レポでも何でもない、ただの雑談です。
偶にはこういうのも書きたいな、と。
音楽フェス、今年は春も夏も参戦しているが、
実は私にとって異例の参戦率である。
毎年、数十本のライブに行っているが、殆どはワンマン。偶に対バン。
フェスに関しては年に1本程度だった。
理由は単純。好きなアーティストはワンマンで見たいから。
そして、フェスといえばとにかく時間が長い。
私は身体が弱いわけではないが、強くもない。
大きな病気はしないとしても、よく身体に異常が起こるし…今夏だけで、医療費手出しで諭吉飛んでるし…。
体力は無い方だと思う。
学生時代、スポーツ何やってもダメな奴がクラスに1、2人いたじゃないですか。あれ、私です。
もはやトラウマでしかない。
特に野外は辛い。
成人後に行った野外フェスは、NUMBER SHOTとa-nationのみと記憶している。
どちらも途中参戦。見たいアーティストは何故か後半に来る確率が高くて助かってた。
(※今年のNUMBER SHOTは、屋内により1日持ちました。)
決して、フェスが嫌いとかではない。
フェスがきっかけでガチ勢になったバンドもいる。
若干の苦手意識により、参戦回数が少なめだったぐらい。
しかし近年で、フェスに対し新たな気持ちが生まれる事になった。
コロナ禍以降、私のライブ参戦の1本目は、2020年10月に大阪で開催されたフェス、"OSAKA GENKi PARK"だった。2日目に参戦した。
本命は1バンドのみだが…これ以上ライブ行かないともう無理と、思い切って参戦。
コロナ感染の不安はあったが、このフェスでは、大きなビニールシート(2人程度でお花火楽しめるサイズ)を来場者全員に配り、前方ではそれを敷いて参戦する事でソーシャルディスタンスを取っていた。
疲れたら座ることも出来るので、そこも含めて安心できた。10月で気候も丁度よかったし、きついと思うことも殆ど無し。
私が最初に見たのは矢井田瞳さん。曲は知っているが、今までライブを見た事はなく、思い入れがあったわけでもない。
しかし、最初から涙が止まらなくなった。
「やっとライブに来れた。やっぱり生で見るライブがいい。」と強く思った。
大阪といえば、ライブハウスで最初にクラスターを出し、話題になってしまった。
それでも逆境を乗り越え、どの都道府県よりも早く、音楽イベントを復活させる取り組みを行なってきた。感謝しかない。
会場でACIDMANの大木さんも言っていたが、私も今でも「大阪優勝!」と思っている。
2020年年末頃から再びライブの雲行きは怪しくなったが、
2021年春、"VIVA LA ROCK"、"JAPAN JAM"の2大フェスを成功させた。
私は"VIVA LA ROCK"の4日目に参戦。
但し、音楽フェス開催に不安を抱えている人も勿論いる。
それを踏まえ、開催直前にプロデューサーである鹿野淳さんが、急遽インスタライブを行なった。
コメント欄にはアンチや、今それ聞くかな…と思う様な質問をする人も一定数いたが、鹿野さんは冷静そして真剣に、コロナ対策や、会場でのルールの話をしていた。
(若干イラッとしていた様にも見受けられた。いや、そもそも私だったらキレてるレベル。)
アーティストの為、参戦者の為に絶対に成功させる。それが強く伝わってきて、私もルールを徹底しなければと、今まで以上に考えた。
ビバラもJAMも、感染者を出さず無事に終えた。だが、全てがハッピーエンドではない。
大きく話題になってたので詳細は伏せるが、「何で嘘ばっかり言ってるんだよ」と思ってしまうマスコミ報道もあった。
但し、ビバラでの「場所取り」と「アルコール持ち込み」については残念ながら真実であると、後に鹿野さんは音楽雑誌"MUSICA"で話していた。
1%の人間がやったことかもしれないが、「だからロックファンは」という印象を作ってしまう、悲しいことに。
それでもフェスが成功した事は本当に嬉しかった。
悲しい事が起きた時も、嬉しい事が起きた時も、
不思議と鹿野さんやスタッフ、アーティストの顔ばかり浮かんだ。
正直ワンマンばかりに行ってた頃の私は、アーティストの事しか分からなかった。
いや、それ以前に自分の事ばかりだった。自分が楽しめるだけでよかった。
ライブはアーティストの他、主催者や大勢のスタッフの、半端ではない努力によって成り立っている。
そんな当たり前のことを30代超えて初めて気づいたんかいって思われても仕方ないけど、
ビバラで主催側の取り組みをダイレクトに知り、鹿野さんの人間性がすごく好きだな、そう思って初めて、そこに着目出来た。
そして今、彼らが体当たりで"ライブは安全な場所である"事を証明しようとしている。
私も参戦側として、それを伝えていきたい…と思う様になった。
(余談だが、今年ブログ書く事を復活した理由の1つがこれだったり。)
今年もまだ沢山のライブ参戦予定がある。
9月開催のフェス、"WILD BUNCH"の参戦も決まった。野外…3日間…頑張れ私…。
色々真面目に語ってしまったが、見たいアーティストが観れる事も、まだ自分が知らない素敵なバンドに出会える事も、単純に楽しみである。
それでも、音楽フェスを通じて、
「大好きな音楽という"居場所"を、絶対に守り続けたい。」
そう強く思うようになったのは、自分にとって大きな変化だった。
直近の"NUMBER SHOT"も、主催やアーティストが誰一人として腐らず、全員が全力で音楽を届けようと取り組んだ事で叶ったと思う。
自分もその期待に応える為に、責任持って、正しい方法で、
今後のライブも参戦していきたい。