
しかもグラサンの谷中さんが最高にカッコいい。

 

ACIDMANのターン。
セットリストは王道曲+新曲だったが、
1曲目の"波、白く"は、ファン歴が若干浅い自分は初めて生で聴くことが出来た為、この時点で既に胸熱だった。
新譜アルバムのタイトル曲"innocence"については、8月にリリースツアーで1度聴けたが、当時はホールで、今回はライブハウスだった。
美しさの中に熱さも出てきて、ライブハウスで聴くinnocenceも良いなぁって思った。

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ラストの"ある証明"では、
なんとスカパラから加藤さん(Gt.)と谷中さん(Sax.)が参入し、5人での演奏となった。
ACIDMANのライブの中でも最高に盛り上がる楽曲だが、加藤さんのギターで更に豪華になり、谷中さんのサックスアレンジでオシャレに生まれ変わり、私含めて会場のテンションは最高潮だった。
加藤さんと向かい合うサトマさん(Ba.)もいつも以上に楽しそうだったし。
しかし、この感動すらまだ序章だったなんて。
(その詳細はスカパラターン以降のレポをば。)

 

会場に入った時から気になっていた、自分の右にあるサブステージ。
ある証明の後半ぐらいから、会場スタッフさんがスタンドマイクを前に持ってきたり、透明仕切りを設置したり…と、色々準備を始めていたので、その時点で私の心はざわついていて。
ACIDNANのターンが終わり、ステージ転換中、事件は起きた。

右を向くと、目の前にはスカパラの茂木さん(Dr.+Vo.)と沖さん(Key.)の姿が。
なんと転換中にサブステにてトークタイムが開催される。
ACIDMANステージの感想や、スカパラのリリース情報等の、今後の活動を説明した後、
今度はスカパラの谷中さん、ACIAMDNの大木さん(Vo.)も参入し、
目の前で4人のコントトークが始まった。

茂木さん・沖さんの目の前にいる私、まさかの当たり席でした。ここってFC先行席じゃないのに何かごめんなさいでも本当にありがとうございます…!
おかげで謎に緊張しすぎて、トークの記憶が実は曖昧だったけど、
大木さんが昔加藤さん・谷中さんと飲みに行った件の話は印象的だった。

その件の詳細は以下のインタビューにて。

http://www.duke.co.jp/DOMO/2007/3/0703_acidman.htm

今、大木さんが自ら「総合プロデューサー」だと胸を張って言えるのは、この経験があったからかもしれないし、
ACIDMANが今も続けられているのはスカパラのお陰かもしれない。
きっと今日は色々な想いいがこもった、特別な対バンライブなんだろうなと思った。

ここで分かったことだが、その飲み会で大木さんを勇気づけたのは加藤さんであり、
谷中さんは酔って寝てたらしい。
それでも当時の大木さんにとっては、谷中さんがそこに居てくれるだけで救われていたとの事。そして、その後の二次会は谷中さんと大木さん、サシで飲んだらしい。
谷中さん「大木、俺に奢れよ!そのお金で俺が奢るからさ!」

その他、
・感動系ボーカリスト大木
・大木さんと沖さんの宇宙トーク
・大木「お猪口ですら泣ける」
等、濃すぎるトピックス満載でしたが…本編に入る前に力尽きそうなのでこの辺に致します(笑)、余力があれば更新しますね…。

 

サブステの一件で胸がいっぱいになった状態からのスカパラのターン。
※セトリどこに行っても見つからない為、順番とかは無視して語りたいように語っています…。
"DOWN BEAT STOMP"、"Paradise Has No Border"等のフェス定番曲は本当に(身振り手振りとジャンプに)忙しくて、でも「スカパラのライブのこういうところが大好き」な気持ちが溢れ出した。
それにしてもスカパラのライブは忙しいし、ひたすら身体を使うし、スカパラのライブは痩せる。
※これ書いてる人はライブから帰った後、ラーメン食べてお酒飲んでた為、台無しになりましたけどね。

スカパラが今年リリースしたアルバムの収録曲、"会いたいね。゚(゚´ω`゚)゚。"、一見可愛いタイトルだが、テクノ混じりの超絶アップテンポ。
バンドとオーディエンスの、このご時世だからこその「会いたい」の気持ちが、会場全体に響き渡っていたターンだった。フレーズ1つ1つが刺さってくる。

個人的に今回のスカパラのMVPは"水琴窟"。
今回事前に予習していた曲で、CD音源から大好きだなと思ったが、ライブでの沖さんのキーボード演奏はとにかく圧巻だった。
爽やかで癒されつつも、後半の激しい演奏は今多い出しても胸が熱くなる。当時の光景を思い浮かべると、今も涙が出そうになる。
座席の位置的に沖さんの演奏は遠くから見ていたが、それでも存在感が半端なかった。いつか、近くであの演奏を見てみたいなぁ。

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これこそ対バンの醍醐味。スカパラのステージに大木さんが登場。
本編ではまず、"追憶のライラック"の披露。

今年はビバラでも聴けたし、大木さんのお馴染みのカバーといえばそうなんだけど、何たって福岡の地で聴けた事が嬉しかった。
…と、ウルウルしてしながらも、大木さんの歌う追憶のライラックって、悪い男感あるなぁと思ったとか思ってないとか。
原曲の歌詞は報われない切ない失恋ソングと思ってるけど…原曲の儚く切ない感じとは何だか少し違う、大木さんの悪い男感(だからなんだその悪い男感って)。
※ACIDMANを知らずにこのブログに流れ込んでしまった方へ、
大木さんはそんな男性ではありませんのでご安心ください※
そう思わざる得ないぐらい、大人の色気プンプンしてる追憶だったって事よ・・・(昇天)

大木さんのターン、ここで終わるかと思ったら、再び事件は起きた。

大木さん「ACIDMANの曲やります。バンド結成したばかりの頃の曲で、自分からこの曲でってメール送らせてもらったんですが…"to live"という曲です。
ワイ「!!!???」

そういえばACIDMANのターンでやってなかった。えっto live?灰色の街とか、ALMAとか、赤橙とかじゃなくて???どういうこと!!!???
…と混乱している途中にイントロが始まった。スカパラのあまりにも豪華すぎる演奏、だけどちゃんとto liveのイントロ。いつも通り、だけどギターを持たず何だかいつもよりパワフルに歌う大木さん。
全部が尊くて、号泣しながら飛んでた。
まさかこんなレアな展開を福岡でやってくれるなんて。
むしろ全ACIDMANファンの方に聴いて欲しいんだけど!

 

アンコールでは再びスカパラのステージに大木さんが立つ。
イントロが流れ、えっっっ?!となった。スカパラの代表曲の1つ、"美しく燃える森"の披露。
この曲といえば奥田民生さんのあの個性あるボーカルが印象的だったので、
大木さんが歌うってどうなんだ…?!と、イントロ時点で思ったんだけど、
歌い出し1秒で震えた。何この美しい森。
大木さんの声が美しすぎて、でもどこか懐かしすぎて…
まるで高級スナックに居るみたいだよ。(※高級スナック行った事ない)
いや違うなスナックじゃなくて…なんだよもう、語彙力が無すぎてわかんないんだけど胸がドキドキした。でも何と説明したら良いかわかんない。わかんないからまじで、
全人類の方に聴いて欲しいんだけど!

 

谷中さんのお尻をもって、終演。
ブログだから冷静になろうと思ったのにだいぶ発狂してますが
本当に特別な夜だった。
今でもレアなカバーを聴けたことも、サブステが目の前だったこともまるで夢のようだった。
こんな素敵な世界に連れてきてくれたスカパラに感謝しかない。やっぱりスカパラの演奏があってこそ、こんなに楽しむ事ができたんだなぁと、改めて思う。
翌日のワンマンは行けなくて残念だったけど…次こそはスカパラのワンマンに参戦したいです!
ACIDMANは次回は月末の周年ライブ、楽しみにしています。

最後に。
今回の公演、映像化してください・・・・・!(土下座)