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back number - 2021年の楽曲おさらい

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今年も後半戦になりましたね。
毎年、"今年の推し曲ベスト○○"的なものをブログで語ったりしていましたが、
実は今年は選出に苦戦しています…。
コロナ禍になって、好きなアーティスト以外の新曲をあまり聴かなくなったのも原因の1つ。

そもそもアーティスト側も楽曲のリリース自体が少なくなったのかも。2020年は特にそうでしたね。
2021年になって、徐々に勢いを取り戻しつつあるアーティストもいますが、その中の1つがback numberだと思っていて。
今年は色々リリースしたり、ライブで新曲を披露したりと、沢山のワクワクを見せてくれました。

そんなわけで唐突ですが、back numberの今年発表された楽曲を振り返るブログやります!
(今年リリースだったけど昨年発表されていた「水平線」は除きます。。)

1.赤い花火

(未発表曲/FCツアーのみで披露)

FCツアー「one room party」のみで披露された曲。
リリースも未定の楽曲だが、「怪盗」より先に聴けたので、あえて最初に持ってきました。
現時点では世に出ておらず、one room party参戦者しか知らない筈の曲。
バンドメンバーが、"この曲はone room(FC名)の人に最初に聴かせたい"との思いでFCツアーで演奏した…そんなエピソードに理解できる程度には、どこか懐かしく、初期の"痛々しさ"を感じさせる曲にもなっている。

曲のレビューはPartyのレポ↓で書いているので割愛させていただきますが、
間違いなく"今一番リリースを待ち望んでいる"楽曲です。次のアルバム収録かな…?

ta7cr5prm.com

 

2.怪盗

www.youtube.com

(2021/05/24 デジタルシングル「怪盗」収録)

綾野剛×石原さとみ出演ドラマ「恋はDeepに」の主題歌で、夏らしい爽やかなラブソング。
イントロがなかなか特徴的で、イントロを聴くと真っ先にドラマを思い出すのは私だけでは無いと思う。
爽やかで明るくも、どこか切ない哀愁のあるメロディラインが心地よい。曲調から好みなんだけど、とにかく歌詞が素敵だなぁと思った。
間違いなく恋愛の曲ではあるが、それだけではない深いストーリーが垣間見える。
相手の女性は何かしらのきっかけがあってか、"自分自身を否定"している事が前提となっていて、
主人公はそんな女性を"心から"救おうとしている。
数々のポジティブな歌詞は、そんな主人公の優しさが現れているように思える。

君は今日も明日も君のままでいていいんだよ
君がいれば僕に不可能なんかない

恋愛曲ということを念頭に置きつつも、どうしても、
日常で辛い事があっても、ライブや推しのお陰で世界がこんなにも明るく見えるなんて。
…な曲に勝手に変換しています。主人公=推し的な意味合いで。

そんな勝手な妄想をしてしまう理由の1つとしては、
フェスが立て続けに中止になっていく状況で、唯一今年7月の「NUMBER SHOT」だけは無事に開催できて、back numberは最終日の大トリだった。
その時に初めて聴けた怪盗が、この時の自分の心情のものだったからだと思う。

君が想像した事ないくらい
眩しい世界を見せてあげる

歌詞の通りかけがえの無い、他の何にも変えられない素敵な空間がそこにあった。
改めてライブに心から救われたんだよね。
ちなみに生ライブで怪盗が披露されたのは、NUMBER SHOTだけだと記憶している。
これからは沢山披露してくれると嬉しいなぁ。

 

3.女王の猿

(2021/08/18 FC限定シングル「女王の猿」収録)

今年6月にFC限定で音源が公開され、同時に、FC且つ通販限定(受注生産)で予約が始まり、リリースされた曲。
赤い花火と同様、曲を聴いているのもCDを手にしているのもFC会員のみ。
(サブスク詳しくないから分からないけど、少なくともiTunesには出ていない。)
近年のback numberは"FCしか見れない景色"を沢山見せてくれるのは嬉しい。
もっと一般的に宣伝してもいいのよ…?!と心配にならなくもないけど。

90年代のロックンロール感あふれるキレッキレの曲、back numberあるあるの"美女に翻弄される男"のラブソング。
個人的には、003あたり好きな人は絶対に好きだと思うんだけど、
今までのback numberにはありそうで無い感じでもある。
特にイントロからの歌い出しのところは痺れる。サビも好きだけど、Aメロはど真ん中に好み。
そしてボーカル面。和也さんのコーラスが合わさったところが美しすぎる。
曲調もボーカルも、幅が広くなったなって思う。(偉そうに聞こえたらごめんなさい)

ライブで披露されるとしたら、次のFCツアーになるのだろうか…?
生演奏絶対にかっこいい…聴きたいなぁ。

 

4.黄色

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(2021/09/29 シングル「黄色」収録)

「HAPPY BIRTHDAY」以来、約2年半ぶりの円盤リリース(※女王の猿は含めず)となった。
その表題曲、「黄色」は恋愛リアリティーショー「オオカミくんには騙されない」の主題歌。
(詳しくはわからないけど、テラスハウスやあいのりみたいな番組なのかな?"一人だけ嘘つきがいる"という特殊な設定もあるみたいだけど)

back numberの看板とも言える様な、切ないラブバラード。
女性視点。そして、好きな人には好きな人がいる設定。
まさにインディーズ時代の代表曲"stay with me"を彷彿とさせられる。

余談ですがstay with meは私にとって、生涯back numberで1番好きな曲と言っても過言ではない。
ただ、20代に聴いてた頃と30代の今では、歌詞の捉え方が少し変わった。

stay with meの歌詞の一部。

あなたを照らす光に私はなりたい
でも痛い胸が痛い 私に気づいて欲しい

"好きな人の幸せが一番幸せ"と言い聞かせつつも、本心はとても苦しい。
そんな矛盾の気持ちが見え隠れしているシーンがある。
この主人公は、最後までマイナスな言葉は吐いていない。誰のことも責めていない。
凄く優しい人だな…と、昔は思っていたけど、
そう振舞っていればいつか報われると思ってんのかな?
多分、本当の意味で傷つきたくない臆病な人間なんじゃないのかな?
…って今は思う。別に悪口でもなんでもない。むしろ私はあなたの味方です(何)。
それに、リアルタイムで片想い中人の立場に立つと、そうなっちゃうのが理解できすぎるんだよね。だからこそ共感できるし、今でも誰にも譲れないぐらい、一番好きな曲でいるのかもしれない。
とはいえ、凄くモヤモヤする。そうじゃないだろ!本心は違うだろ!!…と20代でボロボロになりながら恋をしていた自分に伝えてあげたくなる笑。

余談が長くなりました。黄色の話に戻ります。
この曲の大好きなところは、歌詞の展開にある。
序盤では"君の恋を邪魔しないように"と、stay with meの主人公と同じ様に、"君"に対して遠慮の気持ちを語っていたが、

最後の最後で、

君の恋の終わりを願う本当の私に
今は硝子の蓋を閉めて

それでいいんだよ〜!!
(思わず叫び出す)

"君の恋の終わりを願う"って表現、すごいロックだなぁ。でも本音ってそういうものだよね。
それでいい。私はそんなあなたを応援します(←お前は誰だ)

 

5.勝手にオリンピック

(2021/09/29 シングル「黄色」収録)

久々の円盤という事は、久々にc/wが収録されている。
back numberはとにかくc/w曲がぶっ飛んでて最高だから本当に楽しみにしていたし、
タイトル聴いて間違いねぇな…って思っていたら、本当に間違いなかった。

ただ、タイトルからコメディ要素が強いのかなぁって予想していた。
確かに言い回し等はコミカルではあるが、
最初に歌詞カード見ながら曲を聴いたら思わず泣いてしまった程度には、めちゃくちゃ刺さる曲だった。
コンプレックスを持っている人や、他人と比べて落ち込んじゃう人に是非聴いて欲しい曲。
あと個人的に「羊と泡」「ネタンデルタール人」あたり好きな人は絶対に気にいると思っている。

努力と成果(もしくは人からの評価)って必ずしも比例しないのが人生で、
わかっちゃいるんだけど、なんであいつばかり、じゃあ自分はどこがダメなんだ?…って思ってしまう事ばかり。
だけど、どれだけ考えて分かんないし、結局は自分らしい方法で努力を続けて行くしか無いんだと思う。

そんな、不器用で人生葛藤し続ける主人公の曲。
こういう人はほんと応援したくなるし、
ラストの、

これから始まる奇跡の逆転劇にご興味無いですか

のフレーズに一気にワクワクさせられる。

とはいえ、やっぱり全体的にコメディ感は強いし、愚痴も言ってるし、
オ○ンピックの公式テーマソングには絶対ならないタイプの曲だけど、
この曲のテーマを考えると、負けられない戦いの前に聴くのも有りじゃ無いかなぁ…なんて思ったり思わなかったり。

 

そんなわけで5曲紹介させて頂きました。(1曲目は過去記事に任せたけど)
勝手にオリンピック以外はラブソングだけど、どれも違ったシーンで聴けるし、色んなback numberを楽しめる1年だったと思います。

来年こそはオリジナルアルバム!全国ツアー!…と色々期待を膨らませています!!!