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クレヨンしんちゃん「激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」映画レビュー

クレヨンしんちゃんは子供頃から大好きで、今までの映画も8割程見ていると思う。
ここ数年なかなか劇場に行けてはいないが、DVDレンタルが開始された直後には見ていた程度。(ロボとーちゃんは買った)。
今回は色々あり、このタイミングでやっと見ることが出来ました…。
そんなわけで今更ですが、クレしん前作の映画、
「激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」のレビューを。

※重要なネタバレは伏せているつもりですが、見てないと分からないことも沢山出てくるので、ご注意下さい。

概要

ストーリー案は原作(単行本23巻:「ミラクル・マーカーしんのすけ」)を元になったとの事。
原作を元にした映画は1995年の「雲黒斎の野望」以来らしい。意外。

"しんちゃんがクレヨンで世界を救う"という、まさにクレしんらしいコンセプトで、
全体的に、子供が純粋に笑って泣ける作品だったと思う。
このブログ書いてる人はいい大人なので、大人にも刺さる作品も良いけど、クレしんだからこその子供らしい作品がやっぱり好き。
(因みに個人的ベスト1は「ヘンダーランドの大冒険」。これはきっと今後も変わらない。)

今回の主人公は、しんちゃんと、彼がクレヨンで描いて実写化した3人の勇者、"ブリーフ"、"ニセななこ"、"ぶりぶりざえもん"。
途中で出会う"ユウマくん"も実質レギュラーであり、もう1人の "勇者"である。

因みにタイトル「"ほぼ"四人の勇者」の意味はこういう事らしい。
映画観て泣いて、その後にWiki見て泣いた。

タイトルの「ほぼ四人の勇者」は
ユウマにとってはしんちゃんと3人、
しんちゃんにとってはユウマと3人が勇者でそれぞれに違うということであり、
お互いを尊重しあう意味も込められている
(Wikipediaより)

 

登場人物について

今回、悪役が極端に少ないのが特徴だと思う。
最終的には果物の頭した指揮官ぐらいだった。
悪役が少ない作品といえば「オラと宇宙のプリンセス」もそうだった。(あれ、評判悪かったな…私は大好きだけど)

だからこそ(単純な脳をしているので)、今回の登場人物は割とみんな好きだったな。
(春日部の自分勝手な大人達は嫌だったが…。)

個人的に宮廷画家がお気に入り。なんか可愛いしめっちゃいい奴。
姫が彼を一番に信頼し、最初にミラクルクレヨンを渡したの、凄くわかる。
自分達を守るために、暴動を選択するのではなく、人に寄り添って協力を仰ごうとする、その人柄なんだろうな。
出番少なくて寂しいけど。いつかスピンオフやってください。

そしてラクガキから生まれた3人の勇者もみんな大好き。
しんちゃん含めた4人に、段々と絆が生まれていくのも良かった。
最初は色々と難ありな勇者たちだが、実はみんな正義感が強く誠実で、やがて世界を救う…みたいな超ベタな展開にまじで弱い。おばさん泣いちゃうわよ。

そういえば、クレしん映画は"ヒロイン"の印象が強い。
今回のヒロインは恐らく、ラクガキングダムの姫。
しかし、姫としんちゃん、そこまで密に関わらなかった事は、今までの作品を考えると珍しい。
めちゃめちゃ可愛かったので(瞳が可愛い)、宮廷画家スピンオフ(←諦めていない)の時に沢山出てきてね!

 

好きなシーン

ネタバレできない為、ちょっと何言ってるかわからないです状態になりかねないが…。
中盤〜ラストは、泣けるシーンオンパレードだった。
"ほぼ4人の勇者"に関する場面が多め。

・3人の勇者の"見せ場"
全部号泣だった。
ニセななこの従順さが好きだったよ。思えばあのシーンを筆頭に最後まで泣きっぱなしだった。
ぶりぶりざえもんは度々裏切ったりしてきたが、実は不器用にいい奴だったぜ。
そしてブリーフ。真面目でどんな時もしんちゃんをサポートしてきた彼。もう予想はできてたけどあのシーンは泣き叫んだ。

・ユウマくんの説得
サトーココノカドーでのあの場面。子供に言わせちゃいかんだろ!ってなった場面。私も一緒に「何なんだよ!」ってハモったよ。
ユウマくん、最初は風間くんポジションかなと思ったけど少し違った。しんちゃんに対して素直に尊敬心を持っているところが良かった。
(そういえば今回、風間くんも珍しく(笑)男らしかったね。)

・スケッチブックの絵
置き忘れた伏線がそこで来るか〜!
ユウマくんの回想と、絵を内容どっちも号泣案件。

・「オラの救いのヒーローだぞ」
クレしん映画、途中はめっちゃ良かったけど、結末が「?」になった作品も過去にあったんだけど、
今回は最後の最後まで泣かせてくれて、完璧だったと思う。

 

総評

ベタ褒めしているけど、個人的にここ5年ぐらいの中では一番気に入ってるかも。
3回見て3回号泣したし。勿論、泣けるだけではなく、良い意味で子供らしい、心から熱くなれるような作品だった。
迷走せず、シンプルでわかりやすかったのも良かった。
何故か万人の評価や興行収入と、自分の評価が比例しない、ひねくれマンなので、世間的にはどうかわからないけど…全力でおすすめします。
(ここ数年だったら「ユメミーワールド」「カンフーボーイズ」辺り好きだった。)
レンタル出てるので、もし機会があれば見てみて下さい!

そして、今月末から「謎メキ!花の天カス学園」が公開。
コロナ禍で行ってなかったのもあるし、久々に映画館で見てみようかな。
でも正直、期待値はそこまで高くない。
ミステリーか…ドラマでのミステリーは好きだけど、別にクレしんじゃなくても…ってなってる。
とはいえ、見てみなきゃわからない。クレしん映画大好きだし、やっぱり楽しみです。