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【ライブレポート】NUMBER SHOT 2021 - DAY1 -

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ここのところ夏フェスが中止・延期となる事態が続いた事で、ギリギリまで不安に駆られていたが、
2021年7月17日・18日、福岡PayPayドームにて「NUMBER SHOT」は無事に開催された。本当に良かった。

もはや説明不要とは思うが、このフェスに関しても、
ソーシャルディスタンス、マスク着用、客席での飲食禁止、飲酒禁止…等のガイドラインに基づき、感染対策は万全な状態で行われていた。

2日間、朝から最後まで参戦させてもらったので、まずは1日目の感想を書きます。
※どうしても休息が必要で、どちらの日も1組ほど断念。
もし、好きなアーティストが出てこなかったら、本当にごめんなさい;
また、ニワカ率が高く、曲の細かいレポとかやれてないと思います。。

とりあえず、愛は詰まりまくってます。

NUMBER SHOT 2021 - DAY1 -

FAITH(オープニングアクト)

初参戦だったが、まさか、解散が決まっているとの事。それなのにご出演ありがとうございます…!
ボーカルのお姉さん、めちゃくちゃ綺麗!と、そればっかり目がいってた。声も綺麗可愛いし。
ポップで明るい曲が多かったので、朝から1発目で元気に迎えられた。

 

ROTTENGRAFFTY

今年のビバラ以来の参戦。
ライブ見る前は、女性ファン受けそうなイメージがあった。
しかし、実際ライブで見てみると、男性受けしそうなゴリゴリ感あり、昭和受けしそうな歌謡曲感ありで、良い意味で裏切られた。今回もその世界観が健在だった。
ビバラの時とセットリストが似てて、徐々に盛り上がり方を覚えてきた気がする。
ちなみに、私はどうやら"相殺微量サイレンス"が好きみたい。特にサビのメロディ好み。2人それぞれのボーカルが良い味出してる。
N∀OKIさん、ラップとかだけじゃなく、歌声が何気に綺麗で好きだなぁ。

NOBUYAさん、
「今、音楽フェスは白い目で見られている」と言った上で、
その中で開催してくれたキョードー西日本や、私たちファンに向かって「ありがとう!」と叫ぶ姿に胸を打たれた。こちらこそありがとう!って叫びたかった…。

 

ナンバーショットの大先輩、THEイナズマ戦隊のターンはご飯休憩でパスしました、ごめんなさい。
会場から聴こえてくる歌声から、楽しさが伝わってきてちょっと後悔してた。
次回は絶対に見ます。

 

SiM

初SiM。ごめんなさい…怖いお兄さん達なイメージしかなかったんです…(笑)
そして、やっぱりコワモテお兄さん達でした。
このご時世じゃなかったら、客席も絶対に激しそう。怖そう。
だけど途中、イントロでモンキーダンスをする曲があったり…そんな踊れる系もあるんだなぁと、意外性を感じたし、凄く楽しかった!

MAHさんは今の世の中の状況について、真剣に話していた。
「ちゃぶ台ひっくり返したくなるし、例えば、俺が客席にガー!って突っ込んだりすることはできる。
だけど、それをやったら全部おしまいなんだよ。
5、10年後のロックの未来のために、正々堂々と戦わなきゃいけない。」
「一緒に戦ってください。」
きっと今は、アーティストとファン、お互いが協力し合い、腐らずにルールを守った上で、音楽イベントを成功させなければいけない。
彼の様な考えを持つバンドマンが居てくれて、本当に頼もしいなぁと思った。

サンボマスター

この日はどんたく側のスタンド席(割と後方)で、山笠ステージと最も遠い場所にいた。
しかし、全然遠さを感じなかった。山口さんのパワフルな声がドーム中に響き渡っていた。
決してカッコつけない体当たりの全力なステージ、愛のあるメッセージに何度も胸を熱くさせられた。
"忘れないで 忘れないで"の冒頭にて、
「忘れんなよ!ここ(ライブ会場)にいる間、クズだった事は一度もなかった事を!」
の山口さんの叫びには、思わず涙が溢れた。
そうなんだよ。どんな時でも味方でいてくれるのは音楽であり、ライブだったから。

そして、サンボは今までアップテンポ曲のイメージが強かったけど、
バラード曲"ラブソング"は圧巻だった。
あんなに大きな空間で、山口さんは会場の空気を全部持っていってた様だった。
今思い返しても、胸が震える。

 

THE ORAL CIGARETTES

この日の本命バンド。
ライブ定番曲も多く、初心者に優しいセットリストだったが、
PayPayドームという大きな会場で、初期曲"Mr.ファントム"が来たのは胸熱。
そして、新曲"Red Criminal"披露。初めて生で聴くことが出来た。
最近のオーラルは"ワガママで誤魔化さないで"等、良い意味でロックバンドの枠を飛び越えた、華やかな曲が目立つ。しかし、Red Criminalはがっつりバンドサウンドで、ダークな世界観がある、まさにオーラルの原点曲。
なんとなく、"5150"らしさがあると思っていた事もあり、Red Criminal→5150の流れが熱かった。

この日やまたくは、(恐らく)最近炎上を喰らったとある先輩バンドマンの話をしていた。
「人はミスをするし、足りなさやコンプレックスを持つ先輩の方が、俺は魅力的だと思う。」
「何かしてしまっても、自分達の居場所を守るために、必死になる姿は美しい。」
最近は何か起これば、持論で相手を罰した気になっている人が目立つ。
だけど、彼はきちんと想像し、他者を許すことができる人間だ。
まだ若いが、周りよりよっぽどしっかりした大人である。そして、優しくて美しい人間だなぁと改めて思った。

それにしても、大きな会場に立ったメンバー(特にやまたく)は本当に生き生きしていて、見ていて嬉しかった。次はワンマンで帰ってきてください!

 

WANIMA

ナンバーショットは、前回、2017年に参戦していた。
WANIMAはそれ以来で、4年ぶりとなった。
今じゃもはや国民的バンドになったが、ど直球さ、青さは健在である。
元気いっぱいのステージに「これだからライブって楽しいな!」と思わさせてくれる。
サンボの山口さん同様、KENTA君の声量も半端なかった。熊本は元気なんだよ!と、出身としては嬉しくなる。

「普段は色々な制限に耐えて、その上でナンバーショットに来てくれてありがとう。
自分達や、今日出ているバンドの誇りになってます。
これからも、色々なバンドの事をよろしくお願いします!」
自分達だけではない、バンド界全体を大事に考えている、KENTA君の優しさあふれるMCだった。

 

マキシマム ザ ホルモン

2019年のオーラルとの対バンで見る予定だったが、活動休止により叶わず。念願の初参戦。
良い意味でトリッキーなステージ。
トリッキーで放送ギリギリなスクリーン映像。
(そういえば、今回アニメーションを流したのはホルモンだけでしたね)
でも、ゴリゴリでかっこいい。ボーカルも勿論だが、それぞれのパートの攻めまくりな演奏も楽しめた。

MCも自由すぎる。
「オーラルやWANIMAのキラッキラしてましたが、ここからベットべトです。」と自虐ったり、PayPayドームなのにあえて巨人ファンを公言し、巨人のユニフォーム着て歌ったり…盛りだくさんで、笑い堪えるのに必死だった。

 

MAN WITH A MISSION

マンウィズも前回のナンバーショットぶり。
歌ってるのに一切表情が動かないシュールさには、未だ笑いそうになるけど、曲はかっこいいし、お祭り感あふれる楽しいライブだった。
"database"では10-FEETのTAKUMAさんが登場。
後半戦の"Emotions"→"Get Off of My Way"→"Merry-Go-Round"→"FLY AGAIN"のキラーチューン祭り(←それ別バンドのやつ)が本当に熱くて、最高に盛り上がった。あのターンまたやってほしいなぁ。
FLY AGAINのカラフルポップなスクリーンも、かなり曲に合ってたと思う。
最後はカメラに向かって"3、2、1、ガオー!"とするシーンもあり、マンウィズらしいなぁ、と微笑ましくなった。

 

10-FEET

京都大作戦の直前の中止。参戦予定がなかった自分にとっても、本当に衝撃なニュースだったし、彼らを心配していた人も多いだろう。
少し複雑な気持ちで待ち望んでいた、テンフィのステージ。
しかし、最初から真顔で「今日はありがとうございました、最後の曲です!」と冗談を言って、客席を笑わせるTAKUMAさん。
MCでは「みんな怒りたいこととかあるでしょう。代わりに怒ってあげる」と、マイク外してぎゃー!と叫んだり…その明るさも優しさも何も変わらなかった。
本当は一番辛い思いをしているのに、悲しい顔は見せないんだろうな。そう思うと泣けてきた。
それでも、テンフィのファンは、TAKUMAさんのそういう明るさに救われてきて、心から尊敬してるんだろうなぁ…と、彼の人間性を見て思った。

"RIVER"等、みんなが知ってる曲で盛り上げてくれて、
「スマホライトでウェーブを作る」という新しい試みをやってくれたり、明るく楽しいライブを体験させてくれた。

後半では「男前!女前!優しさは想像!」と、TAKUMAさんが叫ぶ。
彼が言うから説得力あるし、私もそんなかっこいい人間になりたいな、と心から思った。

 

ELLEGARDEN

ナッシングスとMONOEYESのガチ勢の為か、ステージにメンバーが立った時、少し不思議な気持ちだった。
しかし、"Fire Cracker"のイントロが流れた時「うわー!エルレがいるー!」と、初めて現実味が湧いた。
"The Autumn Song"や"風の日"が大好きなので、生で聴けてウルっときた。
だが、とどめを刺されたのは、定番曲の"Missing"

重なって 少し楽になって
見つかっては こに逃げ込んで
笑ったこと思い出して
We're Missing
We're Missing
We're Missing

間違って 少し失って
さまよっては 君に出会って
笑ったこと思い出して
We're Missing
We're Missing
We're Missing

生きるのがヘタクソな自分達が音楽に出会って、ライブハウスという逃げ場所を見つけて、心から笑顔になれて…。
やっぱりライブが最高の居場所だよ。絶対に無くしちゃいけない。
そんな気持ちと歌詞がマッチして、涙が止まらなくなった。

エルレが今年の夏フェスでナンバーショットを選んだ理由は、長い間、九州に来れなかったからかもしれない。(他の地域も同じかもしれないが)
13年間空いてしまったことに対して細美さん、

「一番辛い時に側に居れなくてごめんね」
「これからはずっと一緒だから」

と、今後はエルレガーデンとして、みんなに会いにいく"約束"をした。
まるで少女漫画のヒーローのセリフだな…とか思ったが、
ストレートにかっこいい事を言えるのが細美さんであり、ロックバンドの素敵なところではないか。
何より、昔からファンでい続けた人、活動休止中にファンになった人含め、その約束に救われたに違いない。
そして、今後はきっと、色々な地域にも足を運ぶことになるだろう。

アンコールは"スターフィッシュ"。大盛況のまま幕を閉じた。
エルレに出会ったきっかけの曲であり、思い入れが半端ないが、
去年の配信で、ストレイテナーのホリエアツシさんへに向けた友情の曲と明かされたお陰で、ふと、ホリエさんに逢いたいな…とか思いながら聴いていました(笑)。

 

初日はここまで!長文失礼致しました。
2日目の感想はこちら↓

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