ACIDMANのツアー「INNOCENCE」の愛知・仙台公演がなくなってしまった。
ツアースタッフさんがコロナに感染された為である。
メンバーは全員陰性だったことにより、ギリギリまで検討されたとの事だが、上記2公演は中止または延期という形で発表された。
現在、感染者は全国的に増えつつある。
色々なミュージシャン、ツアースタッフさんも感染した話を聞く。
もはやどれだけ注意していても、誰でもかかってしまうと思った方が良い。
だからどうか、感染された方は自分を責めないでほしいな…と強く思う。
私は8月13日の愛知公演に参戦する予定で、ちょうど遠征の準備しつつ、飛行機のオンラインチェックインの確認を行おうとしていたところで、告知を受けた。
誰も悪くないからこそ、感情のやり場がわからなくなってしまったのが昨日だった。
元々メンタルが弱い方で、それでもライブによって、音楽によって、ミュージシャンの言葉によって、しっかりしようって思ってやって来れた。
仕事で理不尽なことがあっても、プライベートで孤独を感じても、ライブがあるから大丈夫、そうやって過ごしていた。
特に今回のACIDMAN、久々のワンマンライブ、前々から本当に楽しみにしていた。
告知を聞いてしばらくは涙がボロボロ溢れてきて、
家の窓全部閉めて、ワーッって叫んで、(窓閉めるぐらいの精神的余裕はあったらしい)
何もする気起きなくて、気がついたら眠っていた。今も目が腫れてる。
ライブの中止なんて去年から沢山起こってた事じゃないか。わかってるけど、全然慣れない。
たかがライブじゃないか、って言われるかも知れない。自分にとっては"たかが"じゃない。
想像していた以上に、自分の人生はライブに行くことを中心に回っている事を思い知らされた。
恐らくここまで荒れたのって、失恋した時か恋人と大喧嘩した後ぐらいじゃないかな(笑)。
今日起きたら少しは落ち着いてて、だけど、夢じゃ無いのか…って思うとまた泣けてきた。
ライブは無くとも愛知に行くことは考えた。
しかし、今の感染状況で予定がないのに自分からリスクを受けに行くのは違うと思ったので、
各種キャンセルの手続きをしようとパソコンを開くと…あるものが目に映った。
先月、NUMBER SHOTが無事に開催された後に、公式から出たメッセージだ。
私はこのメッセージをデスクトップの壁紙にしていた。
今でもあの時の景色と、このメッセージに励まされている。
思えば、ライブ中止でここまで精神が落ちてしまったのは、
2020年のNUMBER SHOTの時以来だったかも知れない。
2019年の11月、9mm Parabellum BulletのZepp福岡公演に参戦した。
あの時、ボーカルの卓郎さんは喉を壊していた。途中、曲が終わった後、一度ステージをはけた場面もあった。
しかし卓郎さんは苦しみながらも、アンコールの最後まで歌い切った。
途中のMCで、
「また夏ぐらいに、福岡に戻ってくるから。」
と、私たちに、ある意味"リベンジ"のような言葉を残してくれた。
そして2020年、NUMBER SHOTに9mmの出演が発表された。
だからこそ、どうしてもNUMBER SHOTで、9mmのライブを見たかった。
夏にはコロナが終息すると思っていたが、そうはいかず、中止に。
悲しくて悔しくてボロボロだった。あの中止発表の際の自分自身の精神状態は今でもトラウマである。
しかし、1年後、状況やルールは大きく変わってしまったが、
NUMBER SHOT 2021の両日、無事に参戦出来た。
来場者から感染者は出ず、大成功の形で幕を下ろす事ができた。
2021は9mmの参戦は無かったが、それでも、ライブ開催が難しい状況下の中での、未来への大きな希望へと繋がった。
目先のことばかりで、ほんの1ヶ月前のことすら忘れかけていたとは。
ACIDMANのツアーは終わったわけではない。
中野・大阪公演は今のところ開催予定であり、幸いなことに、私は中野公演のチケットを持っている。
愛知・仙台公演のみ参戦予定だった方は、私以上に心苦しい気持ちで居るかもしれない。
だけど、10月の周年ライブ含め、まだACIDMANやメンバーのライブ予定はある。
色々落ち着いて、いつかきっと全国ツアーもできる。
NUMBER SHOTが1年の時を得て、しっかり報われたのだから。
きっと大丈夫。
これからも、同じようにメンタルボコボコにされる様な出来事はあるかもしれないが、
私たちはそれを諦めずに、健康で元気に、時に戦いながら過ごしていくのだろう。
今は、ACIDMANチームの体調や今後を祈りつつ、
Your Songのこのフレーズを胸に、少しずつ立ち直っていきます。
You are OK.
(あなたは大丈夫)